KG カラテガール
|
| 次回作で更なる飛躍を期待! |
あらすじ・作品情報へ ![]()
←みなさんの応援クリックに感謝デス![]()
![]()

前作『ハイキック・ガール』よりアクションシーンが大分進歩していました。が、映画としては正直白帯レベル。いくらアクションシーンが売り物でそこを観て欲しいとはいえ、この子供向け戦隊ものレベルのストーリー展開はもう少し何とかして欲しいところです。西冬彦監督は脚本も兼ねているそうですが、専門家に任せたほうが映画としての完成度が上がるのではないかなと。最初から全てを自分の手の内でやるのではなく、少しづつ監督としての完成度を上げて行く中で、脚本を書くのに活かせる経験を積むことが出来ると思うのです。監督には是非日本のプラッチャヤー・ピンゲーオになって欲しいので。今回も主役は琉球少林流空手二段の武田梨奈。

『ハイキック・ガール』で見せてくれた美しい蹴りは健在でした。もっともプロローグでは今回も日本空手協会総本部師範・中達也の華麗なる演武が見ものです。世界最強と言われた伝説の空手家・紅宗次郎の血を引いている、その名も紅達也という役。前作ではちょっと無理に演技をさせ過ぎて観ていて余りに気の毒でしたが、今回はセリフは極力少なめ、登場もこの最初のシーンだけとあって実に素晴らしい!本物の空手家の技の冴は美しい舞のようでもあります。その紅達也の長女・紅彩夏を演じるのが武田梨奈。そして今回初登場するのがその妹・菜月を演じる飛松陽菜です。話をサラッと書いてしまうと、紅宗次郎の黒帯を持つことは宗次郎の後継者であることを意味するというのが発端らしい。

それを狙って謎の組織のボス田川(堀部圭亮)が達也たちを襲い、斬り殺し、黒帯と菜月を連れ去ってしまうのです。ところが!その黒帯はニセモノで、実は本物は達矢から託された彩夏が持っていたのでした。時が経ち女子高生になった彩夏の素性が田川たちにばれ、黒帯とともに命までも狙われる嵌めに。連れ去られた妹と再会を果たした彩夏はともに田川たちに戦いを挑むのでした…。今回特に目を引いたのは菜月役の飛松陽菜。弱冠13歳とまだ愛らしさの残る顔立ちながら素晴らしいアクションを披露してくれます。とにかくそのスピードが素晴らしい。蹴りや突きの速さ、フットワークの速さと申し分なし!シーンによっては武田梨奈を上回っていたと思います。

とはいえ欠点もあって、それはスピードの裏返しである技の軽さ。流石に体が小さいだけあって、それぞれの技に重みや威力が感じられません。つまり言ってみればカミソリのような感じ。対照的に女子高生とはいえ体が出来ている武田梨奈はその技にナタの威力を感じさせるのです。スピードも申し分ないですし技のキレという意味では流石に一日の長を感じました。エンドロールで彼女たちのアクションの訓練の様子が流れるのですが、流石にキッチリやりこんだ成果が出ていたと思います。しかしながら、まだいくつかのシーンでどう考えても段取りを追っている動きがあります。これは本人たちというより、アクション監督も務める西冬彦の責任。

段取りを決めてあっても観ている側にはそれを感じさせないのがアクションですから、そこらへん納得行くまでやらせるべきです。例え100テイクかかっても。もう一つ重要なのが、やられる相手。やられ役の上手さ次第でアクションの主体が輝くのは言うまでも無いことで、今回ラストの敵であるキース役のリチャード・ウィリアム・ヘセルトンと2人の呼吸は合っていたとは言い難いと思います。アクションスターへの階段を着実に上がっていって欲しい武田梨奈は、確かにアクション的には素晴らしいものを持っていますが、やはり今後は普通のお芝居の勉強をもっとすべきでしょう。彼女の通常時の芝居はまだ素人レベルです。

両方が揃って初めて彼女の憧れであるジャッキー・チェンとの共演にも現実味が出てくると言うもの。飛松陽菜とともに更なる飛躍を期待したいものです。ところで菜月と一緒に登場した少年、森山未来にそっくりだったのですが、弟か何かなんでしょうか?そう言えば森山未来も空手経験者だったな…。
個人的おススメ度
2.5
今日の一言:飛松陽菜をどこかで見た気がする…
総合評価:50点
| 固定リンク
















最近のコメント