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2011年2月21日 (月)

アゲイン/男たちの挽歌III

Iii 陥落間近のベトナムはサイゴンを舞台に、マークとシンジケートのボスの女キティ、そしてマークの従兄弟のマイケルの3人の友情と恋愛を描いた『男たちの挽歌』シリーズ第3作。主演はチョウ・ユンファ。共演に故アニタ・ムイとトニー・チェン。日本人の時任三郎も出演している。監督は前2作のジョン・ウーから代わり、前2作でプロデューサーを務めたツイ・ハークが務める。
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魅せられた部分もあるが総じて凡作

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んー、監督が変わるとこうまで変わるものか。というより、ジョン・ウーがいかに優れた監督であったのかを証明するかのようなシリーズ第3作でした。主演のチョウ・ユンファは再びマーク役に戻っています。つまり本作はマークが香港でヤクザをやる前段の話。従って物語開始当初は彼はまだ堅気の人間なんですね。そんな彼がベトナム戦争末期に従兄弟のマイケルとその父を香港に連れ戻すべくサイゴンを訪れるところから話は始まります。そこで出会うのがシンジケートのキティ(アニタ・ムイ)。堅気のマークに代わって、序盤ではこのキティが2丁拳銃を炸裂させてくれます。女性らしい格好をしていてもそこはアニタ・ムイ、これがどうして中々激しく迫力のあるガンアクションでした。香港の俳優はベースでアクションが出来るんでしょうか?

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このキティのことをマークとマイケルが同時に好きになるという設定。前2作と違って本作では男と男の熱い友情を絡めた恋愛模様までも描いてしまおうというのだから欲張りです。キティに射撃を教わる2人、無邪気に彼女を好きになるマイケルと、自分も彼女を好きなのにそんなマイケルのために一歩引くマーク、しかし当然というかキティはマークを好きになってしまう…。まあこのパターンは古今東西通して、譲られた側がそれに気付いて、譲った側と女性を結び付けようとするというのが常道ですね。本作でもその流れは予想がつきますし、実際予想通りに。混乱のベトナムから出国し、無事香港に帰国。自動車修理工場を開くのですが、ここで登場してくるのがキティのボスで情夫・ホー役の時任三郎。彼はこの時32歳で、丁度「ふぞろいの林檎たちIII」が放送される前年のことです。

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ちなみに声は広東語吹替えでしたが、リップシンクが結構いい加減なのに笑ってしまいました。いい加減どころか、引きの画では口が開いていないことも。(苦笑)情夫が登場したということは、当然マーク&マイケルはヤバイ立場になります。ホーに痛めつけられただけでなく、マイケルの父まで殺され香港を出て行くように脅されるのでした。キティに共に逃げるように言うマーク。お話的には余りにも工夫がなさ過ぎでいくらなんでも少々飽きがきたタイミングでちょっと小憎い演出が入るのでした。それはコート。マークのトレードマークのロングコート、第1作で蜂の巣にされ40箇所以上も穴が開き、第2作でマークの双子の弟ケンが受け継いだあのコートをキティは彼にプレゼントするのです。そしてマークと一夜を共に下彼女は、彼に黙ってホーと共にベトナムに発つのでした。

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今回ここに到るまで実はチョウ・ユンファの派手なガンアクションは見られません。正直このシリーズはそれが楽しみの一つでもあるので、それだけでも随分マイナスポイント。キティを追ってマークとマイケルはベトナムへと飛びますが、到着してもまだチョウ・ユンファの活躍の時間にならない。それどころかその前にキティとマイケルが大暴れ。しかもマイケルは逃げる途中に行方不明に…。マークがキティを張り飛ばして怒るシーンは、男同士の友情は恋愛に勝るという渋い男気を感じさせるのでした。が、やっぱり見たいのはもはやトレードマークとなったチョウ・ユンファの2丁拳銃ガンアクションです。それが叶うのは更にその後の話。ホーの資産を狙うベトナム軍のボン軍曹、ホー、ホーを殺そうとして負傷したキティを助けに来たマークという三つ巴の状況になってからでした。

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待たせただけあって今回のチョウ・ユンファは2丁拳銃ではなく2丁ライフル(苦笑)。時任三郎とのガンアクションは時間にすると短いものの、中々に派手で魅せてくれます。ただしあくまでも“中々”。何しろ前2作の凄まじさを思えば物足りなさは否めません。ところが!ここでボン軍曹にホーが蜂の巣にされるという、第1作のマークを思わせるシーンが!いやぁ、時任三郎もやるじゃないですか。言葉では簡単に“蜂の巣にされた”なんて言っていますが、いかに上手く撃たれて死ぬのかは、生きるためのアクションよりよほど難しいものです。日本人でもこんな演技が出来るのかとちょっと嬉しくなってしまいました。この後もボン軍曹とのアクションは続くものの、機関銃を手持ちで撃ちまくるマイケルはもはやランボー状態…。

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ランボーはベトナム帰還兵という設定ですが、帰国したランボーに代わって出現したのでしょうか。挙句の果てに戦車まで持ち出してくるのはこれはもう完全にやり過ぎ。既にアクションとかそういう話ではなくなってますし…。せっかく時任三郎の感動的な?死に方で上がったテンションが一気にしぼんでゆくのでした。ツイ・ハーク監督はどうもその辺、アクションのグレードアップを勘違いしてしまったように思えてなりません。ジョン・ウー監督ならこんな風にはしなかったでしょうし。シリーズ3作の中で最長なだけあって、話としては前2作のように飛ばすような部分は観られませんでしたが、ごく一部の良さを除いて凡作になってしまったのが残念です。

good男たちの挽歌(1986)
good男たちの挽歌II
good男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW

個人的おススメ度3.0
今日の一言:時任さんほんとにベトナム人のようだ…
総合評価:62点

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