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2011年4月27日 (水)

少年マイロの火星冒険記 3D

3d 『Disney's クリスマス・キャロル』のロバート・ゼメキスがプロデュースした3DSFアニメーション。火星人にさらわれた母親を追いかける少年マイロが、母の救出の為に繰り広げる大冒険を描いている。ゼメキス得意のパフオーマンス・キャプチャーは健在で、驚くほどリアルな映像を実現。監督は『タイムマシン』のサイモン・ウェルズが務める。
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可もなく不可もない作品。一応これでもディズニーピクチャーだけれど、ピクサーじゃなくなるとこんなにも差が出てしまうのか。ただし、その凡庸なストーリーと違って映像は中々良く出来ていると思います。私も大好きな『Disney's クリスマス・キャロル』のロバート・ゼメキスがプロデュースをしているだけあって、お得意のパフォーマンス・キャプチャーを使った3Dアニメーションのスムーズな動きや、高精細な映像から来る質感は流石でした。さて、ストーリーは何度も予告編を観て解っていた通り、火星人にさらわれたママを助けるために少年マイロが火星に向かう!…と思いきや厳密に言うとちょっと違った。正確にはさらわれたママを追いかけて火星人のロケットまで行くと、何ととケッとに引っかかって無理矢理火星まで連れて行かれてしまうというもの。

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それでもまあとりあえず火星に到着するマイロ。サクッと火星人に捕まるも、地球生まれの火星育ちというグリブルに助けられママ捜しのアドベンチャーが始まると言うワケです。彼の冒険の過程で火星人たちがナゼマイロのママをさらったのかは語られるけれど、これは最初に火星人がさらうターゲットを吟味するシーンを観ていれば容易に想像がつきます。即ち子育ての上手い母親を狙っているのだなと。もう1人の主人公とも言えるグリブルの声に導かれつつ、彼の元に辿り着くまでのアドベンチャーシークエンスは別に大して面白くもない上に長い。マイロ自体は後に仲間になる火星人と出会ったり、母の居場所を捜したりと大忙しなのは観ていれば解るのだけれど、観ている側には冗長的だったと思います。隣に座っていた男の子は飽きて立ったり座ったりを始めてましたし…(苦笑)

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ようやくご対面するマイロとグリブル、しかし正直言ってこのグリブルになれるのに一苦労でした。人の話を全く聞かず一方的に喋り続けるその態度や、やることがいい加減なくせに策だけは立てたがるというそのキャラクターにどうにも苛立ちが押さえられません。もっとも、これが後半になるとガラッと変わって普通にイイ奴になってくるのですけども。グリブルからの情報では、基本的に火星人は25年に1度土から生まれてきて、男は地下のゴミ捨て場に捨てられ、女だけがロボットに育てられるらしい。しかもそのロボットは子育て1回で壊れてしまうため、生まれてくるたびに子育てロボットを作るものの、その子育てプログラム用に地球人の母親をさらって来るのだそうな。仕組みはさて置き、さらってきた母親の思い出を抜き取りロボットに移すために。

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思い出を抜き取られると肉体が消滅してしまうというのが良く解らないけれど、きっと触れてはいけないんだろう。ちなみに地下に捨てられた男の子は代々捨てられた男が育てているという、げにも哀れな父子家庭なのでした…。それにしてもこの火星人の造形が結構微妙だったりするのだけれど、ただどうもどこかで観たような感じがするのです。っと思い出したのは『スプライス』で遺伝子操作の末生み出されたドレン。それに定番宇宙人のクレイのデザインも混ざっているような…。火星人のキイが2人の仲間に加わるとそこから先は本格的にマイロのママを救出するための作戦が始動、ここからラストまでは前半のタルイ展開と違ってテンションアップしていきます。特にママを助け出しロケットに向かうまでに起こったアクシデントは、ママの愛情が強く感じられて思わずホロリ。

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即ちママとロケットに向かって走るマイロは転んでヘルメットが割れ窒息しかけるのだけれど、とっさにママは自分のヘルメットを被せ我が子を助けるのです。もちろんそこにグリブルがママを助けに入りますが。ただ意地悪な観方をすれば半袖で建物の外に出ていられるのに、ヘルメットを被らないと息が出来ない設定ってどうよ?と思わなくもないけれど、きっとそこも触れてはいけないんでしょう。火星人たちが何故男女別れて生きることになったのか、そのオチも最終的に判明するものの別に「ふーん」という程度でさしたる驚きもなく、結局はママとマイロのところが一番の見せ場でさらっと終わってしまったという印象でした。ディズニー3Dでシネコン作品ながら昼の12時からの回で観客が5人(親子2組と私)とは寂しい限りだけれど、GW期間中に時間をもてあました家族にはいいかも知れません。

個人的おススメ度3.0
今日の一言:日本語吹替えはつまらなくしてるような…
総合評価:59点

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