ほしのふるまち
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「週刊ヤングサンデー」で連載された原秀則の人気マンガの映画化。富山県を舞台に、東京で挫折を経験し転校して来た主人公が少しずつ自らを見つめなおすと姿と同時に、同級生の女の子との淡い恋愛模様も描いた青春映画だ。主演は『BECK』の中村蒼と『書道ガールズ!!』の山下リオ。共演に手塚理美、トミーズ雅、柴田理恵らベテランが揃う。監督は『非女子図鑑』の川野浩司。 |
| 青春ドラマの王道……すぎ? |
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最初から最後までどこかで聞いたことがあるようなエピソードが繋がっているお話だけれども、あまりにベタに青春してくれているところが気に入ってしまった一作。自分の進路に対する不安と恋愛という、高校生らし過ぎる悩みが上手い具合にリンクしつつ、主人公が人間的に成長していく中でそれらが解決されていくのでした。主人公・堤恒太郎(中村蒼)は開業医の息子で、ゆくゆくは病院を継ぐことを前提に医学部を目指していました。しかし、東京の高校で留年が決まり、母親が世間体を気にして富山県の氷見ヶ丘高校に転校させるという所から物語は始まります。中村蒼自体は『BECK』でしか観たことはないですが、今時の草食系男子らしいイケメン。恒太郎の内に篭った鬱々とした気持ちを上手く表現出来ていたように感じます。

彼が下宿したのが遠い親戚の宮本一家。この一家がこれがまた実に人間味溢れて面白い。母親役の柴田理恵はほとんど地ではないかというほどのオバチャン振りを発揮し、トミーズ雅の父親は田舎の剛毅なオッチャンが良く似合う。いや、ホント田舎にはいますよ、こんな夫婦が。(笑)恒太郎は親の言いなりで転校させられたことでふて腐れていますが、ここで運命の女神と出会ってしまうワケ。しかもそれが隣の家に住んでいる飛び切り可愛い同級生と来た日には、むしろ運が向いてきたと言うものです。それが一ノ瀬渚(山下リオ)でした。山下リオはもう19歳なんですね。少女ではない、かといって大人の女性とも言い切れない微妙な年頃の女の子役ですが、今正にその時期に当たる彼女の役へのシンクロぶりはあまりに自然といえます。

個人的にはスラット長い首やそのスタイルはどことなく昔の観月ありさを思い出してしまったのですが…。さてスネスネ恒太郎くん、どこまでスネてんだと思いきや、これが意外にあっさり吹っ切れてしまう。それは渚のおかげだったのだけど…。彼女に促されて夜空を見上げたら星があまりにも美しかったと言うのが立ち直るきっかけなのでした。実は何を隠そう恒太郎は子供の頃から星が大好きだったのです。正直「おいおい、マジかこの展開…」と思わなくもなかったのですが、中村蒼のキラキラ輝く瞳と嬉しそうな顔を観ていると、やけに懐かしいような甘酸っぱいような気持ちにさせられて、まあいっか…と。イケメン振りで言えば彼ぐらいの男の子はいくらでもいると思いますし、実際『BECK』の時にはそれほど存在感を感じなかったのですが、改めて観ると不思議な魅力があります。

吹っ切れた恒太郎に好意を寄せたのが同じクラスの栗田美奈子(児玉絹世)。2人は何となく付き合い始めます。ただ、そうは言っても恒太郎を観ていれば、どう考えても彼女のことを恋人として好きな訳ではないのが明白。児玉絹世は確かに可愛らしい女の子ですが、いかんせん知名度、演技力、容姿、存在感その全てが山下リオとは雲泥の差があるだけに、どう考えてもこの女の子2人が恋のライバルとして成立しないのです。その上、恒太郎にはいかにも本気ではないのがミエミエな演出を付けられているし…。その代わりといってはなんですが、渚の前に初恋の人、正樹(KG)が現れるのでした。こちらは渚が好きになっているだけあって、恒太郎が内心不愉快なのがとてもよく伝わってきます。しかも正樹は高校ではスポーツ万能で秀才、更に東京での就職も決まっていると言うのだからなおさら。

放課後に渚を車に乗せてドライブに出かける正樹と、美奈子との約束を破ってまでそれを追いかける恒太郎。それは恐らく彼にとって初めて自らの意思で踏み出した第一歩だったのでしょう。例え結果がどうあれ自分の意志で動かなければ何も変わらないことを悟った瞬間でもあります。完璧だと思っていた正樹も実は悩み迷いを抱えていることを知った恒太郎は渚に告白し、更にはその余勢を駆って母に医学部受験をやめ天文学を志す決意を伝えるのでした。で、何故かあっさりそれを許す母親と言うのがちょっと拍子抜けだったりしますが…(苦笑)当然ながら恒太郎と渚はハッピーエンドですし、全てが上手く回り始めます。出来すぎではあるけれど、それはそれで心地よいのは、きっと誰もが学生時代に同じような経験をしてきているからかもしれません。
個人的おススメ度
3.5
今日の一言:可愛い山下リオでおまけかな(笑)
総合評価:68点
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