はさみ hasami
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| 相も変らぬ学校物語には食傷気味だ |
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あまり見慣れない理容美容学校を舞台にした人間ドラマだ。主人公の若き教員・永井久沙江(池脇千鶴)は2人の悩みを抱える生徒を相手に奮闘する。それは、どうしてもハサミの使い方が上手く行かない上に、才能があっても報われない彼氏の姿を観て、自分のやっていることに疑問を抱いてしまう木村弥生(徳永えり)と、高校時代は引きこもりで今現在も人が怖いという葉山洋平(窪田正孝)の2人だ。基本的に物語はこの3人を中心に展開するが、自分の力の限界を感じた久沙江を助け導くベテラン教師・築木洋子(竹下景子)の存在も忘れてはいけない。要するに理容美容学校を舞台にはしていても、物語自体は昔からテレビドラマなどで沢山やっている学校ドラマとそう変わり映えしない。
もちろん、そうはいっても普段私たちがあまり観る機会のない光景や言葉はとても興味深く、理容師・美容師になる上で学ぶことなど、実在の専門学校の協力を得ているだけあってとても説得力があった。それにしても思うのは本当にこんな悩みの専門学校生はいるのだろうか。私には特に弥生の悩みや葛藤が余りに幼稚に思えて仕方がない。もちろん手技が上手く出来ず落ち込むことはあるだろうが、そもそも才能があっても社会で必ずしも思うとおりにならないなどということが高校を卒業しても解らないとは相当愚かだ。しかも才能があると思っているのは弥生だけで、実際にはあるのかどうかも解らない。挙句にそれは自分の話ではなく彼氏の話なのだ。
これが本当に今時の若者の姿だというならば高校まで学校や親は一体どういう教育をしてきたのだろう。洋平に関して言うならば、引きこもりは仕方ない。大勢の人の中に入ると異常に緊張してしまうのは病なのだから。それに再婚した父が継母との間に子供を作ったことで複雑な心境になるというのも、少々ガキクサイとは思うものの、まあ解らなくもないところだ。まあいずれにしろ久沙江はそんな生徒たちを国家試験に通そうと一生懸命頑張っている。ところで、私は語学の専門学校に通っていた時期があった。その時は久沙江のように登校して来ない生徒の家庭訪問をしたりする先生など聞いた事がなかったのだが、一般的にはどうなのだろう。なにやら観ていて女金八先生のようだ…。
もっとも久沙江のそうした行動には理由があった。自分が学生時代から世話になっている築木洋子の言葉がそれだ。彼女曰く「シザーズは人の働きかけに似ている。上が動く刃、下が受け止める刃」だそうだが、要するにそれは美容師がハサミを使うときは上の刃だけを動かして髪を切ってゆくところから来ている。一応、美容理容学校を舞台にしたドラマとしてはシチュエーションに沿った名言ではあるが、どうも取って付けたようにも聞こえる。結局の所、教師の頑張りが全て通じて生徒たちは見事に立ち直り、それによって教師自身も成長していく王道のパターンは健在であり、それはそれで見ていてすんなりと納まる。ただ、所詮は亜流であり全てが予定調和なので食傷気味なのは否めない。
個人的おススメ度
2.5
今日の一言:こういうのは連ドラ向きだなぁ
総合評価:58点
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