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2011年11月21日 (月)

ラブ&ドラッグ/Love and Other Drugs

Photo 90年代の医薬品業界を描いたジェイミー・レイディ原作ノンフィクションを基に映画化したラブストーリー。最初は単なるセックスフレンドの2人が真実の愛に気付いていく姿を描いている。主演は『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイと『ミッション:8ミニッツ』のジェイク・ギレンホール。監督は『ラスト サムライ』のエドワード・ズウィック。アン・ハサウェイのヌードが話題だ。
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愛は時として重荷になる

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今年のアカデミー賞で司会を務めたアン・ハサウェイが「脱いだけどノミネートもされなかったわ」とジョークを飛ばしていた作品がこれだ。予告編やポスターイメージからはてっきりラブコメだと思っていたのだが、まさか実話ベースのお話だとは思わなかった。もっともよくよく考えれば単なるラブコメで天下のアン・ハサウェイが脱ぐわけがないか…。更に監督は『ラスト サムライ』や『ブラッド・ダイヤモンド』のエドワード・ズウィック。そう考えると本作はヒューマンドラマでありラブストーリーでもあると言えるのだろう。さて、そういった内容はともかく男としての一番の注目は何といってもアン・ハサウェイのヌードだ。申し訳ないのだが内容がダメダメだったとしてもある意味それで充分。

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女性の読者には申し訳ないが、ここから暫くは男性読者向けだと思って欲しい。実ははっきり胸が見えるのは2度位、最初は病院のシーンだ。「おっぱいにアザができちゃったの。」といってペロンとブラをめくって豊満な左胸を見せてくれる。薄いピンク色の乳首がなんとも綺麗だ。そして一番大胆なのが、セックスをするためにジェイミー(ジェイク・ギレンホール)の家を訪ね、まるで露出狂の男ばりにコートをバッと広げると下はスッポンポンというシーンだ。時間にしたら恐らく1秒あるかないか。無論下はジェイクの頭で隠しているが、色白で透き通るような肌、柔らかそうな美乳と腰のくびれが実に素晴らしい。はっきり言ってそそる。チャンスは一瞬、まばたきは禁止である。

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実はこの2シーンは序盤でしかない。後はベッドでチラっと見えるか見えないか程度だ。さて、いきなりアンのおっぱいの話から入ったが、実は前半はそのぐらいしか見所がなかったりもする。一応キャラクター説明はあるのだが、そもそもアン扮するマギーが登場するまで結構時間がかかるのだ。ザックリと本作の内容を言えば、日本でも有名なファイザー製薬の営業マンとしてバイアグラを売りまくり、全米No.1セールスマンとなった男ジェイミーがパーキンソン病の女性マギーと真実の愛を見つける話なのである。ジェイミーは医学部を中退しチャランポランな生活を送る中で、女を垂らしこむことだけは上手い。しかしそれは自分をチャラ男に見せかけて現実から逃げているだけだった。

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一方のマギーは病に犯され徐々に悪化してゆく体のために誰にも心を開けないでいた。人からチャラ男と見られてそれを演じ続け、決して本心を人に見せないジェイミーと彼女は同じ種類の人間なのだ。といってもマギーからしたら自分と違って健康体のジェイミーのそれは単なる甘えでしかない。従って彼女だけは彼の本質を真っ直ぐに見つめるのだった。初めて素の自分を見てくれる女性を愛してしまうのは当然だろう。彼は彼女に「I love you.」と言ってから、今まで一度も、誰に対してもその言葉を言ったことがないことに気付き愕然とするのだ。もちろんマギーとてそんな彼の事を愛している。しかし、自分の病気が彼の負担になることだけは避けたい。それ故になかなか恋人同士になれないのだった。

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ちょうど彼女とセックスフレンドになり、バイアグラを扱い始めてからジェイミーの営業成績は驚異的に上がってゆく。正しくマギーはアゲマンというヤツだ。しかし彼の成績が上がれば上がるほど、彼女は彼にとって自分がマイナスになるのを恐れた。それでもジェイミーの再三のアクションで2人は恋人同士として付き合い始める。ところが…愛されるというのは時として相手にとって重荷になる。ジェイミーが彼女の病気を治そうと躍起になって病院を連れまわすごとに、彼女の心は深く沈んでゆくのである。マギーを健康体にしたいのか、健康体のマギーが欲しいのか、ジェイミーの心の針が僅かでも後者に振れていれば、マギーはそれを敏感に感じ取るのだ。

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正直に言えばそれは両方だろう。しかし、一番病に苦しみ治りたいと願い、しかし今の医学ではそれが叶えられないことを知っているのは彼女なのだ。愛ってなんだろうと考えずにはいられない。そして自分が妻に対してだったらどうするだろうと考えずにいられなかった。ジェイミーは言う「1人と出逢っただけで人生は変わるんだよ、永遠にね。」と。それは要するに辛いことも楽しいことも彼女と共有できるという決意があればこそだ。折りしも本作公開初日の11月19日に、京都大学病院が体内のあらゆる細胞に変化できるiPS(人工多能性幹)細胞を用いた再生医療実現のために専門部を設置し、10年以内に臨床応用を推進したいというニュースが飛び込んできた。この治療法の適応の中にはパーキンソン病も入っているという。

個人的おススメ度3.5
今日の一言:弟の存在がコメディだった
総合評価:73点

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