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2011年8月30日 (火)

レイン・オブ・アサシン/劍雨江湖

Photo_2 『レッド・クリフ』のジョン・ウー監督最新作。明朝の中国を舞台にして武術の究極の奥義を得るために「達磨大師のミイラ」を奪い合う武侠アクションだ。主演に『グリーン・デスティニー』にミシェル・ヨー、共演に『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソン、『孫文の義士団』のワン・シュエチー、『インファナル・アフェア』シリーズのショーン・ユーと錚々たる俳優が揃った。
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漫画風アクションは好みが分かれるかも

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ジョン・ウー監督にミシェル・ヨーといえばもはやアジアの枠を飛び越えて世界で活躍している監督と女優であり、そこにアジアのスター、チョン・ウソンが加わるとあっては観ずにはいられない。それにしてもチョン・ウソンは『きみに微笑む雨』に続いて中国語での芝居となるが、元中国語専攻の私の耳で聞いても完璧な発音に驚かされる。ところがこの作品、一番観たいこの2人が中々出てこないのだ(苦笑)そもそも事の発端は明朝時代の暗殺組織“黒石”の首領・転輪王(ワン・シュエチー)が、武術の究極奥義を得るために“達磨大師のミイラ”を奪おうと、時の宰相張海端とその息子を殺したことだった。しかし部下の細雨(ケリー・リン)は転輪王を裏切りミイラをもって姿を消す。

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この細雨が顔を整形し曽静と名乗るのだが彼女こそがミシェル・ヨーその人なのだった。ミシェルとケリーは行ってみればビフォーアフターなワケだが、これがまあ言われて見ればその通りかもと言うほど上手い具合に似せてある。最も頬骨を虫に食わせて形を変えるなどという整形方法は考えただけでもおぞましいが…。ちなみに細雨(曽静)は辟水剣という剣法の使い手で、例えその剣を受けられても鞭のようにしなり相手の急所を突くのである。まるで「るろうに剣心」に登場する薄刃乃太刀のようなのだ。(解る方だけどうぞ…)いずれにしても操るミシェル・ヨーの体捌きの見事さには惚れ惚れした。といっても顔を変えてから暫くは穏やかな生活が続く。

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そしてそんな毎日を過ごす彼女の前に現れたのがこれまたようやく登場のチョン・ウソン演じる阿生だ。2人は結婚し束の間の幸せを得るのだが、当然ながらそれでは話が進まない。ある日銀行でとある武装集団に襲われ、阿生を守るために彼女はその武術を使ってしまうのだ。阿生は妻の強さに驚くものの、しかし何も問いただそうとはしない。この時の彼の態度には違和感を覚えたのだが、また良いタイミングで曽静の正体を見破った転輪王が彼らの前に現れるため、そんなことはすぐ忘れてしまう。転輪王の刺客の3人衆はこれまた個性的な武術を操り観ていて飽きない。針を操る雷彬(ショーン・ユー)、女殺し屋の綻青(バービー・スー)、奇術の使い手、彩戯師(レオン・ダイ)だ。

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後々彩戯師の裏切りで、彩戯師vs転輪王、曽静vs綻青の闘いが観られるのだが、それはいわゆる正統派の武術アクションというより、それこそ「るろうに剣心」のような漫画チックなアクションだった。もっともだからこそワイヤーをふんだんに使ったややもすると大げさな滑る様な動きや、人間には不可能な動きも全く違和感を感じずにハマるのである。曽静は、彩戯師を倒した転輪王と闘うが、彼女は自らの剣法の欠点を突かれ、重傷を負いながらも何とか家に戻るのだった。このままでは当然2人とも殺されてしまうのは明らか。だがここで先ほど阿生に感じた違和感が甦る。要するにヨン・ウソンほどの俳優を使いながら、単なる旦那であるはずがないのである。

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(ここから物語の核心含む)
と思っていたらやはりそうだった。阿生はその昔殺された宰相の息子その人だったのである。細雨と同じように整形して顔を変え、父の仇である曽静を探していたのだ。っとまあ恨みの感情はさて置き、剣を手にした阿生の強いこと強いこと!正に観ている側がそうあって欲しいと望んだチョン・ウソンがそこにいるのだから堪らない。ファンにしてみたらようやく溜飲が下がる思いのはずだ。が!ここでまた一転してクライマックスを迎えることになる。実はそこに曽静の阿生に対する愛があり、それがあったからこそ阿生も彼女を素直に愛することが出来る様になるのだ。まあ冷静に考えるとお互いにアジアの美男美女に整形したカップルというのがミソなのだが…。

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ジョン・ウー監督の作品としてはちょっと小さくまとまってしまったような気もするが、そこは共同監督である台湾のスー・チャオピン監督の影響もあるのだろう。何しろ脚本もスー・チャオピン監督が書いているのだから。ちなみに転輪王が達磨大師のミイラを欲した本当の理由は、男なら解らなくもないが、物語的にはちょっと微妙かもしれない(苦笑)

個人的おススメ度3.5
今日の一言:バービー・スーって可愛いな~♪
総合評価:71点

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