SOMEWHERE
典型的なセレブの生活を送る映画スターの下に、前妻との間にできた思春期の娘がやってくる。娘との瑞々しい交流を描きつつも、彼は己の心の空白に気付くのだった…。『マリー・アントワネット』のソフィア・コッポラが送る最新作は2010年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品だ。主演は『パブリック・エネミーズ』のスティーヴン・ドーフ、共演にエル・ファニング。 >>公式サイト |
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予告編を観た段階で娘クレオ役のエル・ファニングの可愛らしさに一目惚れし、彼女目当てで鑑賞です。というか知らなかったのですが、彼女はあのダコタ・ファニングの実妹なんですね。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でケイト・ブランシェットの幼少期を演じたり、他にも『バベル』や人気テレビドラマに出まくっている人気子役、1998年生まれの13歳です。透き通るような白い肌にとてもキュートなその笑顔、そんな少女と父親の瑞々しい交流シーンを早く観たいと思えどもこれが、交流どころか彼女自身が中々でてこないのでした。オープニングカットはどこぞのサーキットを疾走する黒いフェラーリを定点撮影したもの。これがまあ呆れるほど長い。別に何か絵的な特徴があるとか、ナレーションが入るとかそういうことも一切なし。
響き渡るのはフェラーリのエンジン音だけと、ティフォシならば聞き惚れてしまうかもしれません。乗っているのは映画スターのジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)。といってもどんな映画に出ているのかといえば、辛うじてアクション系らしいことが記者会見シーンのポスターから覗われる程度です。失礼ながら、映画のパブリシティでイタリアに出向くシーンでは、空港から超VIP扱いで警官の護衛がホテルまでつくほどの歓待ぶりですから、これはもう相当のスターじゃないのかと想像できるのですが、申し訳ないけれどスティーヴン・ドーフ自身がそこまでのスターだとは思えず…。いずれにせよ前半の殆どは、彼のセレブな生活の描写に費やされ、ろくにセリフもないといった有様でした。後から考えると、それはジョニーの空虚で孤独な生活を描いていたのだと解ります。
そしてそれは娘クレオとの短いけれど輝くように活き活きとした生活をより際立たせていたのでした。ただそうはいっても如何せんワンシークエンスが冗長的に過ぎる。例えばポールダンスのシーンなどはどんだけ見せたら気が済むのかってぐらい踊ってるシーンが長かったりするほど。もっともおかげで携帯用ポールなんてものがあるのかと初めて知ったりもしたのですが。(苦笑)ちなみにジョニーが宿泊しているホテルはシャトー・マーモントといって、実際にセレブ御用達の高級ホテル。その証というワケでもないでしょうが、ジョニーがエレベーターに駆け込んで挨拶した相手がなんと私服のベニチオ・デル・トロだったりするのが面白い。監督自らの交渉で5階のフロアを3週間借り切ったんだそうな。さて、最初にクレオが登場したのは、彼女がフィギュアスケートを習いにいく送り迎えを頼まれた時。
彼女が3年前から習っていたという事実を知らなかったジョニー、一体どれほど家庭を顧みない生活を送っていたのでしょうか。エル・ファニングはこのシーンのために6週間の訓練を積んだそうですが、流石にちょっとぎこちなさは否めないと見えてしまうのはフィギュア王国日本人が観ているからか…。ちなみにこの時の2人のシーンは、ジョニーの生活スタイルの中の一コマといった位置づけでしかありません。従って、彼女を家に送り届けたらそれで終わり。それにしても最近のハリウッドセレブは家族を大事にしている姿が多く見受けられるだけにこれはちょっと以外な感じがしました。ところが、それから暫くしたある日、母レイラが家を空けるため、クレオは再びジョニーの元にやって来ます。ようやくここに来て、本作で1番観たかった父娘の生活シーンが繰り広げられるのでした。
2人でテレビゲームに興じて大喜びしたり、出演作の授賞式にクレオを伴ってイタリアへと旅立ったり。父の栄誉を心から喜ぶクレア、ところが父が見知らぬ女性と夜を過ごしたと知るととたんに不機嫌な顔になったり。ホテルに帰って来てからも、一緒にプールで遊んだり、昼寝をしたり、ジョニーの寝ている間に朝食を作ったり…。別にコレと言ってドラマチックな展開があるわけでもなく、交わす会話も他愛もないものばかり。でもその他愛もない父娘の日常は何にも変えがたく貴重で美しくて輝いていて…。スティーヴン・ドーフとエル・ファニングの父娘ぶりがとても自然で無理がないのです。2人の間の空気に緊張は全く存在しません。娘がいる父親も、娘がいない父親も、はたまた子供がいない男性も、自分の娘とこんな風に過ごせたらどれだけ幸せだろうと感じられるはず。
それだけに、不本意な別れには思わず涙がこぼれました。レイラに電話をして泣きながら自らの空っぽの心と孤独を訴えるジョニー。しかしだからと言って今更家族が一つに戻ることはできない…。正直言って前半の冗長的な部分はもう少し短くすることは出来ると思うし、ストーリー自体もあやふやで抽象的なのですが、この父娘のシーンを見ることが出来ただけでもう本作に対する期待は満たされていると感じます。
個人的おススメ度
3.5
今日の一言:セレブってすげぇなぁ…
総合評価:70点

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2011-035
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» 『SOMEWHERE』 [シネマな時間に考察を。]
かけがえのない、
という言葉をシンプルに映像化すると、
きっとこういうことなのかもしれない。
『SOMEWHERE』
2010年/アメリカ/98min
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
出演:スティーブン・ドーフ、エル・ファニング
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» 『アメイジング・グレイス』『SOMEWHERE』をギンレイホールで観て、なるほど、そして横でガーガーふじき☆☆☆☆,☆☆ [ふじき78の死屍累々映画日記]
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受信: 2011年11月 8日 (火) 03時53分
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『SOMEWHERE』---SOMEWHERE---2010年(アメリカ)監督:ソフィア・コッポラ
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2010年 アメリカ 日本公開日2011/04/02
somewhere <初回限定仕様> [DVD]/スティーヴン・ドーフ,エル・ファニング,クリス・ポンティアス
監督 ソフィア・コッポラ
脚本 ソフィア・コッポラ
出演 スティーヴン... [続きを読む]
受信: 2012年4月 2日 (月) 00時00分
コメント
昨日、観ようと思ったのですが、高熱が出てダウンしてます。
今、少し、起きました。
かなりの美少女ですよね^^
話変わりますが、ソフィア・コッポラは、『ゴッド・ファーザー PART3』に出演した頃は、微妙でしたが、
その少女時代、パパ・コッポラがウディ・アレンとスコセッシとのオムニバス作品『ニューヨーク・ストーリー』に出演したときは可愛かった・・・。
・・・と書いた後に調べたら、あの子は、ソフィア・コッポラじゃなかった。
私、四半世紀近く、あの美少女はソフィア・コッポラだと思っていました^^;
でも、ソフィア・コッポラは、『ニューヨーク・ストーリー』のパパ・コッポラ作「2話目/ゾイのいない人生」の共同脚本はソフィア・コッポラで、セレブ家庭の娘と言う、今回の作品のテーマの雛形が見られるかもしれません。
今日、見れるかな・・・。
投稿: ミッドナイト・蘭 | 2011年4月 3日 (日) 00時42分
◆ミッドナイト・蘭さん
体大丈夫ですか?どうも蘭さんのブログ読んでると殆ど休みなく働いているようで、ちょっと働きすぎじゃないかと思っていたのですよ。
エル・ファニングはあのダコタ・ファニングの妹ですが、私は妹の方が好みです。ちょっと大人びて見えますが、撮影当時は11歳だったそうですよ。^^
ソフィアに関して言うとですね、実はこの作品の写真を探すに当たって、たまたま今のソフィアの写真を見たのですが、えらいこっちゃ老けててちとショックでした^^;『ゴッド・ファーザー PART3』の頃って個性的だけど可愛かったと思うんですよね。今はなんかただのオバチャン…。
あんまり無理しないでくださいね。映画はいつでもみれますから。
投稿: KLY | 2011年4月 3日 (日) 01時01分
>例えばポールダンスのシーンなどはどんだけ見せたら気が済むのかってぐらい踊ってるシーンが長かったりするほど。
我々観客にとっては非常にありがたい冗長さでした。あれがなければ観客も退屈でしょうし。
ちなみに「サーキットを失踪」は「疾走」でしょ。
投稿: 佐藤秀 | 2011年4月 3日 (日) 08時03分
こんばんは〜★
>ポールダンスのシーンなどはどんだけ見せたら気が済むのかってぐらい踊ってるシーンが長かったりするほど。
あそこはタラちゃんが喜んだんだろうなとか(笑)
ほんとココ長かったし、車で走ってるシーンもやたら長かったぁ。
今回は音楽わざと減らしたそうで。。
好きってほどじゃないけど、エルちゃんが可愛いのと、雰囲気ものってことでまあまぁかなぁ。
投稿: mig | 2011年4月 3日 (日) 18時00分
◆佐藤秀さん
まあ確かに男の私からすると別な意味では良かったのですが…(笑)
文字の間違い、ご指摘感謝です。
投稿: KLY | 2011年4月 3日 (日) 23時54分
◆migさん
なるほど、男性向けサービスショットになってるな…。というか、孤独な男の侘しさという意味なんですかね。(笑)
あんな父娘の交流に心底憧れるんで、あの部分だけで結構満足してます。不満は確かに多いのですけどね^^;
投稿: KLY | 2011年4月 3日 (日) 23時56分
KLYさん
今晩は☆彡
かなり期待していたのですが、、、。
最後まで特に大きな展開もなく終わって
しまいました。退屈でしたね、確かに(笑)睡魔に襲われるんじゃないかとドキドキもんでしたわ。
おぉ~エルちゃんのような娘さんなら、私も嬉しいですね。男親ならなおさらですか。可愛いよね!ダコタちゃんより良いかも・・・。
投稿: mezzotint | 2011年4月 4日 (月) 21時33分
◆mezzotintさん
こんばんは。
そうですね。雰囲気モノと言うか…。
えっとですね、個人的にはダコタちゃんよりエルの方が好きw
そりゃあんな可愛い娘と水入らずで過ごせることを夢見る父親はおおいんじゃないでしょうか。それでなくても昨今は、もうあのぐらいになってくると臭いだの、一緒に選択するなだの…^^;
投稿: KLY | 2011年4月 4日 (月) 22時54分
前半はねー
冒頭の車を映すシーンも長かった!いきなり眠気に襲われる作品って一体どうなの?とは思ったんだけど、父と娘の交流は良かったですね。
二人で寄り添ってうたた寝したり一緒のベッドで眠ったり・・今どきの11歳は普通嫌がりそうですもんね。
世の男性、あんな可愛い娘との何てことない時間は憧れでしょう。
投稿: hito | 2011年4月 5日 (火) 15時53分
◆hitoさん
そうそう、最初は良いけどだんだん「ん~…………。」みたいなw
そうそう、今時の11歳は大抵は嫌がりそう。でもどんな状況でも男親の娘に対する想いってかわらないですもん。ああいうのみると子供欲しいなっておもっちゃったり^^;
投稿: KLY | 2011年4月 5日 (火) 22時28分
こんばんは。
「ドア・イン・ザ・フロア」4,5歳で印象深かったエルちゃんが、思春期に差し掛かる前の微妙な少女役、やっぱり只者ではなかったなぁ~と思いました!
姉より良いですよね。
作品は好みが分かれそうですけど…。
投稿: オリーブリー | 2011年4月 7日 (木) 22時08分
◆オリーブリーさん
好みが分かれるというより、一般的にはイマイチな作品じゃないかなぁって。私が言うのもなんですが。(笑)
もう単純に父娘の幸せそうなシーンだけ。でもある意味男の願望かもしれないです。セレブであってもなくても^^
投稿: KLY | 2011年4月 8日 (金) 00時32分
楽天ブログが4月11日からTBを廃止するそうです!(ありえね~~~)
新しいところの記事もTBしました。
今後はgooでお願いしますね~。
投稿: rose_chocolat | 2011年4月 9日 (土) 18時50分
◆rose_chocolatさん
いやはや、ほんとありえないねぇ。余りにも酷すぎるでしょうに。
ほんとご苦労様です。コメント残させてもらいました^^
投稿: KLY | 2011年4月 9日 (土) 21時09分
こんばんは。
出だしの車のグルグルで催眠術にかかったようになり、どうしよう最後まで観られるかとドキドキしたのですけど、クレオの登場から催眠術が解けました
途中、主人公の気持ちが理解できたかは分からないなと思いつつも、
観終わった時には分かった気にさせてくれました☆
投稿: non_0101 | 2011年4月11日 (月) 00時28分
◆non_0101さん
仰りたい意味が良く解ります。^^;
全体を通してのパパの気持ちはあくまで見えた部分から推測するしかないのですが、あの父娘のシーンは紛れもなく幸せそうでした^^
投稿: KLY | 2011年4月11日 (月) 23時11分
KLYさん、お久しぶりです♪
遅ればせながらlink貼らせていただきましたのでよろしくお願いします☆
携帯用ポール、わたしも考えちゃいましたー。
要するに突っ張り棒的な?あんなにまわっても大丈夫なの?って(笑
今月いくつか感想書いたのでTBさせていただきますね(*^▽^*)
投稿: tomoco | 2011年4月23日 (土) 15時46分
◆tomocoさん
こんちゃ^^こちらこそよろしく~☆
そうそう、洗濯物とかだと横に突っ張るのを縦にしただけだよね。余計なお世話だけど、床とか天井に傷つくんじゃないのか?とか思っちゃいましたよw
投稿: KLY | 2011年4月23日 (土) 20時35分
何不住なくみたされているようで
心が満たされる空虚な毎日。
気付いたとき、人生を振り返り
後悔の念にとらわれてしまう。
観ている自分にも痛烈に訴えかけられた
ような作品で胸が痛いです(笑)
投稿: シムウナ | 2011年4月24日 (日) 17時22分
◆シムウナさん
でもね、それでもあの娘がいれば生きて行けるんだろうなぁって。
娘が嫌っていて一生逢えないとかならともかく。
本当にいい親子で羨ましいです。
投稿: KLY | 2011年4月24日 (日) 21時31分
こちらにもお邪魔します。
セレブな映画スターの日常を描いている点が興味深かったです。ハリウッド俳優って撮影以外の時はあんなことしてるんだなぁ。
スティーブン・ドーフとエル・ファニングの親子がとても微笑ましい親子を演じていましたね。それにしてもエル・ファニング可愛い!近い内に是非、お姉ちゃんのダコタ・ファニングと共演して欲しいです。
投稿: えめきん | 2011年4月29日 (金) 08時32分
◆えきめんさん
エルにもうメロメロです。なんて可愛いんだ!あんな親子に憧れます。日本のお父さんなんて虐げられてますからねぇ、夢ってやつじゃないでしょうか?^^;
投稿: KLY | 2011年4月30日 (土) 00時46分
KLYさんこんばんは。
福島では今週から二週間だけの公開です。
同じ男として”憎くらたしくなるようなセレブな生活”なのに全体の空気感が爽やかなのはエルのおかげですね~。ホントに可愛い!日常よくある描写も彼女のおかげで爽やかになってる。一人ぼっちになりそうで車中で泣いちゃうクレアが本当に悲しそうでした。
ドーフが最後にスポーツ車を乗り捨てて「一人で歩いて行くシーン」が泣けてきますね~。果たして!
自分は娘(今20歳)が中学3年生まで腕を組んで歩いていたので、この年ごろの娘と過ごせない父親の気持ちはスゴク解ります。
だってもったいない!
全国のお父さん。絶対、経験すべきですゾ。人生豊かになるよ(^-^)
投稿: COCOMI | 2011年6月 7日 (火) 21時21分
◆COCOMIさん
福島でも続々公開きてますね。ただ多すぎてもうどんどん消化しないと消化しきれない感じでしょうか?^^;
おお中3まで!お父さん冥利につきますねぇ。だって何れは他の男にとられちゃうんですよ!お父さんにそのぐらいの小さな幸せがあったっていいですよね。
別に大きなことじゃなくても、自然に仲良く過ごせる期間って凄く短いものだと思うし、女性同士の母親との関係とはやっぱり違うものがあると思うのです。
そしてそれはきっと娘さんにもかけがえのない貴重な思い出になるんですよ。^^
投稿: KLY | 2011年6月 7日 (火) 23時20分
いやーー、駄目でした。
ポールダンス見ても楽しめないし、フェラーリのエンジン音にも萌えないし。
後は何見たらいいか・・・。
エルちゃん、「ドア・イン・ザ・フロア」が結構印象に残ってます。
中身のかけらも覚えてないのですが、エルちゃんの悲鳴音だけは焼き付いてます・・・。
投稿: sakurai | 2011年6月18日 (土) 20時49分
◆sakuraiさん
ポールダンスは別にまあ(笑)単純に出張ポールダンスなんてあるんだ!ってのと、ポール外れないかな?なんて思ったりww
フェラーリのエンジン音は個人的にはホンダのライバルだったのであんまり好きじゃないです^^;
一重にエルちゃんの清楚な可愛らしさと、お父さんとの自然な交流、私はあれでもう満足です^^
投稿: KLY | 2011年6月18日 (土) 23時03分
やっぱりラストはエルのポールダンスで〆なくちゃいけないでしょ。
映画ってそういう物だと思うな(え、ち、違う?)。
投稿: ふじき78 | 2011年8月 6日 (土) 09時41分
◆ふじき78さん
うーーーーん、10年後ね^^b
いまはまだちょっとさぁ…
投稿: KLY | 2011年8月 8日 (月) 00時18分