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2012年1月27日 (金)

幸せの行方…/All Good Things

Photo 実際の未解決事件を基にしたサスペンスドラマだ。主演は『ラブ・アゲイン』のライアン・ゴズリングと『スパイダーマン3』のキルステン・ダンスト。キルステンは初のヌードシーンにも挑戦している。共演には名優フランク・ランジェラ、『50/50 フィフティ・フィフティ』のフィリップ・ベイカー・ホール、『宇宙人ポール』のクリステン・ウィグが出演している。監督はアンドリュー・ジャレッキー。
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結局は真の理由は闇の中

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現実の未解決事件を基にしたサスペンスドラマだ。メインの登場人物はライアン・ゴズリング扮する夫デイビッドとキルスティン・ダンスト扮する妻ケイティ、そしてフランク・ランジェラ扮するデイビッドの父サンフォードの3人である。簡単に言えばニューヨークの不動産王の息子デイビッドが、一般家庭の女性ケイティを見初め、親の反対を押し切って結婚したは良いものの、やがて上手く行かなくなり、最終的にケイティは失踪してしまうという話だ。彼女(実際にはキャサリン)が失踪したのは1982年で今もまだ見つかっていない。従って実際にどうなったのかは確定していないのだが、映画の中では一応それらしき結末を思わせるような終わり方はしていた。

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身分違いの結婚が破綻する話はそう珍しくはないのだけれど、この物語で問題なのはデイビッドがある時を契機にその精神に異常をきたして行くことである。もちろん、最初はそんな様子はみじんも見えない。ただ、親の反対を押し切ってまで結婚した割には、男としての意地やプライドのカケラもないようなデイビッドの行動にはとても共感など抱けなかった。2人は自然食品の店“All Good Things”を開いて束の間の幸せな生活を送るのだが、そもそもこの時点でも親の援助を受けている。挙句には結局父には逆らえずニューヨークに戻り父の会社に勤め始めるのである。もっとも共感できないのはケイティに対しても同じで、彼女はこの件で彼と何か話し合った様子すらない。

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要するにこの段階でデイビッドはやりたくもない不動産業に付き、ケイティはなんだかんだいいながらもセレブの暮らしを満喫するほうを選んだのだ。お互いがお互いらしく生きる道を話し合うことも無く流れに身を任せた時点で2人の結婚は破綻し始めたと言って良いだろう。ただ2人の仲が決定的にダメになり、デイビッドの精神が歪み始めたのは、自分を差し置いて彼の弟が父の後継者に選ばれ、ケイティが妊娠したあたりからだった。しかしこのくだりの現実はどうだったのだろう。例えばデイビッドが後継者に選ばれなかったのは弟の方が優秀だったからとサラッと流されてしまうが、彼がどう能力がなかったのか、弟がどれだけ優秀だったのかは何も描写がない。

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更にデイビッドは頑なに子供を拒絶し、ケイティに堕胎させるのだがその理由も解らない。「君には何でもしてあげたいがこれだけは絶対にダメだ!」とまで言っているのに。彼がこの辺から精神を病んで行く理由はどうやら幼い時に母親の自殺を目の当りにしたことが原因らしいのだが、それにしても子供を作りたくない直接の理由とは言えない。これを機に2人の距離が離れてゆく重要な出来事なのに、そこが明らかにされないのではこの後の2人のいざこざもいま一つ説得力を持ってこないと思う。ちなみにアメリカ人というのは避妊をしないのが普通なのか。以前別の作品でも感じたが、そこまで子供が欲しくないなら確実に避妊すれば良いのに。こんな点も主人公に同情の気持ちが全く起こらない原因だ。

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益々病んで行くデイビッドは、もはや傍目にもヤバイ。当然ケイティを待ち受けているのはDVだ。ただ悲しいのは彼女自身が「彼は私を愛しているけど――」と言っている所。当たり前だが愛していたらDVが肯定されるわけも無く、どう見ても病んでいるデイビッドに必要なのは彼女の愛情ではなく適切な治療である。そしてあの晩が訪れる…。明確に描かれてはいないが、普通に考えたらケイティはデイビッドに殺されている可能性が高いのは明白である。ただ証拠がないだけで。基本的に後味も悪いし、登場人物全員がそれぞれ良くも悪くも人間的過ぎてみていて愉しい作品ではない。ただメインの3人の演技力は流石の一語であり、逆説的に言えばこの3人の演技力故に愉しくないとも言えるのだ。

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そうそう、キルスティン・ダンストが初のヌードを披露したのは事実だが、それはホンの僅かなのであまり期待しないほうが良い(笑)確かにバストトップまで映っているけれど。それともう一つ。このデイビッドのモデルとなったご本人(ロバートというらしい)、未だご存命で生活してらっしゃるというのに堂々と映画化して、しかも何とはなしに結末を匂わせてしまうというアメリカ映画界に改めて驚かされた。

個人的おススメ度2.5
今日の一言:終盤に行くほどタルくなってくなぁ
総合評価:57点

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受信: 2012年5月19日 (土) 22時35分

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