ユリ子のアロマ
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| 別に変態じゃないよ。 |
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ずっと観たくて前売り券まで買っていたのに、どうしても時間の都合がつかずいけなかった作品。やっとこさ観ることが出来ました。江口のりこの個性的な存在感が好きで、様々な作品に出演してはそれを残していく彼女の主演作、しかもお相手はこれまた私の好きな『パンドラの匣』で好演を見せてくれた染谷将太とあっては期待せずにはいられません。予告編の段階からユリ子(江口のりこ)が徹也(染谷将太)の坊主頭の臭いを嗅ぐという、何とも倒錯的で、俗っぽく言えば臭いフェチな映像にすっかり惹きこまれていたのですが、本編はそんな私の想像を軽く凌駕するほどエロくて、面白くて、切なくて。そもそもユリ子がアロマセラピストというところからしてなんだか淫靡な雰囲気を思わせます。(本職のかたスイマセン。)

女性の背中にアロマオイルを塗りながらマッサージ、お客さんからも褒められるユリ子の美しい手指とその手技がもたらす雰囲気、これが本作にずっと流れ続けるベースとなっていました。一応アロマサロンのオーナーを美保純がやっているのですが、この作品の彼女は妙に現実感を漂わせるおばさん役での登場です。彼女の甥っ子が徹也。徹也は高校の剣道部員ですが、私のつたない剣道の知識の源『武士道シックスティーン』によれば、あの面というやつは強烈な臭いを放つらしく、練習が終わってシャワーを浴びたぐらいじゃ取れないらしい…。しかしユリ子はそれも含めた徹夜の臭いに一目惚れ、いや一嗅ぎ惚れ。アラサー女性として、男が欲しくて悶々なら解りますが、男の臭いを嗅ぎたくて悶々なんて聞いたことがないです。

しかしこれが江口のりこがやると、極普通に馴染んじゃうんですね。徹也の頭の臭いを嗅ぐだけならともかく、その坊主頭をなめるシーンのなんとエロいことか。あらかじめ断っておきますが、私自身は臭いフェチとか全くありません。しかしそれこそ“のだめ”じゃないですが、ユリ子を見ているとどんどんとそっちの世界へ連れて行かれてしまう、“変態の森へようこそ”ってなもんです。ここで重要なのが徹也は到ってノーマルな男子高校生だということ。フェチだろうがなんだろうが、アラサー女性のフェロモンを撒き散らされた日には当然「続きをお願いします。」ということになるのに不思議はありません。臭いを嗅ぎながら、徹也の股間を触っていわゆる“抜いてあげる”わけです。何しろ敵は美しい指と手技を持つアロマセラピスト。

ああ、男なら誰でもその状況を想像するだに羨ましいはず。それにしてもこの倒錯的で倫理観を外した、つまり世の常識から解き放たれた男女2人の織り成す淫靡な世界は、直接的に見せるアダルトビデオなどより余程官能的ですらありました。そんな付き合いが続くうちに、傍から見ていると明らかにユリ子は徹也を好きになっていくのが解ります。ところが、最初は抜いてもらうだけでよくても、結局はエッチまでしたいのが男というもの。女性は必ずしもそれ自体を求めるものではありませんが、それをまして17歳の徹也に理解しろというのは酷というものです。学校のほうでは憧れの女子に言い寄られたりして、徐々にユリ子から距離を置き始める徹也。しかし、内心ではお互いの事を忘れられない様子がありありです。
終盤ユリ子との“不適切”(笑)な関係が学校中にバレ、それをバラした友人と大喧嘩になる徹也。一方ユリ子もそんな状況がお店にバレ、オーナーには変態呼ばわりされた上に店を追い出されます。しかし本作の嬉しいところは、そこに到ってようやく徹也が彼女の事を真に理解するということ。要するにその人の臭いが好きということは、例えば顔が好き、性格が好き、声が好き、胸が好き、脚が好き……こういうことと何も変わらないんです。実際問題おっぱいフェチだとか脚フェチなんてのはありますし、もっと特殊なフェチなんていくらでもあります。従って臭いが好き、臭いフェチが変態だというなら、他も変態ということ。人を好きになる一つの要素でしかなく、それだけを別個に観ようとするからおかしな話になる訳で。一見するとエロが散りばめられた中に、吉田監督は人間の本質をしっかり描いていました。お子様にはちょっと早い大人の映画です。
個人的おススメ度
3.5
今日の一言:木嶋のりこのスク水に萌えた
総合評価:68点
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『ユリ子のアロマ』予告編
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