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2011年11月 1日 (火)

1911

1911 辛亥革命100周年、そしてジャッキー・チェンの映画出演100本目となる記念作品。欧米列強に国を蝕まれることを憂えて立ち上がった孫文たち革命の闘士たちを描いた歴史大作だ。ジャッキー自身が総監督と共に孫文の右腕・黄興を演じる。共演にウィンストン・チャオ、ジャン・ウー、リー・ビンビンらが中国映画界のスターが出演。監督は『レッドクリフ』の撮影監督チャン・リーが務める。
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soon 11月5日(土)公開

ジャッキーの情熱を感じる一作

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今年は辛亥革命から100周年であり、更にジャッキー・チェンは本作が100本目の出演作と言う記念の作品である。それだけに、総監督まで務めたジャッキーの国を想う迸るような熱い気持ちが感じられる作品でもあった。本作は世に言う辛亥革命勃発前夜から清朝滅亡・中華民国建国までの中国近代史を、革命の父・孫文の親友にして右腕の黄興の視点から描いた作品だ。具体的には主に1911年4月の広州での武装蜂起から1912年2月12日の宣統帝溥儀の退位までの約10ヶ月の期間に起こった出来事なのだが、如何せん余りに激動の10ヶ月であり多過ぎるエピソードを2時間に詰め込んだ結果、個々に関してはどうしても薄い描写になってしまっている。

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何しろ序盤から中盤は物語の主要人物である孫文(ウィンストン・チャオ )は海外、黄興(ジャッキー・チェン)は国内と別れている上に、それぞれが活発に活動するのだから、空間的な広がりは世界的だ。要するに孫文は政治担当、黄興は軍事担当として国内外で分担して革命を推し進めてゆくことになる。薄めの描写といいながらも思わず引き込まれて見入ってしまうのは、政治と軍事の2面で孫文と黄興を軸としたぶれない物語展開があるからだろう。それにそれぞれを演じるウィンストンとジャッキーがまた素晴らしい演技を見せてくれるのだ。『宗家の三姉妹』、『孫文 -100年先を見た男-』でも孫文を演じたウィンストンは自ら孫文を徹底的に研究しているというだけあって、なり切り度が凄い。

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またジャッキーはいつもの彼らしい内面からの優しさが滲み出る芝居が光る。国に殉じた若者たちの心を背負い、全てを投げ打って親友・孫文のために、革命のために尽くす情の人、軍事的才能というよりはそちらを強く感じさせてくれる。中盤の見所は、孫文の必死の努力による欧米列強の四国銀行団による清に対する経済支援の阻止、それと黄興たちによる武昌での武装蜂起の成功だ。パーティーの席上で欧米の銀行家に流暢な英語で革命の理想とともに、清朝に味方しないことで彼らにどんな利があるのかを説く孫文。ウィットに富んだ会話を交え、時に清国公使と中国語で激論を交わすその姿に、当然現実には観たことのない孫文の姿が重なって見えてしまうようである。

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一方国内では武昌での成功の後、黄興たちは清朝が差し向けた北洋軍の袁世凱(スン・チュン)によりボロボロに負ける。激戦の様子はかつての邦画『203高地』を思い出した。指揮官自らが精力的に動き回り兵を叱咤激励、その勢いは自ら手榴弾をもって飛び出ようとするところを周りが必死に止める程だ。もちろん指揮官のあるべき態度としては失格なのかもしれないが、元々彼は市井の革命家であり、それはこの時でも変わらないということなのだろう。結局の所、人を動かすのは理ではなくそうした人間的情・魅力なのだと思う。江南地方を革命党が支配するに及んで孫文は遂に帰国、革命政府各省の代表選挙により彼は臨時大総統に選出され、ここに南京を首都とする中華民国が成立することになる。

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実は物語的にはここで黄興は一段落。何故ならここで孫文は宣統帝溥儀を退位させた人間に総統の地位を譲ることを宣言してしまうから。逆に言うと、これができなければ革命政府は武力をもって退位させることを明言したのである。それは即ち敵対する袁世凱の北洋軍との全面対決を避け、例え袁世凱に総統の地位を譲ってでも、君主制から共和制への移行を推し進めたいという孫文の決意の表れでもあったのだ。これが彼の主張する三民主義への第一歩となる。もっとも総統の禅譲には黄興ですら反対した。彼は「袁世凱は皇帝にすらなりかねん!」と断言するのだが、もちろん私たちはそうはならないことを知っている。そしてこの革命がこれから続く中国大陸の長い混乱の始まりでしかないことも。

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ウィンストンとジャッキーの2人に注目してしまうが、脇を固める俳優も素晴らしい。黄興の妻になる女性革命家・徐宗漢(リー・ビンビン)と隆裕皇太后(ジョアン・チェン)という対照も観ていて興味深い。ジャッキーの息子、ジェイシー・チェン も黄興の同志・張振武として登場してくる。それにしてもここまでの情熱をもって君主制を打倒したにも拘らず行き着く果てが現在の中国と言うのは、孫文たちにしてみたら一体どう思うだろうか。もちろん本人は大陸でも尊敬されてはいるのだが、私は彼らが目指した国が今の中国だとは思えないのだ。

soon 11月5日(土)公開

個人的おススメ度4.0
今日の一言:歴史としてはここから先がまた面白い
総合評価:80点

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受信: 2011年11月11日 (金) 08時08分

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【=60 -10-】 前売り券を買っていたのに、先週は唯一の鑑賞のチャンスを強引に飲みに連れて行かれて潰してしまい、今週も観に行ける日がない、と困っていたが、昨日、波乗りから帰ってきた時間が、ちょうどTOHOシネマズ伊丹の上映時間とぴったんこかんかんっ! 初めてイ...... [続きを読む]

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受信: 2011年11月13日 (日) 18時59分

» 映画「1911」ジャッキー・チェン出演作100作記念作品 [soramove]
「1911」★★★ ジャッキー・チェン、ウインストン・チャオ、 リー・ビンビン、フー・ゴー、ジェイシー・チェン、 ユィ・シャオチュン、ジョアン・チェン 出演 チャン・リー 監督、 122分、 2011年11月5日公開 2011,中国,東映 (原題:辛亥革命1911 ) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← ジャッキー・チェンの出演... [続きを読む]

受信: 2011年11月14日 (月) 07時40分

» 映画「1911」感想-! [★ Shaberiba ]
祝!ジャッキー映画出演100本目!!LOVE-!! [続きを読む]

受信: 2011年11月15日 (火) 00時15分

» 「1911」記念すべき100作目だけど [ノルウェー暮らし・イン・原宿]
清朝末期の中国。 王制を倒し中華民国建国のきっかけとなった辛亥革命からちょうど100年。 ジャッキー・チェン100作品目として選んだにしては、ジャッキー自身が控えめで・・・・... [続きを読む]

受信: 2011年11月16日 (水) 00時47分

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ジャッキー・チェンの映画出演100作目、かつ辛亥革命100周年を記念して作られた [続きを読む]

受信: 2011年11月16日 (水) 19時59分

» 1911 [映画的・絵画的・音楽的]
 『1911』を渋谷TOEIで見ました。 (1)この映画は、『桜田門外ノ変』と類似の歴史物だから、きっと同じ感じになるのではないか、と見る前から危惧していたものです。ただ、大層面白かった『孫文の義士団』の流れがあることや(その映画のラストに、孫文が登場します)、...... [続きを読む]

受信: 2011年11月17日 (木) 04時54分

» 「1911」感想 [新・狂人ブログ~暁は燃えているか!~]
 辛亥革命100周年記念にして、ジャッキー・チェン映画出演100本記念作。  二百年以上に及ぶ君主政権により、腐敗しきった清朝を打破し、欧米列強に対等に渡り合える真の共和国家を樹立すべく戦った、のちに「中国の父」と呼ばれる革命家・孫文をはじめとした勇士達... [続きを読む]

受信: 2011年11月19日 (土) 18時46分

» 1911 [foggyな読書]
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受信: 2011年11月20日 (日) 19時38分

» 1911 [ダイターンクラッシュ!!]
2011年11月22日(火) 20:50~ TOHOシネマズ六本木ヒルズ5 料金:1300円(シネマイレージデイ) パンフレット:未確認 『1911』公式サイト 中華民国建国の辛亥革命の話。 ジャッキー・チェンが総監督という渾身の力作なのだが、字幕での解説が多く、話の脚色がよろしくないのだろう、散漫な感じがする面白くない凡作だ。 その字幕の解説は、シネマスコープの右側に写されるので、左端に席を取ったら見難いのなんの。 袁世凱が偉くなって終了だなんて、寧ろその後を見たかったのに。 何とも半端... [続きを読む]

受信: 2011年11月23日 (水) 22時53分

» 1911 [Said the one winning]
総監督:ジャッキー・チェン監督:チャン・リー出演:ジャッキー・チェン、リー・ビンビン、ウィンストン・チャオ、ジョアン・チェン、ジェイシー・チェン、フー・ゴー、ニン・チン、スン・チュン、ジャン・ウー、ユィ・シャオチュン1911rarr; 辛亥革命中華民国建国...... [続きを読む]

受信: 2011年11月24日 (木) 20時43分

» 1911 辛亥革命 [まてぃの徒然映画+雑記]
辛亥革命をジャッキー・チェン成龍が総監督として描く近代史大作。共演は孫文俳優のウィンストン・チャオ趙文宣、リー・ビンビン李冰冰、ジェイシー・チャン房祖名、ユイ・シャオチュン余少群など。 孫文は、黄興(成龍)ら同盟会の仲間とともにマレーシア・ペナン島に...... [続きを読む]

受信: 2011年11月24日 (木) 23時33分

» ■映画『1911』 [Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>]
あの大アクション・スター、ジャッキー・チェンの出演第100作目、そしてジャッキーが総監督を務めている映画『1911』。 この映画は今からちょうど100年前、1911年に始まった辛亥革命の模様を、その立役者である孫文と黄興の姿を通して描く歴史大作。 ジャッキーは辛亥革命を... [続きを読む]

受信: 2011年11月24日 (木) 23時35分

» 映画「1911」 [FREE TIME]
映画「1911」を鑑賞しました。 [続きを読む]

受信: 2011年11月26日 (土) 21時26分

» 映画「1911」 [ITニュース、ほか何でもあり。by KGR]
2011/11/25、109シネマズ木場。 歴史物であり、史実に基づく展開のため、周知の物と考えます。 従いまして、細かいやり取りはともかく、時系列の展開は 最後まで書いていますので、いくら歴史ものとはいえ、 流れを知りたくないかたはご注意ください。 ...... [続きを読む]

受信: 2011年11月26日 (土) 23時30分

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 ジャッキー・チェンが13年ぶりに監督業に復帰してまでやりたかったことはなんだろう?  2011年は辛亥革命から100周年を記念する年である。  この年に、ジャッキー・チェンにとっても記念となる出演映...... [続きを読む]

受信: 2011年11月29日 (火) 03時23分

» 1911☆★辛亥革命 [銅版画制作の日々]
 1911年10月10日、辛亥革命。歴史に残らなかった「命」の物語。 評価:rarr;50点(好みだけで採点) ジャッキー・チェンが映画出演100本目を記念して、自ら総監督も務めて主演した歴史エンタテインメント大作!これエンタメ性あるのかな?とても重くて暗いし・...... [続きを読む]

受信: 2011年11月29日 (火) 11時04分

» [映画『1911』を観た(短信)] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆辛亥革命を『レッドクリフ』のノリで描いた作品である。  ・・・と、言いたいが、『レッドクリフ』には遠く及ばず、けれど、妥協なく作られていたので、部分的に光る箇所もあったかな。  ただ、刀剣から銃火器へ、覇道から政治思想へと映画的な装いが変わり、趣きが...... [続きを読む]

受信: 2011年12月 5日 (月) 23時47分

» 映画:1911 [よしなしごと]
 2012年ですが、まだまだ2011年の映画レビュー記事は続きます。今回は1911です。 [続きを読む]

受信: 2012年1月15日 (日) 08時40分

» 1911 [いやいやえん]
辛亥革命の話ですが近代史に疎い私にはちょっと難しかったかな。駆け足感は若干あります。ジャッキー・チェン出演100作品目の作品(凄いね!)。 革命の父といわれる孫文、彼の腹心である黄興、二人の革命の姿を描いた作品ですね。ジャッキーがその黄興を演じていました。 ジャッキー・チェンが100作品目に選んだという事で、かなり気合が入っているように思えます。現在の中国は、少なくとも孫文の目指した中国とはちょっと違うものに思える。そう考えると彼の革命の意義や結果には感慨深いものがありますが…中国の方は... [続きを読む]

受信: 2012年6月19日 (火) 09時48分

» 「1911」 お堅い歴史映画(。・w・。 ) [ジョニー・タピア Cinemas ~たぴあの映画レビューと子育て]
世界的スーパースター、ジャッキー・チェンが映画出演 100本目を記念して、辛亥革 [続きを読む]

受信: 2012年6月20日 (水) 00時02分

» 1911 [銀幕大帝α]
辛亥革命 1911/11年/中国/122分/歴史劇ドラマ/劇場公開(2011/11/05) −総監督− ジャッキー・チェン −監督− チャン・リー −出演− *ジャッキー・チェン…黄興 過去出演作:『ラスト・ソルジャー』 *リー・ビンビン…徐宗漢 過去出演作:『ドラゴン・キングダム...... [続きを読む]

受信: 2012年6月28日 (木) 01時49分

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