ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊/Happy Feet Two
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とにかく子ペンギンのモフモフが堪らない! |
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前作は未見。正直いってあまり観るつもりもなかったのだが『アーサー・クリスマスの大冒険』と『映画 怪物くん』(途中寝た)の3本でスケジュールが異様にピッタリとはまったので鑑賞してみた。主人公マンブル(声:劇団ひとり)たち皇帝ペンギンの愛らしい動きのミュージカルシーンはとても楽しく、そして何よりマンブルの息子エリック(声:鈴木福)のモフモフの姿がたまらなく可愛らしくて癒されたのだった。元々筆者はタレントを声優に起用するのはあまり好みではない。しかし今回はあまりその辺に拘らず声ごと楽しんでみた。特にバナナマンの日村勇紀と設楽統が演じるオキアミのウィルとビルは、存在そのものはメインストーリーと何も関係ないうえに完全に会話劇。
そういう意味では彼らの声そのもので笑いを想起出切るのは映画的にはプラスではないかと思う。ちなみに元はそれぞれブラッド・ピットとマット・デイモンが担当しているのだから、その吹替えとは随分な大役?かもしれない(笑)さて、物語本線はといえばエリックがダンス嫌いだということから始まる。上手く踊れない彼は仲間から笑われ、拗ねた彼を元気付けようとした同じ子ペンギンのボウディッカやアティカスとともにエンペラー王国を飛び出してしまうのだ。向かった先はアデリーペンギンであるラモンの国・アデリーランド。このラモンがまた実に面白かった。何故か琉球弁でしゃべり倒すラモンはどこか抜けていてマイペース。カルメンというイケてる美女に夢中になる姿は愉快過ぎる。
このアデリーランドのリーダーが空を飛べるペンギン、マイティ・スベンだ。漫画「おそ松くん」のイヤミの如くキザな口調でしゃべる彼がペンギンではなく鳥なのは我々には一目でわかる。(正確にはツノメドリというらしい。)ともあれエリックは一目でスベンに憧れてしまうのだった。子供だけに見た目の派手さに目を奪われてしまうのは仕方がない。しかし迎えに来たマンブルとエンペラー王国へ戻る旅、そしてその後の事件を通じてエリックは大切なことを学んでゆくのだ。その事件がまた我々人間に対する警鐘となっているのがミソ。と言うのも地球温暖化で溶け出した氷山がエンペラー王国に激突し、何と王国全体が氷の壁で封鎖されてしまうのである。
このままでは飢え死にしてしまう。アデリーランドから戻ったマンブルとエリックたち子ペンギンは途方にくれるのだが、ここでマンブルはアデリーランドに助けを求めようと思いつく。結果、ボウディッカがスベンたちに助けを求めに行くことに…。無数のペンギンたちが魚をとりバケツリレーならぬ魚リレーをするシーンは壮観だった。更には閉じ込められた仲間を救うために、マンブルがダンスで氷山を割るというユニークなアイディアを思いつくに到って、エリックは父親のことを見直すのである。見渡すばかりひたすらペンギン、ペンギン、ペンギン。それらが一斉にダンスをするさまは、状況の深刻さを忘れてしまうほどに陽気で楽しいシーンだ。
ペンギンだけの力では足りないことが解ったマンブルは、アデリーランドからの帰途で知り合ったゾウアザラシの協力も得ようとするのだが、自分よりもはるかに大きく獰猛な敵にすら、怯むことなく相対する彼の姿はじつに凛々しい。結果、協力を得ることに成功し、ゾウアザラシを加え迫力を増すダンスは一見の価値があるだろう。かくしてマンブルは仲間たちを助け出すことに成功する。自分の父親がペンギンたちのヒーローになる、それはエリックにとってはたまらなく嬉しく誇らしいであろうし、そんな父の姿を観て彼は自分に出来るベストを尽くすことが大切なのだと学んだのだった。やや教訓的側面が強い気もするが、安心して家族で楽しめるアニメーションだと思う。
個人的おススメ度3.5
今日の一言:オキアミの物語も面白いよ
総合評価:73点
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