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2012年1月14日 (土)

カルテット!

Photo 浦安市の市制30周年を記念して製作されたいわゆるご当地映画だ。崩壊寸前の家族がクラッシックのカルテットを結成することでその絆を取り戻してゆく姿を描いている。主演は300人のオーディションから選ばれた新人・高杉真宙。共演に『劇場版 怪談レストラン』の剛力彩芽、鶴田真由、細川茂樹、由紀さおり、サンプラザ中野くん、上條恒彦、東幹久ら多彩な顔ぶれが揃った。
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音楽の力の大きさは感じるが…

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東日本大震災で液状化現象の被害を受けた千葉県は浦安市を舞台としたご当地映画ではあるけれど、劇中登場する風景も特にらしは感じられない。というかそもそも浦安自体がもう首都圏と言うこともあってあまり“ご当地”といった感じがしないのは仕方ないだろう。更に取り扱っている題材がクラッシック音楽とあっては余計にそうだ。要するに本作はオーソドックスな家族の絆再生物語であり、その物語そのものも、昔の大映ドラマを髣髴とさせるベタな展開で、途中からほぼ結末までのストーリーは読めてしまうぐらいのものだ。ただし、個人的にそんなベタ過ぎる話は嫌いではない。物語は主人公の永江開(高杉真宙)を中心に展開してゆく。

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高杉真宙はオーディションで300人の中から抜擢されたそうだが、正直言って演技的にはつらい。いわゆる日本のステレオタイプな子役にありがちな、余りに演じている感が強過ぎる。脇役なら良いのだが彼が主役と言うのは結局最後まで馴染めなかった。もっとも開という少年は幼い頃からバイオリンをならい、親にも従順ないわゆる“良い子”という設定だけに、役柄上の存在からしてちょっと引き気味なせいも多分にはある。逆に開の姉・美咲を演じる剛力彩芽は某誌の2012年期待の女優ランキングの2位に選ばれるだけあって流石に存在感が違った。いわゆる今時の女子高生の姿は19歳の彼女にとっては等身大で演じやすかったせいもあるだろう。

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ただ髪型と言い、演技といい、声質といい、とにかく昔の上戸彩そっくりだと思った。(同じ事務所だけにある意味当然か。)さて、永江家。音大出身の父・直樹(細川茂樹)と母・ひろみ(鶴田真由)は長女・美咲ができたことで音楽の道を諦める。2人はプロの音楽家になるという夢を子供に託すのだが、開が生まれてバイオリンを始めた辺りから歯車が狂い始めるのだ。要するに開にそれだけバイオリンの才能があり、親の期待が全てそちらに行ってしまったのである。それが原因で美咲は不良(といってもチョイ悪娘位だが。笑)になってしまう。直樹がリストラされて主夫をやるようになってからは夫婦仲も悪くなり、今や家族は崩壊寸前だった…というところから物語は始まる。

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ある日開は、自分が幼かった頃、祖母(由紀さおり)の誕生日に家族で演奏会を開いていたことを知り、自分も含めた4人、カルテットで演奏会を開こうと提案するのだった。要するに彼なりに家族の絆を取り戻そうとしたのである。正直言ってそんな出来過ぎな少年がいるだろうかと疑問に思わないでもない。が、なんだかんだ言いながらもこれがあっさり実現してしまうのだ。もちろんそれだけではお話にならないので演奏会そのものは失敗に終わるのだが、一度でもカルテットを組もうという気になった段階で既に家族の絆の再生の殆どは成ったも同然であり、ここはもう少しハードルを高くするべきだったのではないかと思う。案の定、後半は開の成長に重きが置かれたドラマになっていた。

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永江カルテットはこの後、レストランで演奏会を開くようになるのだが、それがきっかけで開は著名な指揮者のオーケストラのコンサートに参加するチャンスを得る。同時に永江カルテットもクリスマスの日にコンサートをすることになるのだが、コンサートの直前になってその日時がバッティングする事態に。要するに開は永江カルテットを選ぶのか、オーケストラを選ぶのかの選択を迫られると言うことだ。途中からコンサートがバッティングすることも、結果としてどちらを選ぶのかももうミエミエの展開でそこに驚きは一切ない。当然開は永江カルテットを選ぶし、そうでなければ困る。従ってその過程の開の心の動きや、具体的にどう展開していくのかに注目して観る事に。

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最初に書いた通り、私はこのベタな展開が嫌いではない。解っちゃいるけどそれはそれなりに楽しめると言うものだ。ただ2時間の中に絆の再生と少年の成長の2つの軸を詰め込んだのは少々無理があったかなと思う。おかげで溜めも何もあったモンじゃない。この手の作品は溜めて溜めて最後にカタルシスが得られるほど感動も大きくなる。美咲など、本当にドロップアウトしていた不良なのかと思うほどアッサリと家族の元に戻ってくるし、夫婦仲も本当に悪かったのか疑わしいほどアッサリと修復されているのだ。そう入っても最後の演奏にはやはりちょっと感動させられるのだから音楽の持つ力は大きい。

個人的おススメ度3.0
今日の一言:もう少し浦安らしさが見たかったなぁ
総合評価:63点

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受信: 2012年1月16日 (月) 21時35分

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受信: 2012年1月17日 (火) 00時28分

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