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2010年11月 4日 (木)

わたしの可愛い人 シェリ

Photo フランスの女性作家コレットの同名の原作を映画化。1906年のパリを舞台に、当時ココットと呼ばれた高級娼婦の女性と遥か年下の男性との悲恋を描いたラブストーリーだ。主演は『危険な関係』のミシェル・ファイファー。共演に『ヴィクトリア女王 世紀の愛』のルパート・フレンド、『しあわせの隠れ場所』のキャシー・ベイツと豪華な顔ぶれが揃った。監督は『クィーン』のスティーヴン・フリアーズ。
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骨の髄までココットだったレア

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全編90分と短い作品ながら仕事帰りに観に行って始った瞬間から全編寝た。余りにも綺麗に全部寝て気がついたらエンドロールだったんで、日を改めて再鑑賞。改めて観ると普通に面白く観られたということはきっと疲れていたんでしょう…。さて、高級コールガールを扱った作品には『コール・ミー ~ハリウッドと寝た女たち~』なんて作品もあったりしますが、こちらは1906年のパリを舞台にした作品。この当時の高級娼婦たちはココットと呼ばれ各界の名士とお付き合いをすることで、今では考えられない程の富とステータスを手にしていたらしい。話を聞いていると私のイメージ的には娼婦と言うよりも愛人に近い感じで一夜のみを共にするというよりは、気に入れば年単位でのお付き合いをしているようでした。本作はそんなココットを引退した一人の女性の恋物語です。

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女性の名前はレア・ド・ロンヴァル(ミシェル・ファイファー)。歳はとっても相変わらず美しいミシェル・ファイファーですが、残念ながら私には彼女から色気を感じることは出来ませんでした。流石にちょっと枯れすぎて痛々しさが先立つ感じ。悠々自適の生活を送る彼女の数少ない友達がマダム・プルー。かつてのライバルココットです。が、キャシー・ベイツの姿からはライバルと言われても…。まあ見かけはともかく演技的には相変わらずの上手さでしたけど。というかおばちゃんになるとああいった言動になるってイメージは古今東西同じなんでしょうか?(笑)彼女の息子フレッドは放蕩三昧で、ひたすら女を引っ掛けては抱きまくっている…。そんな色男役にルパート・フレンド。それ似合いすぎ。何しろかつては女王の旦那だった人ですから。

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母親の自分の言うことは聞かないけれど、昔から付き合いのあるあなたの言うことだけは聞くからとマダム・プルーに頼まれ、レアは暇つぶしの意味も含め彼の教育係を買って出るのでした。ところが!男扱いにかけては海千山千のココットである彼女が何故か彼には本気で恋をしてしまうのです。自分の恋心と、ココットとしてのプライドの中で「そんなはずが無い」と自問自答するレア。まあ何といいますか、これは客観的に観ていれば無理も無いことですね。ナンバーワンだったのも今は昔、老いを感じその容姿は否応なく衰えていく。富も名声もあるけれど気がつくと自分は一人ぼっち。まあ定番ですが“愛”が欲しくなったというところでしょうか。そこへ持ってきて自分より遥かに若く超イケメンのシェリが自分を愛してると言ってくれる。心が傾かないほうがどうかしてます。

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しかし、そもそも20以上も歳の離れた女性を本気で愛する男など、本人が気付いていようがいまいが本質的にマザコンの気が強いもの。要はシェリはレアの中に理想の母親像を求めていたのでした。ただ、そんなシェリの前でレアは6年間にも渡って理想の母親像を務めることが出来たわけで、それは逆に言えば彼女にとってもシェリは理想の息子像だったのではないかと思うのです。そういう意味ではこの2人は似たもの同士だったのかもしれません。もちろんこの時の2人はそんなこと考えもしませんけども。さてそんな中、ある日突然シェリに結婚が決まります。相手は19歳の若妻。ちなみにこの時シェリは25歳。マザコンで熟女好みのシェリは見向きもしないのかと思いきや、美しい妻とその体は彼を魅了するのでした。

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勿論それだけが理由ではないでしょうが、こんな様子をみると世の女性からは「やっぱり男は何だかんだ言って若い女がいいんじゃない!」なんて言われそうですね…。しかしそれはハッキリ言ってそうです。心の安らぎと体の満足は別と言うのが男です。というより、若い女に子孫を産ませるという本能がDNAに刻まれているんじゃないかとすら思います。別れにショックを受けたレア、新しい恋人を見つけるためにレストラン・マキシムに向かい実際若い男を引っ掛けます。それはしかしレアの中にわずかに残っているココットとしてのプライド、そして何より年上の女性としてのプライドがそうさせたのでしょう。しかしそんなことでは癒せません。結局パリに戻るレア。そしてシェリとの再会。しかし、少し距離が開いたことから来る気持ちのすれ違いは決定的でした。

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彼が戻ったことを歓び、今後の事は全て私に任せるように言うレアに対して、驚きの表情を浮かべるシェリ。「まるで母のようだ!」と吐き捨てるように言って怒る彼を見ていると、どこまでマザコンなんだと呆れてきます。そこでようやくレアはシェリが自分の中に何を観ているのか、何を求めているのかに気付くのでした。最終的にシェリは再び出て行くことになりますが、その心痛からレアは拳銃で頭を撃ち抜きます……というように見えます。しかし、実際にはどうでしょう。客観的にみると悲恋ですが「戻ってくる。」この言葉を聴くと、彼が戻ってくるだろうと予想した上での行動はココットとしての経験から来るものであり、それが外れての自殺はココットとしての死でもあると思うのです。、結局最後の最後までレアはココットからぬけ切れなかったのではないかと感じました。

個人的おススメ度3.0
今日の一言:しかし一体いくら稼いだんだろう?
総合評価:66点

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『わたしの可愛い人 シェリ』予告編

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