わさお

ブサ可愛いとテレビで話題になった秋田犬のわさおが映画デビュー！監督は『RAILWAYS　49歳で電車の運転士になった男の物語』、主演は薬師丸ひろ子、共演に甲本雅裕、平田満、鈴木砂羽ら演技派が揃う。青森県鰺ヶ沢を舞台に、街の人との交流や豊かな自然、そして何よりフサフサの毛に覆われたわさおの姿に心癒される。
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う～ん、ぎゅーっとしたい♪

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２日目の１８時１５分、渋谷での上映で観客が恐らく２０人行ってないとは…。フジテレビの異様なまでの宣伝の力の入れように比べると余りに寂しい観客動員でした。そもそも私は犬が本能的に苦手だということは何度も当ブログでも書いてきましたが、しかし同時にモフモフな生き物は堪らなく好き。従って映画の中身とは全く関係なく、わさおくんを観るためだけに足を運んできました。余談ですが、個人的に私のいつも読んでいるブログ「とっとこサモたろう」（←check）のとても可愛いサモたろうくんが本作のわさおにソックリだったということも鑑賞理由だったりして…。映画としては面白いとは思いませんでしたが、まあ今回に限ってはわさおくんだけ観れれば何でもいいと思っています。

そもそもわさおくん、“ブサ可愛い”なんて呼ばれてますが、不細工じゃないと思うのですけど…。それはさて置き映画の話。モフモフな秋田犬が青森県の鯵ヶ沢に現れ、動物好きの菊谷テツ子（薬師丸ひろ子）と出会い、徐々に彼女に慣れてゆくとともに“わさお”と名付けられるというのが主に前半の流れ。ここに鯵ヶ沢にすむ個性的で暖かい人たちが絡んでくる訳ですが、正直言ってもっとわさおが主体のドラマだと思っていたので、思いのほかテツ子を中心とした街の人の話しだったのにどうも馴染めず…。いや、普通ならばそれでいいのでしょうが、今回はわさおだけを観ると割り切っていたので…。それにしても子犬の頃のわさおはもう反則です。あれはズルイ。可愛過ぎるって。（笑）

わさおが現れ始めたタイミングで農作物を荒らしたりする動物が現れ始めますが、いくらモフモフの大型犬とはいえ、わさおはどうみたって犬以外の何ものでもないのですからちょっと話しに無理がないかなぁと思ったり。更に子犬が原因で母が交通事故に遭い入院してしまったアキラの存在はこれがもうこの手の邦画で１番苦手なイライラする子供。結局このアキラは物語のクライマックスで思いっきり関係してくる存在なだけに、個人的にはマイナスもいいところなのでした。まあ、しかしそこはわさおを観るためだという当初の目的を思い返してグッと我慢です。それにしてもわさおを観ているととにかく無性に抱きしめたくなるのは私だけでしょうか？

本当のところを言ってしまうと、動物プロダクションの所属でもなんでもないわさおくんは、あまり芝居が上手いとは言えません。つまり、観ていてもうちょっとこうして欲しいのかなと思う動きはできていないように見えるのです。しかし、逆にその分自然な表情であったり行動に見えるのだから、これは俳優犬にも一長一短あるのかなと思ってしまったり。一方の人間側。薬師丸ひろ子の素朴で自然に馴染む、優しい温かみのある演技は観ていて鯵ヶ沢の自然と上手い具合に溶け込んでいましたし、それだけにわさおとの絡みが観ていて心地よさを与えてくれました。っとまあせっかく気持ちよく観ていたのですが、ラストの事件はちょっとどうなんでしょう。

アキラの行動がむりやりわさおを絡めようとしたのがありありで、これをやってしまうととたんにストーリーが陳腐化してしまうと思うのです。アキラ役の子役の演技も陳腐でしたし。変に人間が感動の押し付けをするかのようなストーリーを作らなくても、ここまで充分ほのぼのした良作だと思っていたのですけども。とまあ不満点を書き連ねてしまいましたが、最初に書いたとおりわさおだけ見ている分にはもう話はどうでもいいです。ちなみに一番最後の軽トラの荷台に乗っているわさお。彼はあれに乗るのが大のお気に入りなんだそうです。ともあれわさおくんご苦労様！

個人的おススメ度2.5
今日の一言：ぶっちゃけ人間どうでもいいや
総合評価：58点

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