スカイライン-征服-／Skyline

『アバター』や『２０１２』のＶＦＸを手がけたチームが描くエイリアンの地球侵略ストーリー。ある日突然エイリアンの襲来をうけた極普通の人々が、為す術もなく殺されていく…。主演は「24 TWENTY FOUR」のエリック・バルフォー。監督は『ＡＶＰ２　エイリアンズＶＳ. プレデター』のグレッグ＆コリン・ストラウスが務める。
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確かに映像はよく出来ている

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巷の評判は今ひとつながらも個人的には好きな『ＡＶＰ２　エイリアンズＶＳ. プレデター』のグレッグ＆コリン・ストラウスが監督する人類滅亡の３日間を描いたＳＦムービーです。主演のエリック・バルフォーは『ホースメン』で観ましたが、個人的には未だに「24 TWENTY FOUR」のマイロのイメージが抜けないのでした（笑）事前の予告から既に人類に反撃の手段はなく、一方的に征服されるのは解っていたので、問題はどんなエイリアンが、何のために、どのようにそれを行うか。その意味では楽しめた部分もあり意味が良く解らない部分もありました。ただ、流石に『アバター』や『２０１２』のＶＦＸスタッフが作った映像は美麗かつ迫力の見応えです。

ある日突然ロサンゼルスにエイリアンの宇宙船が襲来し、青白い光が着弾する…。襲来するエイリアンの母船らしきものは、造形はともかく上空に浮かぶその様相が『第９地区』のようでもあり、『インデペンデンス・デイ』のようでもあります。もっとも母船そのものが生命体のようでもありましたが…。ちなみに、９月１７日公開の『世界侵略:ロサンゼルス決戦』もエイリアンによる地球侵略のお話ですが、先に挙げた２作品同様いつも侵略はＬＡからなんですね（笑）更に余談ですが、まもなく公開の『SUPER 8』や『カウボーイ＆エイリアン』、『トランスフォーマー／ダークサイド・ムーン』と何故か今年はエイリアン映画だらけの様相を呈しています。さて、話を戻しましょう。

青白い光はエイリアンが発しているものですが、それを見ると体の自由を奪われてエイリアンに捕獲されてしまいます。微妙なのが、途中で見るのをやめたジャロッド（エリック・バルフォー）は物語後半で超人的なパワーを発揮するようになること。それに関する説明はありません。ただ、本作では一瞬期待を持たせてそれを裏切るという演出が多用されているため、これもそうした演出の一つなのかも。そんな演出の一つに敵母船に対して核ミサイルをぶち当てて、一度は撃墜するものの、あえなく復活してしまうというシーンがあるのですが、流石にＬＡのど真ん中で核ミサイルはないだろうと…。エイリアンに捕獲されるまえにそれこそＬＡが滅亡しそうです（苦笑）

ジャロッドは恋人エレイン（スコッティー・トンプソン）や親友のテリー（ドナルド・フェイソン）らとともに脱出を試みるものの、敢え無く失敗。観ていて解ったのは、エイリアンたちは触手で人間を捕獲し、その脳と脊髄を奪い、それを自らの肉体にはめ込んでいるらしいということ。私たちはジャロッドたちの行動に密着して観て行くことになりますが、これが別に特にどうと言うこともないものだから非常に書きにくい。もちろんエイリアンに襲われつつ逃げたり、仲間割れが起こったり、１人ずつ犠牲が増えていったりと、この手の作品にありがちな展開はオーソドックスに用意されているので、別に飽きることもなく観ることはできるのですが。

結局最後はジャロッドとエレインも捕獲され、ジャロッドは脳と脊髄を採られエイリアンの肉体に埋め込まれてしまうのでした。ただ妊娠していたエレインは別の場所に移されます。そこにジャロッドの脳を持ったエイリアンが助けに来る…。そして唐突に物語は終わってしまいます。続編がありそうな展開なんですが、何だかよく解らないままに単なる傍観者として観ているだけで、映像以外の部分に特に響くものがないのが残念なところ。もしかして今後エイリアンの目的を含めた具体的なことが判明してくるのでしょうか。もしそうだとするならば、本作は９４分かけたプロローグということになるのかもしれません。流石にそれはないと信じたいですが…。

個人的おススメ度2.5
今日の一言：リアルかもしれんけど何もないな（笑）
総合評価：61点

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