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2011年6月10日 (金)

ソリタリー・マン

Photo_2 かつて自動車ディーラーとして大成功を納めた男が落ちぶれ、再起を狙うために有力なコネのある女と付き合うものの、何とその女の娘に手を出してしまい、益々堕ちて行く姿を描いたドラマ。主演は『ウォール街』のマイケル・ダグラス。共演に『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグらが出演している。監督は『オーシャンズ13』の脚本家ブライアン・コッペルマンとデヴィッド・レヴィーン。
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マイケル・ダグラス扮するベン・カルメンが自らの奔放な生き方を得意げに語るも、客観的に見ると単なるバカだった……っというような作品。(笑)公開当時御年65歳のマイケル・ダグラスですが、年はとっても流石にダンディです。ベンはかつては自動車ディーラーとして大成功を納めるも、詐欺事件を起こし逮捕されてからはすっかり落ちぶれ、現在は離婚して花の?独身。まるでマイケル・ダグラスの代表作『ウォール街』のゴードンのを思わせるキャラクターですが、ゴードンが出所してから見事に返り咲いたのに対して、ベンはいつまで経ってもうだつの挙がらないまま。それでも再起をかけて大手自動車メーカーの役員を父に持つ恋人と付き合っているのでした。

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ある日、アリソン(イモージェン・プーツ)の大学入試の面接につきそって母校を訪れたベンは、そこで学生のダニエル(ジェシー・アイゼンバーグ)と出会います。気弱で女性に対してオクテなダニエルに女を口説く方法を自慢げに方って聞かせるベン。いや、ダニエルだからこそ黙って聞いてくれるけれど、若者相手に人生の先輩ぶりながら、尚且ついかにも気持ちは若いといった部分をアピールする彼の行動は、正直言ってみっともない。もっとも彼自身はそれに気付いていないところが哀しいところです。更に、同じノリでアリソンに対してもセックスのアドバイス。予告編からはまるで彼がアリソンを食ってしまったかのように見えましたが、実は彼女の方から誘って一夜を共にするのでした。

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もっとも大事な恋人ジョーダン(メアリー=ルイーズ・パーカー)からしたら理由などどうでもいいことで、大事な娘が恋人にやられちゃったワケです。俗に言う親子丼ってやつですね。このハチャメチャな状況をベンはどう乗り切ってゆくのだろう?……といよいよ期待が高まるのだけれど、何とこれは単に一つのエピソードに過ぎなかったのでした。もうちょっとここでベンと母娘という三角関係での争いを見せてくれないと何のためにわざわざそんな手の混んだ浮気シーンを挟んだのかがわかりません。これはちょっともったいない。ただ観続けていくとわかるのだけれど、要するにこの作品はベンだけ見るものなのです。あくまでもベンの自己中心的な生き方を傍観する作品ということ。

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ジョーダンの怒りを買ったベンは当然再起の目論見も潰れます。ところが、それでも懲りないのがベンでした。今度は娘ナンシー(スーザン・サランドン)の友達とまで寝てしまう始末。女好きは別に悪いことではないですが、何だってこんなに面倒な相手とばかり寝てしまうのか…。まさか下半身に人格はありませんなんてことはないでしょうけども、この辺りにベンの露悪的な生き方が現れていました。彼は仕事にしろ女にしろこれが俺の生きる道なのだと言わんばかりに悪びれないのです。結局ナンシーからも縁を切られ、孫と会う事も禁止されてしまいます。もっとも悪びれないなら悪びれないでトコトン自分の道を行くならそれも良しなのですがそうじゃない。

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家賃がないと娘に金を借りに行くとあっては、これは単にカッコ悪い無職のジジィでしかありません。一応この作品、そんなバカな男を描いたコメディ作品でもあるらしいのですが、基本的にマイケル・ダグラスはそういう無様さを売りにした笑いを取るには向いていない俳優。従ってこれが全く笑えません。結局いく当てのなくなったベンは、自分の母校でありアリソンの通う大学の近くにあるダイナーで働くことに。ところがジョーダンは、娘の通う学校の近くでベンが働くことを快く思わず、人を雇って彼をボコボコに。いよいよ切羽詰った彼はどうするのか…。結末は思いっきり観客に委ねる形で終わっています。ただこの手の作品で結末を観客に委ねることに一体どれほどの意味があるというのか…。

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「ソリタリー・マン」とは“孤独な男”という意味で、ベンが成功者だった時も、落ちぶれてからも結局は孤独だった言いたいのでしょう。ただなるべくして孤独になっている男に共感など抱けるわけもありません。しかも上っ面だけの人間関係しか描かれていないので、ベンのバカな面だけが目立ち彼の悩みや葛藤が全く伝わってこない。マイケル・ダグラスを道化にしただけの作品でした。

個人的おススメ度2.5
今日の一言:イモージェン・プーツは可愛いね
総合評価:54点

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