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2012年2月15日 (水)

ビーストリー/Beastly

Photo 有名な童話『美女と野獣』をモチーフにしたアレックス・フリンの同名ファンタジー小説を映画化した青春ラブストーリー。主演は『アイ・アム・ナンバー4』のアレックス・ペティファー。ヒロインに「ハイスクール・ミュージカル」シリーズのヴァネッサ・ハジェンズ。共演にメアリー=ケイト・オルセン、ニール・パトリック・ハリスが出演している。監督は本作で長編二作目となるダニエル・バーンズ。
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カイルよりも中身のない作品

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あの有名な『美女と野獣』をモチーフにしたアレックス・フリンの同名ファンタジー小説を映画化した作品だ。何と言うかこんなに解りやすい物語も久しぶりだった。捻りのカケラもなく完全予定調和、主人公のカイル役、アレックス・ペティファーはこれ以上ないぐらいシンプルにハンサムだし。俺イケメンなカイルくんは「人間は外見が全て」と今時小学生でも恥ずかしくて口にしないようなことを、環境委員長の選挙演説で高らかと謳い上げるという快挙をなしとげ、共に立候補したケンドラ(メアリー=ケイト・オルセン)を蔑む。しかも彼女をパーティーに誘って恥をかかせるという念の入れ様だ。このケンドラは顔にタトゥーを施し怪しげなファッションに身を包んでいるというこれまた変なヤツ。

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しかも陰でみんなにアイツは魔女だと噂されている彼女が本当に魔女だったというのがある意味凄い。いくらファンタジーと言っても少しは捻れよと言いたくなってしまった…。で、怒った魔女はイケメンくんを醜い顔に変えてしまうのだ。が、肌が割れたような赤い筋や、吹き出物はともかく、スキンヘッドで顔と頭にタトゥーが入るとそれは醜いのか?この程度ならハードロック系には結構いそうな気がするのだが…。しかも1年以内に彼の事を「I love you.」と言ってくれる女性が見つからなければ永久にその顔だと言われてしまう。言うまでもないが結末は当然見えている。問題はその女性が誰かということだけだが、そもそもそれもヴァネッサ・ハジェンズがいる以上彼女以外にありえないワケで。

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カイルは人気リポーターの父からある意味隔離状態にされ、家政婦のゾラ(リサゲイ・ハミルトン)と盲目の家庭教師ウィル・フラタッリ(ニール・パトリック・ハリス)の2人が付けられることに。要するに世間の目を気にしたというわけで、一応序盤からこの父にしてこの子ありというのが解る様な描写もキチンとなされている。この後、ハンターと名を変えたカイルがヴァネッサ演じるリンディーと出逢いお互いに惹かれあっていくまでが描かれるのだが、正直出逢いのエピソードなどどうでもいい。とりあえずなんの変哲も盛り上がりもないままに話は進む。ある日、リンディが自分のパソコンの壁紙にカイルとの2ショット写真を使っているのをハンターは目撃してしまう。

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ここが個人的には唯一期待感が高まった場面だ。カイル=ハンターの微妙な心理描写や、例えばハンターのままにカイルとの仲を取り持つような展開も期待してしまったのだ。ところがそんなことはまるで無く、結果的にリンディは嫌なヤツだった頃のカイルですら好きだったと言うことが解っただけという冴えない話で終わってしまう。ウジウジしまくる元イケメンのハンターくんをゾラやウィルがケツを引っぱたいてというパターンが続き、彼はやっとこさ湖の畔の別荘に彼女を誘うのだった。そして彼女にラブレターを渡すのだが、直後彼女の父が倒れたとの連絡が入り彼女は帰ることに。何だかもう既に気分はどうでもいいのだが、帰り際に彼女が「あなたを親友だと思ってる」と言ったからさあ大変。

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ハンターは勝手にふられたと思い込んだ挙句、そんな彼女にラブレターを渡してしまったと落ち込みまくり彼女からの電話を無視し続けると言う暴挙を続けるのである。ピュアなのも構わないけれど、度を越えたピュアさ加減には共感も抱けないし、見ていて段々バカバカしくなってくる。しかも既に結末までのストーリーはほぼ寸分違わず予想できるのだから。眠気を抑えるのが必死な作品だった。

個人的おススメ度2.5
今日の一言:もはやどうでもいいや
総合評価:57点

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受信: 2012年7月12日 (木) 14時25分

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