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2011年3月25日 (金)

女忍 KUNOICHI

Kunoichi 『ハイキック・ガール!』『KG カラテガール』の武田梨奈が主演する忍者アクション。甲賀の男たちの慰み者として連れ去られようとする伊賀の女たち、その中に女忍・如月の姿があった…。監督は忍者映画を得意とする千葉誠治。共演に『魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE』の虎牙光揮や『SP 野望篇』の三元雅芸、元AV女優の琴乃らが出演している。相変わらず冴え渡る武田の蹴りに注目。
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何を一番見せたいのかが解らない演出

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『ハイキック・ガール!』『KG カラテガール』とアクション女優として注目している武田梨奈が初めて直接空手がテーマではない主演作品。で、最初に言ってしまうと殆どVシネレベルなんで、彼女に注目しているか、この監督の作品に注目しているかでも無ければ劇場で観る必要は全くナシ。ちなみにお話そのものも監督は余韻を持たせる終わりにしているつもりかも知れないけれど、単に中途半端な尻切れトンボなだけ。要するに面白くも何ともない。たった65分しかない上映時間の中で主演の武田梨奈の見せ場がこんなに少なくて良いのだろうかってぐらい前半はアクションシーンも殆どないです。それでも純正空手アクション以外のアクションを観るために我慢我慢。

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どうやらど本作は伊賀と甲賀の争いが続く戦乱の世らしい。伊賀の女衒忍者に捕らえられた甲賀のくのいち4人、初花月(小野村麻郁)・殷春 (藤澤志帆)・弥生(琴乃)そして如月(武田梨奈)は伊賀の里に連れて行かれる途中でした。行き着く先で待っているのは慰み者にされる毎日。ところが途中で謎の忍・神無(佐藤雄一)の襲撃で女たちは散り散りに逃げます。果たして神無は敵なのか味方なのか…。捕まった4人の顔ぶれのうち如月がいるのは何か理由があるのは当然ですね。残りの3人のうち初花月と殷春は女衒忍者の霜月(虎牙光揮)と氷月(三元雅芸)に捕まり酷い目に遭わされるという流れ。ま、この流れの中でどうして彼女たちが浚われなくてはいけないのかが明らかになります。

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もう一人、元AV女優の琴乃はありがちなお色気担当かなと思いきやこれがバストすら見せやしない。はっきり言ってしまうと脱いで何ぼの女優がそれじゃ全く存在理由はありません。何のために居るのかと思いきや、これが神無が彼女たちを助けた理由を明かすため。要するに延々と女3人を使ってしたことは伊賀側の事情とそれに対する甲賀側の事情説明と言う訳。既に半分以上の時間がこれで経過しています。説明を描くのに時間を使って、わざわざアクション女優のアクションの時間が減るとは本末転倒もはなはだしい。それならあと20分時間を延ばしてアクションにあてるべきです。監督はこの作品で何を見せたいのか。武田梨奈のアクションではないのか。

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これなら『ハイキック・ガール!』『KG カラテガール』の方が、ストーリーとしては稚拙だけれど作品全体としてはマシ。さて、結局どういうことなのかといえば、如月と神無は甲賀の上忍から、伊賀モノに女が浚われる理由と、その伊賀モノの殲滅を命じられていたのでした。で、ようやく待望のアクションシーンが来ます。しかし最初の相手は氷月は一方的にボコボコに蹴られるだけ。正確にはアクションとはいえないでしょう。霜月との戦いで本作で初めてまともなアクションが展開されます。得意の空手の蹴りをベースに据えつつも、オールラウンドなアクションはこれが結構いい動き。ところがどうもカット割りは下手クソ。寄りの映像が多すぎて何してるのか解らないカットが多過ぎです。

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結局のところ、先に書いた通り作品全体で何を一番見せたいのかが明確になっていないから、本来一番の見所であるはずのアクションシーンもいま一つの映像になってしまう訳です。最後の最後で意外なオチが待ってはいましたが、そのオチで物語を締めくくるには到底無理があるレベル。もしかして予算不足で途中で撮影続行が不可能になってしまったとか?まあ最初から全く期待していない作品なので別に腹も立ちはしませんが。(苦笑)まだまだ知る人ぞ知る存在でしかない武田梨奈的には、こういう仕事でも一つ一つこなしてステップを挙がっていくしかないわけで、当ブログとしては日本でも数少ない本格アクション女優として花開くその日まで彼女に注目してゆきたいと思います。

個人的おススメ度2.0
今日の一言:霜月はウルフ金串だった!
総合評価:48点

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