きみはペット／너는 펫

２００３年に日本でテレビドラマ化された小川彌生の人気コミックを映画化。左遷や変わり映えしない日常に落ち込んでいたアラサー女性編集者のもとに、ある日ダンボールに入ったイケメン青年がやってくる。恋人でも友達でもない２人の奇妙な関係が始まった…。主演にドラマ「美男ですね」のチャン・グンソクと『７級公務員』のキム・ハヌル。監督はキョン・ビョンゴン。
>>公式サイト

グンちゃんファン必見ドラマ

　あらすじ・作品情報へ　

←みなさんの応援クリックに感謝デス

２００３年にＴＢＳ系で小雪と嵐の松本潤共演でドラマ化されたこの作品。役柄を韓国の人気女優キム・ハヌルと、日本で大ブレイク中のチャン・グンソクに変えて映画化した作品だ。個人的にはキム・ハヌルの愛嬌のある笑顔が好きだったことと、一応グンちゃんブームに乗って置いてみようかということもあり観てみた。程よくまとまったラブストーリーではあるのだが、流石に最初に発表されたのが１０年以上前とあって何処と無くプロットに古臭さを感じてしまう。主人公のアラサー女性チ・ウニ（キム・ハヌル）は左遷を機に毎日の生活にこれで良いのかと思い始めるのだが、そんな時突如カン・イノ（チャン・グンソク）というイケメン青年が現れて一緒に住むことになってしまうのだった。

要するに肉食系女子と草食系男子が飼い主とペットという関係で奇妙な共同生活をするうちに、お互いに惹かれてしまうというお話である。ちょっと堀北真希に似たキム・ハヌルは、その美しさよりも愛嬌のある笑顔が素敵な女優で、グンちゃんとの年齢差的にもお姉さんキャラが良くはまる。しかし、小雪はそのクールビューティーな顔立ち故に、時折かける優しさがやけに際立った感があったものだが、この人の場合は根が人の良いお姉さんに見えてしまう分、あまり飼い主的な感じがしなかった。と言うよりどちらかと言うとグンちゃんの掌で転がされているようにすら見える。これは演じている女優の資質なので良い悪いではない。原作未読の私からすればどちらも特徴があって魅力的だ。

それにしてもチャン・グンソクの日本での大ブレイクは凄いものだが、本国ではそれほどの人気ではないという。正直言って私も彼の何処がそんなに良いのかは解らない。ただ甘えるような愛嬌ある顔は日本人女性が好きになっても不思議はないかなとは思う。結局愛嬌のある男女が演じる奇妙な恋愛は、ある意味日本のドラマ版よりもマンガチックと言えるかもしれない。途中ウニの前に初恋の人チャ・ウソン先輩（リュ・テジュン）が現れるのだが、これがまたイノとは対照的に肉食系、イケメンで更に中々良いガタイをしている。彼の前だと変に緊張していつもの自分でいられなくなるウニ。彼女の中に当然葛藤が生まれるのだが、その葛藤を表現するハヌルがまた愛らしい。

表立ってイノの事が好きだから云々という話にはならず、無意識のうちに彼の事を気にかけているウニ。そしてイノの方はもう解りやすく、嫉妬の炎を燃やすのだが、あくまでもペットとして振舞う。距離感の微妙なまま話が進むのがちょっともどかしい。ただこれは２人の人となりがやけに単調なせいもあるように思う。特にウニの場合はただひたすら悩み続けている姿しか観られない。時折登場する昔の友達は恋の悩みの相談には乗ってくれるが、折角イジワルな編集長を筆頭にユニークな編集部員たちが登場するのに、彼らの方はあまり活かしきれていないように感じた。といっても短い時間の中で彼らとの関わりまで具体的に描いている余裕はないのは仕方ないと思うけれど…。

無論結末は２人でハッピーエンド。これは解っていたことだから別にどうと言うこともない。とにかく全編に渡ってハヌルとグンちゃん出ずっぱりで、スネたり、笑ったり、怒ったりと様々な表情を見せてくれるし、終盤ではダンスシーンまである。グンちゃんファンとしてはこれはもう外せない作品だろう。

個人的おススメ度3.0
今日の一言：個人的にはヨン・ユミの可愛さに…
総合評価：63点

↑いつも応援して頂き感謝です！
今後ともポチッとご協力頂けると嬉しいです♪