Short Short Film Festival'2010
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国際色豊かなショートフィルムたち! |
当サイト一押しの片岡翔監督、詳しいプロフィールはこちらを参照して頂くとして、今年はジャパン部門にノミネートです。(昨年はSTOP温暖化部門)この一年の間に船越真美子さん演じるヒノコという、コレがまた実に不思議可愛らしいキャラクターを生み出し、彼女をメインに据えた作品『Mr.bubblegum』を引っさげての登場と相成りました。ちなみに予告編はココから観られます。という訳で、今回は監督の作品を中心に、私が観た6作品をさらっとご紹介したいと思います。
『Mr.バブルガム/Mr. Bubblegum』 |
リストラされて借金に悩む宇佐美は、公園のベンチで遺書を書いていた。それを双眼鏡で盗み読む女子高生、ヒノコ。ポエムクラブのヒノコのダメ出しを受け、二人の素敵な遺書作りが始まる。
・トロント・ジャパニーズ短編映画祭 2010 (カナダ)
ラストのポエムに目が行きがちですが、私は一にも二にも不思議ツンデレ少女ヒノコちゃん(船越真美子)の存在感に目を奪われる作品だと思いました。しかしそれだけではタダのアイドル映画になってしまうところを、共演のウサミさん(鈴木耕司)がキッチリ押し戻している。一見気弱な自殺志願者の中年オヤジが実はツンデレならぬヨワキモオヤジなことが判明する時の面白さ。効果音、小道具を含めた細かく丁寧な作品作りは、まさに自主制作映画ならではの映画愛を感じます。
『宿題/Familyship』 |
恐怖におびえる1人の少年。その頭には、母親が銃口を向けている。張りつめた緊張は頂点に達し、母親は今にも引き金を引く勢いだ。少年の運命やいかに。
・ソウル国際エクストリームショートイメージ&映画祭 2009 (韓国)
・ニューヨーク・コリアン・アメリカン映画祭 2010 (アメリカ)
・ロサンゼルス・コリアン映画祭 2010 (アメリカ)
今回観た6作品のうち『Mr.バブルガム』の次に良かったのがこの作品。僅か3分44秒という短さながら、凄いインパクトを残すあたりはさすがは、ポン・ジュノ監督やパク・チャヌク監督を生んだ韓国ならではです。観ていると英題「Familyship」の皮肉さに思わず苦笑いでした。
『焼肉/Yakiniku』 |
今日は焼き肉。キンキンのビール、霜降り肉。じゅわー。ぶつぶつぶつ。じゅわー。焼けている。焼けている。じゅー。じゅーっ。ぶつぶつぶつ。じゅーっ。ゆっくり。しかし確実に。焼いているのは、肉だけじゃない。
ネタビデオ。申し訳ないけれどそれだけです。それも上の写真の段階でオチまで読めてしまった…。いずれにしろ1分41秒もかけなくても解るオチ。ならばもっと短くCMのように15秒勝負とかならありだと思うのですが。変に間延びしてしまったのが残念です。
『撮影禁止!/No Photography』 |
許可なく写真を撮影したとして、若い女性写真家が拘束された。しかし、1人の兵士が写真に興味を持っていると分かり、彼女は対話を試みることに…。
イランでは実際に無許可撮影をしていると逮捕されるんだそうです。本作は監督が実際に逮捕された時の様子をそのまま映画化したもの。ショートフィルムにありがちですが、企画そのものがテーマになってしまっていると、観ているほうとしては「そうですか。」としか言いようがないのです。事実なので良いも悪いもないですし…。そこから何を訴えたいのか、そこが大切なはずなのですが、あったことをそのまま映像化するならドキュメンタリーには敵わないです。
『ミッドナイトバー/Midnight Bar』 |
馴染みの店でいつも陽気な田中が珍しく静かに呑んでいる。夜更け、その店にひとりの女が入ってきた。唐突に「死」を語り始める田中。黙って聞いていた女が、突然田中の話に噛みついた。「死の宣告」をめぐる話はどこへ逝くのか?
とあるバーで荒れ気味に酒を飲み、突如自分はがんだと告白する男。掴みは良かったです。しかしやはりセンスの問題か、オチが決定的に古典…。恐らく若い監督ならこうはしないだろうというそのオチは見方によっては丁寧であり、もしかしたら長編映画を撮るのであればそれでも良いのかもしれないけれど、残念ながらショートフィルムには不向き。
『変わりゆく地、プーケット/Focus on Thailand Phuket』 |
ジンは韓国の人気女優。休暇で訪れたプーケットでも、鳴り止まぬ電話と群がるファンに囲まれてしまう。そんな彼女を救ったのは、ホテルのリムジン運転手ポン。ポンはジンを乗せて、時代と共に大きく変化し続けるプーケットの地を走る…
釜山国際映画祭 2009 (韓国)
クレルモンフェラン国際短編映画祭 2010 (フランス)
監督ご自身がプーケット市から頼まれて作ったと仰っていたとおり、タダの観光ビデオでした。女優さんはとても可愛らしい韓国女優でしたがそれだけ。あ、風景も綺麗でしたよ。おかげでグッスリ。(笑)
残念ながら今回観た6作品、『Mr.バブルガム』と『宿題』以外は特にどうということもない作品でした。この作品の次はどんな作品を撮ってくれるのか、この監督はどんな作品を他に撮っているのか、そんな風に思えた作品が少なかったのは残念。上映終了後、実際に船越さんを拝見しましたが、う~ん可愛い!何て顔が小さいんでしょう。彼女は他にどんな活動をしているのでしょうか?
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