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2011年9月19日 (月)

レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳/精武風雲・陳真

Photo 『ドラゴン怒りの鉄拳』でブルース・リーが演じたヒーロー、チェン・ジェン(陳真)。中国で大人気のこのキャラクターをドニー・イェンが演じた95年のTVドラマ「精武門」の後日譚を映画化したのが本作だ。監督は『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウ。共演にスー・チー、アンソニー・ウォン、ショーン・ユーや日本からEXILEのAKIRA、木幡竜、倉田保昭らが参加している。
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お、ブルース・リーだ!

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何と今年6本目のドニー・イェン出演作品。今回はタイトルに“怒りの鉄拳”とあるとおり、『ドラゴン怒りの鉄拳』でブルース・リーが演じたチェン・ジェン(陳真)が主人公の物語である。元々このチェン・ジェンというキャラクターは中国では大人気のヒーローで、過去にはジャッキー・チェンやジェット・リーも演じたことがある。そのキャラクターをドニーが演じたテレビドラマ「精武門」の後日譚を描いたのがこの作品だそうだ。時代背景は1925年の上海、『ドラゴン怒りの鉄拳』のチェン・ジェンがそうだったように、本作でも彼は日本軍へのレジスタンス活動を繰り広げている。ただ、物語の冒頭では第一次世界大戦のヨーロッパ戦線で闘う中国人労働者の1人として描かれていた。

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何故かと言えば、彼が自らを死んだことにして抗日運動に参加しようとしたからだ。もっとも死んだ友人の名前で帰国しても物語中盤にしてあっさり身元は割れてしまうのだが。帰国したチェン・ジェンは上海の権力者であるクラブ「カサブランカ」のオーナー、リウ・ユティエン(アンソニー・ウォン)に取り入ることに成功するのだった。…っとまあ、実は本作はいわゆるカンフーアクション映画というよりは、ストーリー性を重視したものに仕上がっていた。正直言ってドニーの圧倒的なカンフーアクションに期待してみていると少々物足りなさが残るかもしれない。何しろ初っ端のフランスでの戦争シーン、途中に少々、そしてラストの日本人との対決ぐらいしか彼のカンフーを見ることが出来ないのだ。

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その代わり、太平洋戦争に到るまでの歴史の裏側を描いた近代史エンタテインメントの要素が強く出ている。それだけではなく、物語中盤に登場するチェン・ジェン扮する“仮面の戦士”はまるでアメコミのようだった。何しろ『グリーン・ホーネット』のカトーの衣装を全部黒にした姿で、日本軍を相手に戦いまくるのだ。おまけに時計台のビルの上にその格好で立つ姿はまるでダークナイトのようだった。もちろん少ないとはいえドニーのアクションはいつもながら惚れ惚れさせられる。戦場でのアクションは、もう殆ど超人レベル(笑)流石にあれはワイヤーを使ったと思うが、銃を持ったドイツ兵を恐ろしい速さで殺してゆく姿を観ると、最初からこの人に任せた方が良いのにとすら思ってしまう…。

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チェン・ジェンだけに当然登場する日本軍人は悪逆非道。あまりに露骨でステレオタイプな悪人ぶりにちょっとウンザリな部分もあるのだが、そんな日本軍人に同胞を殺され、妹を犯され、更に心のそこで好意を持っていたキキ(スー・チー)までも殺されたことでチェン・ジェンの怒りに火がつくというのが終盤の流れなのだから仕方ない。ちなみにこのキキという女性はカサブランカのホステスとして上海の情勢をスパイしている日本軍の山口大尉だという設定なのだが、バリバリの中国人顔に恐ろしく聞き取りにくい日本語で実は日本人ですと言われても流石に厳しい。それだと日本人なのに好意を抱いてしまったチェン・ジェンの気持ちにも無理を感じてしまうのだ。

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とはいえクライマックスで彼が何十人ものに空手道場の門弟をヌンチャクで叩きのめしてゆく姿はあまりに凄まじく魅入ってしまった。その奇声も相まってまさにブルース・リーだ。もっともその道着は空手じゃないだろ…という突っ込みもあるのだが(笑)もちろん結果は解りきっているとはいえ、ラスボスの力石大佐(木幡竜)とのタイマン勝負もかなり見応えがある。いわゆる『イップ・マン』系ではなく『孫文の義士団』系のこの作品、好みは案外分かれるかもしれない。個人的にはアンソニー・ウォンがもうチョット活躍してくれると思っていたのだが案外何もしなかったのが残念ではあった。

個人的おススメ度3.0
今日の一言:もうそろそろ今年は打ち止めかな?
総合評価:64点

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