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2010年9月27日 (月)

ラブコメ

Photo 松久淳+田中渉の同名小説を映画化。生花店の店長をしている勝気なヒロインとアニメの脚本家をしている気弱な男の間の微妙な恋愛模様を描いたラブコメディ。主演に『パレード』の香里奈、相手役に『TAJOMARU』の田中圭。共演にも『武士道シックスティーン』の北乃きい、『てぃだかんかん』の渡部篤郎、中越典子、塚本高史ら人気俳優が揃う。監督は『ROOKIES -卒業-』の平川雄一朗。
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テレビドラマ的に楽しい。

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実に可もなく不可もない普通に楽しめるラブコメでした。香里奈、北乃きい、田中圭、渡部篤郎といった物語の本線に絡んでくるメインの俳優が好きであればより楽しく、そうでなければ程ほどに楽しめると思います。それにしても俳優のラインナップも含めてフジテレビの2時間ドラマっぽい作りでした。実際に93分という今時の作品ではコンパクトで、テレビ放映する際にCMを挟んだら丁度2時間になりそうな…。最近ではドラマ「リアル・クローズ」や映画『パレード』での好演ですっかり女優が板についてきた香里奈は、下町生まれの生花店店長・松田真紀恵。明るく元気で勝気な女性は彼女の持っているイメージにピッタリ。その上美人でありつつ可愛いというのだから文句なしです。お相手の田中圭は久々に良い人の役を観るような…。

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『TAJOMARU』やら『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』で嫌なヤツを熱演していたせいで、いきなりの弱気草食系男子・美晴役の今回はちょっと違和感を感じたり。まあすぐ慣れましたが。真紀恵はその勝気が災いして彼氏いない歴1年11ヶ月。実はこの2人は幼馴染で、美晴は子供の頃からずっと真紀恵の事が好きだったのでした。たまたま仕事で真紀恵の生花店の前を通って彼女を見かけ、忘れかけていた初恋に再び火がついたという訳。ところが、美晴がいざ告白しようと決めた前日に真紀恵が元彼とよりを戻してしまったから話がややこしい…。ように見えて実は全然ややこしくないのが本作のユニークなところ。何せ元彼・江島(塚本高史)とデートしてるシーンより美晴とデートしてるシーンの方が圧倒的に多いのですから。

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しかも楽しかった美晴とのデートコースを江島になぞらせて、コチラは全く楽しくない様子がありあり。だから真紀恵の悩みは両方好き!じゃなくて美晴に惹かれているのに、タイミング悪く先に元鞘になっちゃったけどどうしようってな感じなのです。でもって花火大会の夜、雑踏のいざこざを避けるために美晴は「行こう!」と真紀恵の手を取って引っ張るんですね。実はこれが真紀恵のツボだったり。普段勝気で強気なだけに、自分を引っ張ってくれる男性にキュンときちゃったと。しかも相手が美晴だから尚更。普段強気なのに「行こう!」と言われると「はい…。」なんて神妙に応えてトコトコとついていく様子がこれがまたとても可愛らしい香里奈さん。解りやすいぐらいの普段の真紀恵との差は、彼女が美晴に惹かれているということを強調しているというか止めを刺しているというか。

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ただ美晴としたらそうじゃない訳で。彼氏じゃないけどデートしまくってるというのはいくら草食系男子だって堪りません。真紀恵にその気がなくても蛇の生殺し状態とは正にこのこと。美晴じゃなくたって彼氏の存在が気になって当然ですよね。まあこんな2人の様子が展開していくわけですが、そこに何故かキャバ嬢で花屋の店員・涼子(北乃きい)とタレント・西島(渡部篤郎)の恋まで絡んできてしまう。ま彼ら二人は基本的には真紀恵と美晴の応援団ですが、単に応援団じゃ面白くないですしね。妙に息のあったこのコンビのお陰でドラマが殺伐としない、つまり“ラブコメ”になっていると言えるでしょう。別にそんなに笑える訳ではないですが。ちなみにこの作品、本当に笑えるのは真紀恵の行きつけのバーの店長とそこによく来る探偵事務所所長(佐藤二朗)の会話ぐらいです。

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結局どっちつかずの真紀恵に距離をとるように告げる美晴。とは言っても、お互いにお互いの好きなデートコースを一人で辿ってオイオイ泣いているのだから、そこはもう結果は火を見るよりも明らかですね。あとはどうやって上手く〆るのかですが、応援団である西島と涼子がそこに絡んでくるのは当たり前。ついでとばかりに突然真紀恵たちの父親まで登場してして来ますが、これはあんまり意味が無い演出に思えました。めちゃくちゃ盛り上がるでもなく、かといって淡々とというわけでもないラストシーンは、何とも捉えどころのない本作、全てに60点で及第という感じの本作を象徴していました。会場の雰囲気もなんとなく楽しい(凄くではなくなんとなく)といった感じ。地上波で普通にやりそうなドラマでした。

個人的おススメ度3.0
今日の一言:香里奈さん素敵だなぁ
総合評価:62点

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『ラブコメ』予告編

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