30デイズ・ナイト2:ダーク・デイズ
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こりゃひでぇ!期待以上の作品 |
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前作がかなりツマラなかったので殆ど期待せずに鑑賞。何しろオリジナルビデオということで輪をかけて期待していなかったのですが、期待を裏切らず恐ろしくツマラない作品でした。まあそもそも前作自体がジョシュ・ハートネットが出演しているという所しか見所がないほどでしたから仕方ないのですが。今回主人公となるのは妻のステラで、このキャスティングもメリッサ・ジョージからキエレ・サンチェスに変わっています。ちなみにこのキエレ・サンチェスという女優さんは『パーフェクト・ゲッタウェイ』でミラ・ジョヴォヴィッチたちに殺されるカップルの女性の方を演じていました。いずれにしても主人公自体が今ひとつ冴えない女優に変わっている時点ですでにマイナスからのスタート。


そもそも前作ではサム・ライミがプロデュースしていましたが今回はおらず、結局同じなのは原作と脚本のスティーヴ・ナイルズだけ。挙句にオリジナルビデオ扱いとあれば大幅なパワーダウンは否めませんが、辛うじて脚本家が同じことで、ヴァンパイアのテイストなどは堅持している部分だけが救いです。オープニングは前作ラストと重なり、夫エバンが自らヴァンパイアとなり、敵を倒すも、最後はステラの胸の中で太陽光に焼かれて…というもの。少しぐらいジョシュの顔が拝めるかと思ったのですが全くナシ。ちなみにエバンはラストシーンでちょこっと出てきますが、エンドロールを観たら全然別人の俳優が演じていました。さて、ステラはバロウの町を離れ今はロサンジェルスにいます。


ここで彼女は同じくヴァンパイアに家族を殺されたポール(リス・コイロ)と出会い彼らの仲間に誘われます。で、よく解らないのだけど何故だかヴァンパイアにはリリスという女王がいて彼女を倒せばヴァンパイアたちは何も出来なくなるのだそうな。何でいきなり『エイリアン2』みたいなことになってるのか良くわからないまま、ステラは彼らのアジトに向かうのでした。で、そこにいたのはヴァンパイアでありながら人間の理性を保っているダンというハーフヴァンパイア。『ダレン・シャン』のパクリという話もあるけれど、新たな展開にチョット期待が膨らむのでした。もっとも期待した私がバカだったんですけどね。クライマックス前にダンは脳天を拳銃で撃ち抜かれ死んでしまいます…。


結局役に立ったことといえば、他のヴァンパイアを捕らえて拷問する時の通訳だけ。もったいない…。大体仲間と言うのがポール以外にアンバーとトッドの2人だけって一体どういうこと?しかもそれにステラを加えた4人でヴァンパイアの巣窟である下水道に突入して行ってしまうという意味不明さ加減。武器は“海兵隊も使ってる”ショットガンと拳銃。この後の戦闘でもずっとそうなんですが、結局ヴァンパイアを見つけるとやたら撃ちまくるだけな上に、戦闘の前にいわゆる死亡フラグがありありで、もう誰でも「あ、次はこいつが死ぬのね」と解ってしまう。それでなくたって4人しかいなくて、内2人が主人公の女性とリーダー格の男性なんだから結果は自ずから見えているのに。


うだうだ闘いながら、リリスが船をアジトにしていることが解ると残った3人で例によって突撃。バロウの町ではあれだけうじゃうじゃしていたヴァンパイアたちなのに、女王の周りには数人しかいない、残りは一体何処に行ってしまったんだろう…。流石にこのままの展開ではツマラな過ぎると思ったのか、突然、太陽光で焼け焦げたヴァンパイアに血を飲ませる?と復活するという都合の良い設定を導入するのですが、これはラストシーンへの布石でした。もう観ているこっちが呆れるほどにアッサリと女王ヴァンパイア・リリスを倒すと、時は流れリリスはバロスの町に。何を思ったのかエバンの遺体を掘り起こして……って、遺体なんかあったっけ?前作ラストで燃え尽きて灰になったような…。


まあ、ホラー映画のお決まりのラスト。この物語はまだ終わってはいなかったのだ…!的なラストへ持ち込みたかったのかもしれませんが、これやってしまうと前作ラストの否定に繋がってしまうと思うのですが…。まさかと思いますが、もう続編は結構です。
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個人的おススメ度1.5
今日の一言:今のところダントツで今年ワースト
総合評価:37点
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