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2010年7月 2日 (金)

華麗なるアリバイ

Photo アガサ・クリスティの推理小説「ホロー荘の殺人」を映画化。フランスのとある田舎にある屋敷、そこであるひ一人の男が殺された。その時屋敷に滞在した9人の容疑者の男女たちの愛憎劇だ。監督は『ランジェ公爵夫人』のパスカル・ボニゼール。出演は『潜水服は蝶の夢を見る』のアンヌ・コンシニ、『プロヴァンスの贈りもの』のヴァレリア・ブルーニ・テデスキを始め、豪華な女優が名を連ねる。
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アガサ・クリスティ生誕120年と銘打たれたこの作品、原作は読んだことが無い私でも、その名前は当然知っています。しかし…まさか原作がそんなにつまらないはずがないでしょうし、これは多分この作品が失敗しているだけなんでしょう。観終わって「は?まさかこれだけ?」と愕然としてしまいました。本来であれば原作未読の分、結末を知らないのですから楽しめるハズが、犯人が解っても何の驚きも無い、むしろその人じゃないと考えるほうが難しくないかという代物です。予告編は何度もみて期待していたのですが、これは完全にきたいを裏切られることとなってしまいました。

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フランスの片田舎にあるお屋敷、ここに上院議員のアンリ・パジェス(ピエール・アルディティ)とその妻エリアーヌ(ミュウ=ミュウ)が親しい友人7人を集めてパーティーを開いたのがそもそもの発端。この最初の部分、次々集まってくる人々が抱える個別の事情を考えながら、事件の起こるのを待つというワクワク感はあります。とりあえずこの内の誰かが殺されることで物語りはスタートするのですから。フランスの片田舎の風景、屋敷の中の調度品、これ見よがしに怪しげなプールなど、雰囲気を醸し出す条件はそろっていました。ただ、余りに人数が多いため、人の名前とそれぞれの関係を覚えるのは一苦労。

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というか、とてもじゃないですがこのシーンだけでは覚えきれません。しかし重要なのは精神科医のピエール・コリエ(ランベール・ウィルソン)はココに登場するマルト(セリーヌ・サレット)を除く3人の若い女性たち、エステル・バシュマン(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)、エリアーヌ、レア・マントヴァニ(カテリーナ・ムリーノ)と何れも関係をもっている、あるいは持ったことがあるということ。ほら、書いてあるのを読んだだけでもう良く解らなくなってきませんか?(笑)要はピエール、こいつが素晴らしくオンナったらしだってことです。

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で、殺されるのはこのピエールなんですね。当然ながらこの場合真っ先に疑われるのはピエールの妻クレール(アンヌ・コンシニ)。で、当然警察は調べるのだけどもそもそもこの8人の容疑者の中から犯人を見つけ出すことがそんなに大変なこととは到底思えないのです。随所に登場人物が怪しげな行動をとったりはします。エステルが銃をポケットに隠したり、フィリップ・レジェ(マチュー・ドゥミ)が酒で記憶が飛んで第二の殺人の時のアリバイが無かったり…。しかしながら根本手的にピエールを殺す動機がクレールにしかないのです。少なくとも観ている限りでは。

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ピエールと関係があった女たちはむしろ彼を殺したくない動機ならある人たちばかりですし、ピエールに嫉妬する男どもも、彼を殺すほど思いつめているとは到底見えません。とりあえず、フィリップが途中から謎解きに走り、最終的には彼がそれを解くのですが、動き出すまでの準備段階ですでにあくびの嵐でした。俳優の演技云々を言う前に、ミステリー映画なのですからもう少し工夫を凝らした脚本を書いて欲しいものです。正直言って船越栄一郎の2時間ドラマの方が10倍面白いですから。これはとにかく一度原作を読んでみる必要がありそうですね。

個人的おススメ度2.0
今日の一言:日本の2時間推理ドラマってよく出来てるよ
総合評価:43点

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受信: 2010年7月22日 (木) 00時14分

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受信: 2011年4月25日 (月) 22時20分

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