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2011年8月18日 (木)

スノーフレーク

Photo 『乱反射』と同時上映の桐谷美鈴主演作品。大崎梢の同名小説を基に描かれたミステリーロマンスだ。一家心中で亡くなった幼馴染・速人が忘れられずにいた主人公の女子大生の前に、彼とうり二つの青年が現れる。もう一人の幼馴染・亨とともに、速人の死の真相を探る2人の前に明らかになってゆく真実とは…。共演には青山ハル、白石隼也。監督は『乱反射』と同じく谷口正晃が務める。
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同じ監督でこの差はなんだろう?

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一本目の『乱反射』は割とオーソドックスではあったものの、若い男女の甘酸っぱいラブストーリーとして見入っていたのだが、一転して本作はよくあるイマイチなアイドル映画になってしまった。一応ミステリータッチで進むストーリーに、主人公の少女の恋心が込められた話ではあるのだが、とにかく脚本がお粗末であり、俳優の芝居のレベルも一気に下がってしまったように感じた。ただし、桐谷美鈴その人はを愛でる分には本作の方が良いかもしれない。『乱反射』の女子高生役から少しだけ年齢が上がって短大生役ということで、実年齢に近い分彼女自身の等身大な感じが出せていたのと、そのファッションが彼女が雑誌のモデルとして活躍している姿に近くなったからだ。

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そんな彼女が演じるのは真乃という女性。彼女には幼馴染が2人いて、それぞれ速人と享(白石隼也)という。ところが彼女が子供の頃に速人は一家心中で死んでしまった。実は速人と真乃は子供ながらにお互いに好意を抱いていて交換日記をするような間柄だったのである。真乃は彼遺体が見つかっていないことで、今でも彼がどこかで生きているのではないかと思いながら成長してきたのだった。そんな彼女の前に速人と瓜二つの青年が現れたことから物語はミステリアスな展開を見せてゆく。この青年、勇麻(山口ハル)といい実は速人のいとこだった。いとこ同士で瓜二つというのもいささか違和感を禁じ得ないのだが、何より愕然としたのは山口ハルの演技だ。

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あまりに酷過ぎる。セリフ棒読みで感情を込めようとしている様子が露骨に表に現れているのだから正直見るに堪えない。それでもチョイ役ならばまだ我慢できるが、勇麻は事件の鍵を握る重要人物で、桐谷美鈴の次に出番も多いのである。『乱反射』で今までになく良い演技を見せてくれた彼女が、彼と2ショットのシーンになると、まるで引きずられるように大根役者になっていくのが悲しすぎる…。実際に、もう一人の幼馴染・享役の白石隼也と2ショットで演じているときにはごく普通に観ていられるのだ。こういうシーンを見るにつけ、やはり演技とは一人でするものではなく、周囲との掛け合いでもあるのだなと痛感した。ともあれ彼の登場で真乃は速人を探そうと決めるのである。

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しかし速人は常識的に考えれば生きているはずがない。言い換えれば、真乃は速人の死の真相、遺体の見つからない理由を探っていることに他ならないのだ。調べが進むうちに一見すると様々な事実が浮かび上がってくるように見える。ところが残念なことに速人の死の真相は、何と真乃の友達の父親に当時の事情を聞いただけで芋づる式に殆ど解ってしまうのだった。享から「2,3日函館をあけるから気をつけろよ」なんてことを言われながらも、真乃には特に何も起こらない。あまりの緊張感のなさにはもはや驚くばかりだ。一方で速人との当時の交換日記が突然真乃の元に届いたりするのだが、登場人物的にこんなものは勇麻の仕業でしかありえないので別にミステリアスでも何でもない。

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結局、速人と勇麻は幼いころからよく遊んだ仲であり、勇麻も子供の頃から真乃のことがずっと好きだったというのが本作のキモとなってくる。ただし、彼は心中事件や、その後の速人の遺体紛失には全く関係ない。もっともその当時彼は子供だったのだから当たり前と言えば当たり前なのだが。いずれにしても子供の頃好きだったからといって、10年後にその彼女に対して意味不明なアプローチをすること自体が理解不能である。まだそっくりな顔を利用して、速人になりすますなんて方が自然な流れであるようにすら思う。過去の恋愛とミステリーを組み合わせるのなら『瞳の奥の秘密』まで行かなくとも、もう少し練った脚本を考え欲しいところだ。

個人的おススメ度2.0
今日の一言:それでも桐谷美鈴は可愛い♪
総合評価:47点

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