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2011年7月 2日 (土)

アベックパンチ

Photo 『月刊コミックビーム』に連載されたタイム涼介の同名漫画を映画化。手を繋いだ男女がリングの上で闘う格闘技「アベック」で打倒チャンピオンを目指す二組のカップルの姿を描いた青春スポーツ映画だ。主人公を務めるのが今回初主演となる牧田哲也。共演に『クローズZEROⅡ』の鈴之助、『少年メリケンサック』の水崎綾女、『KG カラテガール』の武田梨奈ら若手俳優が揃う。監督は『オトシモノ』の古澤健。
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武田梨奈がもったいない…

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「アベック」とは男女が手を繋いでリング上で闘う架空の総合格闘技のこと。格闘技だけに相手をKOすれば勝利だけれど、珍しいのが繋いでいる手を離しても「ハンドオフ」といって負けになる。従って相手はKOだけでなく、この「ハンドオフ」も狙ってくる…。一見弱点にしか見えないこの繋いだ手、しかしこの繋いだ手から繰り出される「アベックパンチ」は最強の必殺技にもなりうるのだそうな。何だかえらく微妙な格闘技だとは思うけれど、漫画原作なんでその設定自体に疑問を持ってみても始まりません。ともかくずっと追いかけているアクション女優・武田梨奈が出演するということで鑑賞してきました。結論から言うと、武田梨奈を見に行った人は残念な気持ちになるでしょう。

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もともと空手二段の彼女はその華麗な蹴り技を軸にしたアクションに定評があります。しかし今回は脇役にしてもあまりのもったいなさ。せっかく彼女が持っているポテンシャルを活かせていないだけでなく、これなら別にわざわざ彼女を使う意味すらない役柄でした。物語の主人公はイサキ(牧田哲也)とヒラマサ(鈴之助)という金も女もいない負け組み高校生。で、ある日彼らがいつもの如く路上でとあるカップルに因縁をつけるのだけれど、何とヒラマサがそのカップルの繋いだ手から繰り出されるパンチ1発でのされてしまうのでした。そのカップルは後の「アベック」チャンピオンであり、ヒラマサは自分も「アベック」を始めてリベンジしてやろうということに。

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こんな調子で「アベック」に取り組む内に、どうしようもないダメ高校生だったヒラマサとイサキが成長してゆく姿が描かれてゆきます。ところで牧田哲也は全く初見でしたが、鈴之助の個性的な顔立ちは忘れようにも忘れられず。そう『クローズZERO』で主人公・源治と最初にケンカしたパンチパーマ男・田村です。そんなイメージもあるせいか、このごんたくれの役がやけに似合っていました。ヒラマサは不法滞在の女性コルビーナとコンビを組んでプロテストを受けます。「アベック」にプロテストがあるとはちょっと驚きでしたが…。ところがこのテストの場で何故か入管がコルビーナを取り締まりに来るというかなり無理スジな事件が起こるのでした(苦笑)

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まあスポコンと言えば目的達成の前に山あり谷ありはあたりまえ。この事件もその一つであることは言うまでもありません。この後もコルビーナとの別れ、ヒラマサに影響されたイサキがメバル(水崎綾女)をパートナーに参戦、ヒラマサの新パートナー・エツ(武田梨奈)の誕生といくつかのエピソードが用意されていました。基本的にはスポコンモノの流れに乗っ取った堅実な話で、特に意外性があるほどではありませんけれど。それにしても水崎綾女のあまりにも女性らしいふくよかな体つきは格闘家としてはどうなんでしょう。グラビアアイドルとしてはナイスバディだと思うのですけど、毎日必死で鍛えている総合格闘家にはとても見えません。でもどんどん強くなっているらしい…。

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ここがこの作品の残念なところで、ただでさえ架空のスポーツだけに「アベック」の強さの基準が良く解らないところへ持ってきて、あまりにもお手軽にこの2組が強くなっていくというのに無理があります。しかも新人王をこの2組が争って、その勝ったほうがチャンピオンと闘えるって…。新人王程度がチャンピオンと戦えてしまうということは、どうやら「アベック」はボクシングのような格闘技ではなく、どちらかと言えばプロレスに近い興行的な格闘技なのかもしれません。実写でこの架空の格闘技を迫力あるものとして見せるのは中々難しいと思いますが、彼ら4人の「アベック」に賭ける熱い想いとシンクロさせるような演出は中々に引き込まれるものがありました。

個人的おススメ度2.5
今日の一言:Vシネっぽかったり…
総合評価:53点

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受信: 2012年1月11日 (水) 00時08分

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