マッハ!参
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| DVDスルーも止む無しの作品 |
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タイの国分太一ことトニー・ジャーの人気シリーズである「マッハ!」の完結編。一作目が素晴らしかったのはプラッチャー・ピンゲーオ監督が良かったのだと証明してしまった二作目、それ故に今回DVDスルーとなってしまったのも止むを得ないと思う。ちなみに一応三部作と謳っているが何時からそうなったのだろう。そもそも一作目と二作目は繋がっていない気がするのだが…。ちなみに二作目と本作は完全に続きモノである。最初に書いてしまうが、見事なほど回を追うごとにクオリティが落ちている。元々ストーリー的には大したものではなく、トニー・ジャーの脅威のアクションが売りにのこのシリーズで、肝心要のアクションシーンが減っているのではお話にならないだろう。

敵役はワイヤーを使いまくった挙句に、なにやらダークファンタジーを思わせるかの様なCGまで使っているのだ。確かにアクションにCGは無いのかも知れないが興醒めも甚だしい。っとまあボヤいていても仕方がないのだが…。前作最後で父に直接手を下した男を殺すことに成功したものの、その王の座を奪ったラーチャセーナに捕まったところから物語は始まる。「全身の骨という骨を砕け!」という命令そのままにムチャクチャな拷問を受けるティン(トニー・ジャー)。大槌で拳を砕かれ、丸太で膝や肘、肋骨、顔面を砕かれもはや息も絶え絶えという状態になってしまうのだが、当然ながら彼が死んでしまったら話が終わってしまう。とはいえ幾らなんでもここから復活は無理がありすぎだろう…。

助け出されても治療らしき治療はされないのだが、ティンの前世の業を清めるために村人から供出された金属で仏像を作ることに。更に彼の治癒を祈ってピムは踊り続ける。一応これが本作で披露される仏像拳の伏線というワケだ。このままアッサリ元気になったら流石に呆れるところだが、ちゃんとリハビリ期間を用意し、そのリハビリ期間と仏像拳習得の修行期間を上手くオーバーラップさせているのは上手いと思う。踊りの際の足の動きであったり、流れるような手の動きが仏像拳の動きに重なっているという設定は、ジャッキー・チェンが拳法を習得する時によく使っていた演出方法に似ていた。なんてことをティンがやっている間に何とラーチャセーナは前作にも登場した鴉男に殺されてしまう。

何でまた主人公の真の仇を殺しちゃうのか…。結果的にティンはこの鴉男と対決することになるのだった。彼は修行を通じて悟りを開いたかのごとくまるで達人の如き無駄の無い動きを習得するのだが、例えて言うなれば北斗の拳で言うところのラオウの“剛の拳”からトキの“柔の拳”に変わったかのようだ。ティンの師匠としては怒りに支配されて力任せの攻撃を繰り出せば、それは己に返ってくるということなのだろうか。ところが、クライマックスでは鴉男にピムを殺され、またもとのティンに戻ってしまう。戻ってしまうが、このアクションは流石に凄かった。今回も象が登場するのだが、象の牙にぶら下がって振り回されながらの攻撃という前代未聞のシーンも披露してくれる。

しかし鴉男の投げた槍がティンの体を貫き……っと思ったらそこからテープが巻き戻し。よもやこの作品で時間巻き戻し演出が来るとは思わなかった。要するに鴉男の呪術にかかっていたらこうなっていたということらしい。結局ここからティンが仏像拳を披露すると鴉男は手も足も出ずにやられてしまうのだった。確かに華麗な動きではあるのだが、個人的には泥臭い力強さ溢れるアクションこそがこのシリーズの良さだと思う。もういい加減トニー・ジャーは監督や脚本はしないほうがいい。二作目と三作目で彼にその能力がないことは明らかになったのだから。そのアクションを存分に活かしてくれる監督との作品が観たいものである。
個人的おススメ度
2.0
今日の一言:一作目に比べると体も作れてないし。
総合評価:52点
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