ゴスロリ処刑人
期待を裏切らない下らなさ |
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はっきり言って趣味の延長レベルのチープなB級映画で、本来ならば観る予定など無かったのですが、グラドルの“オシリーナ”秋山莉奈が主演であることと、劇場がシアターN渋谷で『怪談新耳袋 怪奇』と続けて鑑賞できるということで、ホラー系で涼しくなろう企画第2弾としてチョイスしてみました。従って小指の先ほどの期待もせずに観たわけですが、コレがどうして中々期待通りに素晴らしくチープかつB級な作品でした。ネタ映画として観る分には下らな過ぎて笑えるかもしれません。いや、無理だな…。やっぱりどう考えてもつまらないです…。そもそもゴスロリ処刑人の理由は主人公ユキ(秋山莉奈)がゴスロリファッションに身を包んでいるから。


でも何でゴスロリファッションなのかは結局一切触れられてないという、思い切りの良さが清清しくもあったり。しかし“オシリーナ”と言われるほど彼女のヒップは魅力的で、それを売りにグラドルをやってるんですから、せっかく彼女を起用するならヒップを活かした衣装にすれば良いものをと思わずにいられません。もっとも黒目勝ちな彼女の顔立ちはそれでなくてもロリフェイス故にゴスロリファッションはそれはそれで似合っていましたけど。そんな彼女が両親と3人仲良く暮らしているところに黒尽くめの5人組が乱入し母親を惨殺します。ちなみに父は神父ですが、その設定自体意味があるように見せかけて、ストーリー上は何の意味もありません。


で、その5人に復讐して回る訳ですが、もういきなり敵の場所を全て知ってるところが凄い!ユキは黒の特殊傘を武器に戦いますが、この全てが適当でいい加減としか言いようが無い作品で唯一素晴らしかったのが彼女のアクションシーンでした。あ、当然スタントですけどね。彼女の傘は基本は先端が刃物になっていますが、ある時は傘の骨が刃物になっていて回転しながら敵を破砕したり、傘自体が金属製で柄がライフルになっていたりとコレが中々優れもの。流石近未来の設定ですね!何故か時々金属部分がひん曲がってるのはご愛嬌ってことで…。一人ずつ殺していくのですが、殺し方がもう惨殺もいいところで、内臓が出ちゃうなんて序の口で、文字通りただの肉片にしてしまったりもします。


大嫌いなスプラッタシーン…のはずが、何故かやたらとピンクな血や人形ライクな死体には苦笑いしか出てきません。順番に復讐を果たしていくと、途中で母親が殺された時の記憶が甦ってくるのですが、最初の記憶の断片を思い出した段階で、母親が実は化け物だったというオチまで全て解ってしまうという底の浅い脚本を書いている黒木勝久は『鉄男 THE BULLET MAN』の脚本にも関わり助監督を務めた人物でした。もっともポスターである程度ネタバレなんですが…。いつもこの手の作品を観ると思うのですが、こういう作品を好んで作ろうとする人たちは何がしたいんでしょう。明らかに極端に一部の人しか観ないとしても好きでやってるからってことなのか?


とまれ、最後のラスボスを相手にするまでにかなりボロボロなユキは、父親が囚われているギロチンの刃に繋がるロープを持ちながらの戦闘に大ピンチ!まあ結局ロープを放して父親は首チョンパなんですけどね。ラスボス・マサトが言うには彼らは悪魔狩りの集団で、悪魔であるユキの母親を退治したと言うではないですか。それじゃ彼らの方が聖なる存在?しかし父が死んだショックで悪魔の血が目覚めたユキは異形の者へと変身し、マサトを瞬殺。でまあユキの戦いは永遠に続く…といった終わり方なのでした。うん、最初に予想していた通り素晴らしく下らないクオリティでした。秋山莉奈が好みだったこと、アクション、ナンセンスな傘武器、その3点だけが救いです。
個人的おススメ度2.0
今日の一言:でも『怪談新耳袋』より「混んでた…
総合評価:38点
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