リピート ~許されざる者~/Not Forgotten
| 実力の片りんが光っていたクロエちゃん |
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単純にクロエ・グレース・モレッツが出演しているということで鑑賞。思いっきりDVDスルー作品であり、内容的にもまあ仕方ないかと思える程度の作品ではあるが、実際には一昨年の作品である。この1年後にクロエは『キック・アス』で大ブレイクし、現在は『モールス』で主演しているのだから若い女優が花開くタイミングというのは分からないものだ。もっとも本作は彼女ではなく、あくまでもサイモン・ベイカー演じるジャックが主人公のサスペンスストーリー。クロエはジャックの娘役のトビーを演じている。愛らしい笑顔に似合わずしっかりとした演技は、全体としては平凡な作品の中でもしっかりとした存在感を確立していて、サイモンに負けていない。

そもそもオープニングでは何者かが男をロープで首を絞めて殺している姿が映し出される。さらに、その男を殺すための呪いの儀式のような描写もあって、ことが単なる衝動的な殺人ではないことが伺えるのだった。ストーリーの展開としては、トビーがサッカーの練習中にが忽然と姿を消したことから動き始める。その前段として、彼女が偶然悪魔崇拝のグループを目撃するという思わせぶりな伏線があり、オープニングの映像と相まって何やら不気味な展開を予想させるのだが、実際に具体的な犯行シーンは殆ど描かれていないため、何が起こっているのかはよく解らない。保安官たちは捜査にあたり、ジャックと妻のアマヤ(パス・ベガ)は記者会見にまで対応していた。

いくら小さい町とはいえ、実際にテレビに出て子供を返してほしいと訴えたり、町の教会の神父が祈りに来たり、はたまた夜通しトビーの無事を祈って祈祷会を開いたりと、やけにことが大きくなって行くのが気になった。何しろFBIまで出てきてしまうのだ。おまけにアマヤはメキシコにいる霊能者らしき老婆にトビーの居場所を捜し当ててもらおうとまでする。一少女の誘拐事件にしては、ジャックを取り巻く環境がやけに芝居がかって見えるのが気になって仕方なかった。ところが、捜査の過程で浮かび上がったメキシコ人を探すために保安官とジャックが現地に向かったあたりから、どうもジャックがワケありであることが見え隠れし始める。この微妙なチラ見せの仕方はなかなかにそそる手法だ。

メキシコ人娼婦にロベルトと呼びかけられて知らないふりをしたり、ジャック自らがメキシコの娼館に電話を掛けたりと、明らかにジャックはこの地にいたことがあるようだ。一体彼は何者なのか…結論から言うと、この秘密は、オープニングのキービジュアルとも結びつく重要な秘密なのである。ところが残念なのはせっかく期待感を込めてみていたこの秘密があっさりFBIによって暴露されてしまうことだ。もう少し話の流れの中でうまく明らかにして欲しかった。別にFBI自身はただの脇役でしかないのだから。そう、実はジャックはかつてこの地で殺し屋をしていたのだった。彼の過去がトビーの誘拐と一体どう関わっているのか。といってももうこの時点である程度想像がつく。

そもそも登場人物の数、そして現在生きている人間から考えたら、おのずから犯人は明らかだ。先に書いた通り、だからこそジャックの過去の明かし方をもっと慎重にして欲しかったのである。ただ、最終的に結局監督が描きたかったのはこの犯人推理ではなく、犯人が解ってなお残される強烈な復讐心の恐怖なのかもしれない。タイトル『リピート』とは、文字通り同じことの繰り返しを意味しているのだから。もっともだとするとサブタイトルの「~許されざる者~」はちとネタバレの気がするのだが…。ラストシーンでのクロエの表情はこれがなかなかなか底の知れない怖さを感じさせてくれてよかった。
個人的おススメ度
3.0
今日の一言:クロエちゃんでちょっとおまけかな♪
総合評価:62点
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