ゲーム・オブ・デス
|
| ウェズリー収監前の最後の作品 |
あらすじ・作品情報へ ![]()
←みなさんの応援クリックに感謝デス![]()
![]()

先ごろ公開された『ストーン』に続く“男たちのヒート祭り”第4弾。しかし配給が前3作と異なり日活ではなくショウゲートなのは何故だろう?余談ですが第5弾の『沈黙の復讐』もショウゲート配給。もっとも本作の場合はそんなことよりも、虚偽の税金申告で禁固3年の実刑判決を喰らい、今年7月に上告が棄却され刑が確定したウェズリー・スナイプスの収監前最後の作品だということのほうが話題になっています。先ごろ出頭し恐らく今頃は塀の向こうにいるハズ…。大抵はこれだけのハリウッドスターともなれば何某かの温情が適用されて実刑は無いものですが、余程悪質と判断されてしまったのでしょうか。しかも本作ではそんなウェズリーがCIAの秘密工作員として己の信じる正義を貫くというのだから、これはもうブラックジョークとしか言いようがありません。

しかも物語の冒頭でとある教会の神父に100万ドル入りのバッグを渡すんですよ?といっても、実はそれが本作の構成なのですが。即ち神父に対して何故その100万ドルを手にすることになったのかを告白する、その内容が本作に描かれる物語というわけ。CIAの秘密工作員マーカス(ウェズリー・スナイプス)と彼の率いるチームがと暗殺ミッションを遂行するところから回想は始まります。疲れを癒す間もなく次なる指令を上司から受け、それを仲間のザンダー(ゲイリー・ダニエルズ)に伝えるマーカス。ザンダーはさらにそれを仲間のフローリア(ゾーイ・ベル)に伝えるのですが、ここで裏切り計画が仕組まれるのでした…。それにしても潔いほどに個々人の登場人物の過去や人となりには一切触れられません。それでもスクリーンから幾ばくかの情報を得ることが出来ます。

それは上司からの命令を顔色一つ変えず了解するマーカスが強烈なプロ意識をもっていること、しかしザンダーとフローリアは終わりの無い殺戮が続くこの仕事にいい加減嫌気が差しているということ。しかし、これが裏切り計画の強力な動機となっていました。今回のミッションはアフリカのゲリラに武器を流している武器商人スミス(ロバート・ダヴィ)に近付き、そして何れは彼と彼に資金提供しているレッドベイル社を壊滅させるというもの。つまりザンダーとフローリアはその資金を頂きバックレようとしていたんですね。スミスを襲うところから始ったこの裏切り計画は当然すぐにマーカスに知れることとなりますが、彼は何としても命令どおりミッションを遂行しようとするのです。ここに裏切り者チーム対マーカスの闘いの火蓋が切って落とされるのでした。

とはいえ、先に書いた通り、マーカス本人の回想である以上、彼が死ぬ可能性はハナから否定されている訳で、要はいかにして彼が裏切り者を倒すのかを注目するだけなんですけどね。それにしても恐ろしいほどにキレキレのウェズリーのアクション!最近の写真を見ると、とても往年の彼だとは思えないのですが、とにかく強い強い。それこそセガールを思わせる格闘アクションは、同じ秘密工作員相手でも特に下っ端には格の違いを見せ付けるかのように顔色一つ変えず倒していくのでした。ただいかんせん94分というコンパクトな作品だけに、闘いの舞台となるのはたったの2箇所。一つはスミスが心臓発作を起こして担ぎ込まれた先の病院、もう一つがレッドベイル社です。しかも、主だった登場人物は全て一箇所に集まってしまうために空間的なダイナミズムは殆どありません。

そうなると、ともすれば単調になってしまいそうな物語に思えますが、それがそうでもない。直接的なバトルシーンだけでなく、追いつ追われつの場面でも合成やデジタルエフェクトを含むスタイリッシュな映像表現を使うことで絵的なテンポ感を生み出し、一つのVPを観ているかのように視線を引きこんでいるのが特徴的でした。ひとしきり懺悔の告白を終えたマーカスは、神父に赦しの言葉を貰いその場を立ち去ります。少年たちがバスケットをしている様子を眺める穏やかな表情のマーカス。一体これから先彼はどうするのか…、まるで現実のウェズリーと重なるかのように見えました。という訳で、これで当面の間はウェズリーの作品は見納めと言うことになりそうですが。早いとこ出てきてまた次の作品を見せてもらいたいものです。
>>男たちのヒート祭り 第1弾『ボーダー』
>>男たちのヒート祭り 第2弾『ザ・エッグ~ロマノフの秘宝を狙え~』
>>男たちのヒート祭り 第3弾『ストーン』
>>男たちのヒート祭り 第5弾『沈黙の復讐』
個人的おススメ度
3.5
今日の一言:兵役前の最後の作品ってのは聞いたことあるけど…
総合評価:71点
![]()
↑いつも応援して頂き感謝です!
今後ともポチッとご協力頂けると嬉しいです♪
『ゲーム・オブ・デス』予告編
| 固定リンク
















最近のコメント