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2011年11月12日 (土)

スパルタの海

Photo_2 80年代に苛烈なスパルタ教育で不登校児を厚生させる施設として一躍有名になった戸塚ヨットスクール。少年や少女が壮絶なしごきのなかで成長していく姿を描いた青春ドラマだ。しかしながら校長の戸塚宏の逮捕収監をきっかけにお蔵入りし、28年の年月を経て公開されることになったいわくつきの問題作でもある。主人公の戸塚宏を伊東四朗が演じている。監督は『一杯のかけそば』の西河克己。
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伊東四朗がハマりすぎです!

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1983年制作という今から28年前の作品だ。徹底したシゴキで不登校児の更正施設として有名だった戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長と施設の子どもたちを描いた青春ドラマなのだが、同年に起きた戸塚校長逮捕を受けて長くお蔵入りとなっていたのだという。80年代前半といえば校内暴力や家庭内暴力が社会問題となっており、私自身の住む学区の公立中学校もかなり荒れていたのを覚えている。ちなみに当時はこうした作品全盛時代で81年には名作「3年B組金八先生 第2シリーズ」の放送が、83年からは漫画誌に「ビー・バップ・ハイスクール」が連載開始、翌84年にはこれまた超有名な「スクール☆ウォーズ」、「不良少女とよばれて」といった大映テレビのドラマが制作されている。

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本作が制作された背景には戸塚ヨットスクールの実績もさることながら、こうしたいわゆる“不良”少年少女の更正物語が流行っていたことは否めないだろう。事件が起きて戸塚宏校長が逮捕された時、その強面の顔がテレビで流れると、いかにも悪いことをしそうだと子供ながらに思った記憶があるが、大人になってこの作品を観て多少は彼に共感が持てる自分がいた。当ブログは教育論を論じるブログではないからあまり言わないが、私は個人的には体罰は必要だと考えているからだ。(他人に強制するものではないので反論はご遠慮ください。)それにしてもその戸塚校長役の伊東四朗がまたハマりすぎなぐらいハマっている。当時46歳だったというのが意外なほどにパワーが漲っているのには驚いた。

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物語は通称ウルフと呼ばれる俊平(辻野幸一)とアッコと呼ばれる明子(横田ひとみ)を中心に進んで行く。まあだからといって今となっては特別な何かがある訳ではないのだが…。俊平は家庭内暴力で父親を絞め殺す寸前まで行ったいわくつきの少年であり、明子は明子で両親に対する激しい暴力が絶えない少女という、当時の問題児としてはステレオタイプな事例と言えるだろう。共通しているのは自分がこうなったのは自分の責任ではなく親のせいであり社会のせいだと思っていることだ。この辺は時代が移った現代でも考えることは同じだなと感じる。そんな彼らの甘ったれた精神に活を入れるべく、何かといえば殴られ、海に突き落とされ、倒れることすら許されないシゴキが繰り広げられるのだった。

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っと言うとかなり壮絶に聞こえるかもしれないが、私には別にこの程度は許容範囲だと考える。殴られるには理由がある。殴られたくなければ人の話を素直に聞けばいい。実際映像からもキチンと言われたことを守れる精神状態になれば殴られていない様子が見える。いずれにしても実際の現場を見ていないからにはこれ以上何も言えないが、本作はあくまでドラマであり、その画面から見える程度の体罰は大したものではないということだ。ただ一つ思ったのだが、多くの子供たち全てが同じ方法で更正出来るというのは間違いだろう。体罰の使い方、言ってみれば飴と鞭の使い方に工夫が必要だとは思った。さて、物語の方はと言えば、同じ境遇にある俊平と明子が淡い恋心を抱き始めるというベタな展開に。

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安いと言えば安いのだが、実際問題当時のドラマはこんなものだったと記憶しているし、予定調和なその部分が面白くて観ていたので、ある意味暖かい目で観てしまった。大抵こうした変化は良いほうに転がるもので、この後は俊平と明子は構成の道を辿ることになる。その裏側では、生徒の死亡事故が起きて、マスコミに叩かれまくり、しかし自分は間違ったことはしていないという物語が展開するのだが、これはまあ戸塚ヨットスクールをテーマにした映画なのだから手前味噌で当然だろう。戸塚宏校長自身は雑誌のインタビューでこの作品を「本来は娯楽映画なんですよ」と言っている。つまり最初に挙げたいくつかの作品の並びにある青春ドラマの一つに過ぎないということなのだ。

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そしてそれは、現実はもっと壮絶で一筋縄ではいかない事の裏返しなのだと思う。従って本作を観てあたかも戸塚ヨットスクールの何たるかが解ったような気になったり、むやみに批判するのは無意味だということだ。考えるきっかけ程度にとどめるのが正しいところだろう。

個人的おススメ度3.5
今日の一言:山本みどりさんのバストトップが…
総合評価:71点

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