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2010年8月26日 (木)

マリン・ボーイ/마린보이

Photo 体内に麻薬を隠して海路密輸する運び屋“マリン・ボーイ”。借金の方にマリン・ボーイとなることを強制される主人公が裏社会の争いに巻き込まれる様子を描いたクライム・サスペンスだ。主演は『食客』のキム・ガンウ。共演にパク・シヨン、チョ・ジェヒョン、イ・ウォンジョン、更に日本人の白龍も出演している。監督・脚本は新人のユン・ジョンソク。
>>韓フェス2010公式サイト

もう少し解りやすくお願いします…

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監督は韓国の新鋭ユン・ジョンソク。体内に麻薬を入れて海路密輸する“マリン・ボーイ”をテーマにするとは斬新だと思う。ただ“マリン・ボーイ”の存在そのものは斬新だったけれど、話自体はそれほどでもない。元々水泳の代表選手だったチョンス(キム・ガンウ)が、ギャンブルで思いっきり負けて大借金。コツコツ返済するも今のペースでは完済することにはもうジジイになってしまう…。そんな彼にマフィアのボスのカン社長(チョ・ジェヒョン)は借金を帳消しにしてやる代わりに“マリン・ボーイ”をやらないかと持ちかけるのだった。このキム・ガンウ、どこかで見たと思ったら『食客』の主人公。どちらかというとインドアっぽい雰囲気のそちらに比べて、本作の彼は明らかにスポーツマンでガタイがまた素晴らしいのだ。

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イ・ビョンホンも真っ青、韓流ファンのおばさまがたがウットリすること間違いなしな筋肉質の肉体。キム・ガンウはこの肉体を手に入れるために超人的なトレーニングを積んだのだそう。何しろ実際の韓国代表水泳コーチに指導をうけ、撮影の2ヶ月前から現役の選手が自分たちですらそんなに訓練しないと驚いたと程の熱の入れようだったというのだから恐れ入る。さて、“マリン・ボーイ”になるかどうか迷う彼の目の前に登場するのがイ・ウォンジョン扮する“犬の鼻”と呼ばれる麻薬課の刑事。彼はカン社長逮捕のために“マリン・ボーイ”を引き受けて、組織に潜入するように依頼する。カン社長の庇護を受ける女性ユリ(パク・シヨン)に惹かれたこともあって、チョンスは無事組織に潜入するのだけれど、実際問題ここまではプロローグであり、登場人物の説明に過ぎない。

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実はチョンスはユリの殺された父親とカン社長、“犬の鼻”の3人の間の過去から続く争いの中に知らぬうちに巻き込まれているのだけれど、正直その種明かしがちょっと解りにくい。そもそもその3人の人間関係が途中まで巧妙に隠されているのだ。殺されたユリの父とカン社長が先輩後輩の間柄だったということが判明する辺りから物語りも謎もググっと動き始める。けれども徐々に判明してくる人間関係が、少ないヒントの中から見ている我々が想像する人間関係とどうしても合わない。当然ながら話としては、その実際に判明してくる関係に乗っ取って進んでいくのだが…。この辺の何が何だか解らない感覚は、正に巻き込まれているチョンスの感覚に等しいものだろう。彼もまた次第に誰が真実を語っているのか、誰を信じたら良いのかが解らなくなっていく。そう恋人のユリさえも…。

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ところでこの恋人ユリを演じるパク・シヨン、なんと2004年デビューで今年31歳というから実に遅い芸能界入り。というか、韓国の俳優は日本と違って普通に30代でイケメン・美女が多いのに驚かされる。ちなみに見る角度によっては瀬戸朝香に似てなくもないと思う。本作ではキム・ガンウとの濡れ場が話題になった様だが、実際には別に何てことはないのでそちら方面は期待しない方がいい。バストトップどころかバストすら映らないから。ともあれ、“マリン・ボーイ”の役割を果たすべく本番決行の日が近づいてくる。何故か日本から韓国に麻薬を密輸するという、ちょっと考えにくいルートなのは置いておいて、取引相手の日本人ヤクザが『仁寺洞スキャンダル』に引き続きまたしても白竜。すっかり韓国での日本ヤクザの地位を確立したようだ…。

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(ココからネタバレ含む)
本番の決行時、本作にまつわる人間が一斉に動き出すのだが、ここにいたっても関係性が複雑で、ボーっと見ていると解らなくなる。整理すると…

>>チョンス
借金のカタにカン社長の“マリン・ボーイ”になる。ユリと恋人同士。
>>ユリ
“犬の鼻”と組んで父の仇のカン社長を落としいれようと考えている。
>>犬の鼻
ユリの父殺しの真犯人。カン社長を騙して麻薬を横取りしようとしている。
>>カン社長
ユリの実の父親を“犬の鼻”に売ったのを後悔し、ユリを娘のように思っている。

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各々の思惑をお互いに全部知っている訳ではなく、知っていたりいなかったりするのだ。だからその行動や言動に食い違いが生じて訳がわからなくなってくる。もっとも結果的には定番ハッピーエンド、チョンスとユリを残して死んでいくのだから問答無用で整理整頓された状況にはなる。ラストで気になったのだが、海の底からチョンスが回収した麻薬、彼はまさかアレを売って金にするつもりなのか?それは最悪の犯罪行為だと思うのだが…。

個人的おススメ度3.0
今日の一言:なんかスッキリしない作品だ…
総合評価:63点

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『マリン・ボーイ/마린보이』予告編

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マリン・ボーイという爽やかなタイトルのわりには映画ポスターはアクション映画風?どうやらマリン・ボーイというのは体内に麻薬を入れて、海路で密輸する男たちを指す隠語らしく、この映画は麻薬取引をめぐる裏社会の攻防を描くクライム・サスペンスなのだそうです。主人公....... [続きを読む]

受信: 2010年9月24日 (金) 10時40分

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