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2012年3月10日 (土)

ニック・オブ・タイム/Nick of Time

Photo 平凡な税理士が娘を連れてLAの駅に降り立つも、警官を名乗る男女にその娘を人質に取られ、90分間の間に知事の暗殺をするように脅迫される。劇中の経過時間と上映時間を同期させ、手持ちカメラを多用した臨場感溢れるサスペンスドラマだ。主演は当時32歳のジョニー・デップ。共演に名脇役クリストファー・ウォーケンが出演している。監督はジョン・バダム。
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余りにお粗末な暗殺計画

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1995年、当時32才のジョニー・デップ主演の作品。平凡な税理士の役だが、やはりハッとするほどにハンサムだ。手持ちカメラ中心で臨場感溢れる映像と、上映時間89分がほぼリアルタイムで進行する展開はこれが中々先の読めないものだった。ただこれを言ってしまうとなんなのだが、そもそもいくらフィクションとはいえ物語自体に無理があり過ぎのように思える。LA駅に到着したジーン・ワトソン(ジョニー・デップ)は幼い一人娘リン(コートニー・チェイス)を連れて駅から出ようとするところで、警察を名乗る男女に車に乗せられた。そしてリンを人質にとられたワトソンは午後1時30分までにホテルにいるある人物を殺さなければ娘を殺すと脅迫される。

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ある人物とは再選のために演説を行う予定の女性州知事・グラント(マーシャ・メイソン)だった。要するに逃げ場のない状況からいかにしてワトソンが娘を救い、かつ知事を殺さずに済むのかが本作のテーマである。だが、そもそも何でワトソンがそんな羽目に陥ったのかがいま一つ釈然としない。彼をずっと見張り続ける警察官?スミス(クリストファー・ウォーケン)は後で駅にいる大人数の中から彼を選んだ理由を語るのだが、そもそも知事暗殺などという重大事をその時その場で選んだ素人に任せる程の必然性がどうしても見当たらないのだ。案の定ホテルのエレベーターで知事と一緒になるも、彼は異常な緊張状態に陥り何も出来ない。むしろ暗殺犯なのに相手に自分を印象付けてしまう始末だ。

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さらに物語が進むと、何とスミスは本物の刑事であり、演説会場の警備の人間は全員グルだということも解ってくる。だから金属探知機もスルーだし、知事の直ぐ傍にまで近寄ることも可能なのだ。だったらなおさらいきなり素人を使う意味が解らない。結局この事件は知事が施政方針を変更したことが気に入らない黒幕が、知事の夫までも巻き込んで計画されたもので、ワトソンはそれに巻き込まれたとてつもなく運の悪い男だと言うことが判明する。それでも彼は色々と策を講じてみるのだけれど、ことごとくその前に先回りして立ち塞がるスミスの姿が実にミステリアスな存在感で一杯だ。この辺の雰囲気は流石はオスカー俳優クリストファー・ウォーケンである。

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ところが途中からそのミステリアスさ加減がすっかり陰を潜め、むしろ間抜けな刑事へと変わってしまう。娘の乗るバンにワトソンが近づき救出しようとするのを許してしまったり、知事の演説の最中に彼を見失ったり、靴磨き職人ヒューイ(チャールズ・S・ダットン)の協力で、彼がトイレの中で他人と入れ替わっている間ずっと律儀に外で待っていたり…。前半はワトソンの前に立ち塞がるたびに「やらなければ娘を殺す!」とかなりキレキレで脅しをかけていたのが、むしろ午後1時30分が近づくにつれて、徐々に彼のほうが追い詰められていくかのようですらあった。結局切羽詰ったスミスは自ら知事を狙撃することになるのだが、随分とはなれた距離から拳銃で狙うなどやり方が稚拙過ぎる。

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何度も言うが、会場は完全に暗殺グループが制圧状態なのだから、やろうと思えばいくらでも確実な方法が採れたはずなのだ。仮に急遽自ら暗殺を行うことに決めたとしても。結局ワトソンはヒューイのおかげもあって娘を救出し、知事はSPが体を張って守る。おまけにそのSPも防弾チョッキのおかげで死んでいないという…、一体このリアルの89分間は一体何だったんだという結末には拍子抜けだ。一応黒幕は逃げおおせて、まだ不安は残ると言うようなエンドシーンが用意されて入るが、これで成功しない暗殺なら何度やっても絶対成功するはずがない。確かに先の読めない展開だったが、面白くない方向で読めないのでは意味がない。

個人的おススメ度2.5
今日の一言:発掘“良品”ではないな。
総合評価:56点

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