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2011年11月 9日 (水)

第7鉱区/7광구

Photo 東シナ海の海上油田・第7鉱区を舞台に、謎の新海生物に襲われた油田のメンバーたちと、それに立ち向かうヒロインの姿を描いたモンスターサスペンスムービーだ。主演は『TSUNAMI-ツナミ-』のハ・ジウォン。共演に『最高のパートナー』のアン・ソンギや『寵愛-ちょうあい-』のオ・ジホらが出演している。監督は『光州5・18』のキム・ジフン。
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soon 11月12日(土)公開

リプリーがここに居た!韓流エイリアン?!

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タイトルだけみるとニール・ブロムカンプ監督の某エビ映画とソックリだが、今回の敵はエビではなくて“流氷の天使クリオネ”もどき。ちなみにクリオネは愛らしい外見とは裏腹に肉食で、捕食の瞬間は6本の触手で獲物を捕らえ、頭に見える部分がガバッっと開いて一気に喰いつくのだ。本作のクリオネもどきは恐らくそれをモチーフにしているのだろうが、如何せんそのままでは小さ過ぎる。ところが、何と敵は人間の手で飼育されて巨大化していたのだった!ところで韓国産モンスタームービーと言えば『グエムル-漢江の怪物-』が有名だが、あれと違って今回の『第7鉱区』は海の上で逃げ場なしというのがポイントだ。つまりシチュエーションとしては正に名作『エイリアン』と同じと言える。

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主人公のヘジュン(ハ・ジウォン)は男勝りの肉食系女子であり、最終的にそのモンスターと戦うことになるのだが、その姿は正しくリプリーを髣髴とさせるものがある。ではそもそもどうしてそんなモンスターを飼育していたのか、それは場所が油田であることと無関係ではない。実はその謎のクリオネもどきの小さい1匹で30時間以上燃え続ける燃料になるというのだ。だから大きく育てればもっと…という説得力があるような無いような理由にはちと脱力気味ではある。人間が危険を顧みずにモンスターを利用しようとする時、そこに大惨事が起こるというパターンもまた『エイリアン』で既に観てきたものだが、だからこそそのオーソドックスな展開にかなり心拍数が上がるのも間違いないだろう。

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序盤から一人ずつメンバーが不審死を遂げてゆくも、その謎のモンスターが中々姿を見せない定番の展開、そして疑心暗鬼が生み出す仲間割れ。凄まじくベタな展開な上に、先に書いたようなモンスター誕生の真相までもがアッサリと明らかにされる。テンポの良さを通り超えてあまりにサクサク進むので、ここからどう見せてゆくのかと心配になったほどだ。少し残念なのはこの段階でそのモンスターの体液が精液のようだとか、飼育といっても実際にはどうやっていたのかといった、モンスターの生態や生い立ち?そのものが単に体液が燃えやすい生物という風にしか描かれていないことだ。この後、徐々にこのモンスターは我々の前に姿を露にするのだが、そこでも気になることがあった。

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それは人を襲うときに足を掴んで壁に叩きつけるといった妙に大人しい控えめな攻撃だ。例えばその獰猛な口で頭を、胴体を食い千切ったりするシーンは見られないのである。必ず捕らえてどこかに連れて行ってしまうだけ。韓国映画はその手の描写はお得意だったはずなのに。ところが後半に行くに従って、このもどかしさは全てクライマックスへつなげる準備段階でしかなかったのではないかと感じるようになる。というのもこのモンスターはとにかく死なない(笑)体液が燃えるからと火をつけられて燃え上がっても死なないし、銃でガンガン撃たれても死なない。一体どうやって殺せば良いのか見ていても解らなくなってくる。登場人物にしてみたら何度絶望感に襲われたことか。

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一人ずつ仲間が死に、徐々に追い詰められてゆくヘジュン、最後には彼女を愛するキム・ドンス(オ・ジホ)と2人きりに。愛する女性を守るチスンが、その命を懸けて挑んでも結局は敗れ去ったその時、彼女の中でスイッチが入るのである。ここからクライマックスにかけてのヘジュンが凄いのだ。バイクに乗ったヘジュンとモンスターの追走劇、そしてヘジュンの考えうる渾身の攻撃!バイクの爆発した炎に包まれ、建材が大量に倒れ掛かってもヤツは生きている。逃げるヘジュンに追うモンスター。万策尽き果てたと思わせつつ、彼女の闘う瞳が捕らえた起死回生の攻撃手段。それは結局人間の力ではなく本来の用途とは異なるけれど機械の力を使うのだけれど、果たして上手く行くのか?!

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その瞬間に到るまでの緊張感はまるで時間がゆっくりと流れるようであり、それは正しくリプリーが『エイリアン』を船外に放り出すためにハッチのボタンを押すまでの緊張感と、パワー・ローダーを操りマザーエイリアンと闘った『エイリアン2』の興奮が合わさったような気持ちだった。ややノスタルジックな80年代を思わせる映像もそんな気持ちを盛り上げるのに一役買っていたと思う。総じて観ればB級作品だが、狙いどころがハッキリしている分素直に楽しめる作品だろう。

soon 11月12日(土)公開

個人的おススメ度3.5
今日の一言:今回はエログロ抜きやねぇ
総合評価:72点

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