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2011年3月24日 (木)

ナナとカオル

Photo 幼なじみの高校生の男女がふとしたことからSMに目覚めてしまい、徐々に大胆な行為に踏み込んでいってしまう青春エロティックドラマ。出演はドラマ「龍馬伝」などで人気の栩原楽人と、グラビアアイドルの永瀬麻帆。監督は『ユメ十夜』の清水厚が務める。普段は快活な生徒会副会長の女の子が恥らいながらも興奮してゆく姿はかなりエロティックだ。
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永瀬麻帆の恥らうエロさがイイ!

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予想以上に良かった部分と、予想通り大したことがなかった部分が同居していた作品でした。劇場来訪者に配られた特典DVDにはカオル役の栩原楽人とナナ役の永瀬麻帆のインタビュー映像が収録されており、その中で2人は「もっとエロティックかと思ったけれど、恋愛に直結している」などと語っていましたが、申し訳ないけれど個人的にそんなことは全くどうでも良いです。この作品に期待するのは唯一点、それはグラドルの永瀬麻帆がボンテージを着せられたり、縛られたりする姿を観たいということ。AV女優ではない普通のグラドルの際どい映像を観てどれだけ興奮できるのかだけが目的でぶっちゃけストーリーはその気分を盛り上げる邪魔さえしてくれなければそれで良いという感じ。本作を観る上で重要な要素は2つあります。

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1つはそのナナが頭が良く可愛らしくてスタイル抜群な上に学校の人気者で更に生徒会の副会長まで務めているということ。とあることからナナはMに目覚めてしまうのだけれど、生徒会副会長、真面目、可愛い、アイドル、秀才というナナの持つ要素はその全てがSMという背徳的なイメージの対極にあります。逆に言うとそれがあるから堕ちて行く姿が堪らなくエロティックな訳。それともう1つはカオルとナナの関係。カオルはナナの事が好きなのだけれど、学校では声もかけられない。人気者の彼女にコンプレックスを抱き、彼女は彼女で草食系男子のカオルにはいつも強く当たる。即ちカオルにとってナナは幼なじみで隣に住んでいながらも遠い存在なのです。ところが、Mに目覚めたナナを調教するのはカオル。要するにカオルはSに目覚めた訳です。

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普段自分の手の届かない女の子を自分の思うがままに支配できる歓び、これは男にとってエロに直結する普遍的な気持ちです。そもそもの発端はナナの成績が下がってきたこと。部活と生徒会に頑張る彼女は何か息抜きをするように先生に言われます。で、ひょんなことからMに目覚めると成績が上がってしまったことから、以後2人の間では“息抜き”と称したSMプレイが展開されていくのでした。といってもわずか80分のこの作品、見せてくれるSMシーンは4つで、構成的にはそれが単純にならんでいるだけです。おまけにラストは何だか良く解らない妄想のままいきなり終わる不完全燃焼さ。最初に書いた予想どうり大したことがなかったというのは、この構成とストーリーの展開のことです。ただ予想以上に良かったのが永瀬麻帆の演技。

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最初はボンテージを披露してくれますが、極度に恥らいながらカオルの前にその姿を晒すシーンがGOOD!触られたくないのに触られちゃう、いやでもちょっと触って欲しいかも、いややっぱり嫌だ…鼓動が聞こえてきそうな程に緊張している彼女のお尻にカオルの手が近付き……後は観てください。(笑)次は学校から首輪をしてカオルに引かれて帰るプレイ。正直通りを歩いてるシーンなんぞどうでもいいです。見所は男子トイレの中でスカートをたくし上げて下着を見せるシーン。ここはカオルがナナに妄想を植えつけることでよりエロさ倍増。野球部の連中は日頃からそのトイレを良く使っている、そして彼らはいつもナナの事を観ていて、オカズにしている、そんなトイレの中でスカートをたくし上げるナナ。見られている妄想に恥らいながらも興奮が隠せない彼女がこれまたイイ。

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そしてお次は放尿プレイ。その頃には“息抜き”を通じで大分心が通じ合っている2人ですが、そんな彼女に屋外でオシッコさせてしまうという…。排泄行為という最も人に見られたくない行為を、命令して屋外で行わせてしまうというのはかなりディープなプレイになってきてます。流石にこの辺まで来ると個人的な好みからは外れるものの、例え演技とはいえ女の子にはかなり恥ずかしいでしょうし、ここは素直によく頑張ったものだと感心しました。そして最後は縛り。体操着の上から縛ると83cmの豊かなバストが強調されて見た目からまずエロイ。この辺はもうグラドルの本領発揮ですね。しかし単にグラドルの胸を強調するだけなら誰でもできる訳で、ここで良いのは彼女のセリフ。カオルと2人きりということもあってかちょっと大胆になりこう言うのでした。

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鏡に映った自分を見ながら、「私ってこんなにエッチな体つきしてたんだ…」と。大したことがないと書いたSMシーンの合間にあるストーリーは彼女とSMのイメージを切り離すために使われていたようで、そういう意味ではいい間合いを取っていたと思います。もちろんAVではないですから直接的にどうこうという行為はありません。しかし実に男心を掴んでいるSMシーンだったと思います。ちなみに栩原楽人も好演。何しろ彼は観ている側の代弁者としての存在なんで、彼が上手くないとナナのエロさを充分に愉しめない訳で。徐々に大胆に命令していく彼もまたSに目覚めているわけですが、草食系とSのギャップに何故かカタルシスを感じてしまうぐらいです。とにもかくにも、永瀬麻帆のエロさは一見の価値アリです。

個人的おススメ度3.5
今日の一言:ちょっとムッチリ系が好み分かれる?
総合評価:68点

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