ウルトラマンサーガ
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ハイパーゼットンとサーガの戦いは見もの! |
あらすじ
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上映開始からしばらくはどうなってしまうのかと暗澹たる思いになった。タイガ役のDAIGOは演じるというよりテレビでみるDAIGOそのままにやたらと甲高い声に“ウィッシュ!”だったし、AKB48から参加したチームUの連中は一人を除いて殆ど素人レベルの演技。一応申し訳程度にはレジェンドたちを登場させて、オールドファンから子供たち、更にはAKBファンも取り込もうという狙いなのがあまりにも見え透いているのだ。もっとも前作ではウルトラマンの枠を超えて円谷プロのキャラクターが登場したぐらいだから、あまり細かいことを言っても仕方ないのかもしれない。今回は別次元の地球が舞台なのだが、なんとすでにそこはバット星人のせいで人類が滅亡寸前になっていた。
そんな中で子供たちを守って戦っていたのがアンナ(秋本才加)をリーダーとする女性だけの7人組・地球防衛隊“チームU”だ。先ほど一人を除きと書いたが、その一人とは秋元才加のこと。彼女だけは意外なほどいい演技を見せていた。男勝りで元ヤンキーという彼女の役が、ちょっとキツめの面立ちの彼女に良くハマっているせいもあるだろうが、彼女ならスーパーGUTSの一員だったとしても別におかしくないと思う。ちなみにヒナ役の島田春香は『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on少女たちは傷つきながら、夢を見る』の中でチーム4のキャプテン大場美奈の謹慎騒動のエピソードでフィーチャーされていたのを観て以来ちょっと気になっていたりもする。
話を観ているとどうやら彼女たちの元にいたアスカ、つまりダイナはハイパーゼットンの孵化を遅らせるために命を落としたらしい。そんな状況の中でゼロとコスモス(ムサシ:杉浦太陽)は現れる。最初はどうにも馴染めなかったDAIGOが何となく許せてきてしまうのは、この別次元の地球でゼロとタイガが合体してからだ。今回のゼロは何故かやたらとコミカルだったりするのだが、タイガとの掛け合いのシーンが特に面白い。何しろタイガときたらウルトラマンへの変身を拒否するのだが、その流れを受けてゼロがノリツッコミを見せたりするのである。もちろん変身拒否には理由があるのだが、そこはもう解ったような解らないようなで、確たる説得力を持った話ではなかった。
さて、紆余曲折あってムサシとタイガはハイパーゼットンに戦いを挑むことになる。そして当然ながらそこにダイナも甦り参戦するのだが、ダイナが登場したとたん場内のあちこちから子供たちの「ダイナだ!」の声(笑)もちろんゼロやコスモスが登場したときも大喜びなのだが、やはりダイナが一番人気らしい。余談だがAKBチームUに関しては子供たちは全く何の興味も示していなかった(苦笑)何とか3人のウルトラ戦士の力で倒したかと思った矢先、実はそれがハイパーゼットンの幼生だったことが判明する、そして登場するのが成体のハイパーゼットンだ。隣の席の子供はもう大興奮でダイナやハイパーゼットンについてお母さんに力説。お母さんはそれを黙らせようと「しーっ!」と必死。
しかし成体ハイパーゼットンとの戦いはこれは大人でもちょっと前のめりに観てしまった。何しろ圧倒的な強さなのだ。殆ど瞬間移動でゼロたちを倒して行く。そして変身が解けてしまうウルトラ戦士たち…。しかし彼らは決して諦めない!そして3人の想いが一つになった時、ゼロ、ダイナ、コスモスが合体したウルトラマンサーガが現れるのだ!サーガの強さはまさにハイパーゼットンと互角。あれだけ煩かった子供たちも静かになり、場内がその戦いに見入っていた。が、個人的にこのサーガの造形は今一つな気がする…。チームUの助けで見事に勝利を納めるのは予定調和だがウルトラマンなのだから当たり前。それよりなにより鑑賞後に周りの子供たちが「凄い面白かったー!」と大満足だった様子を見たらそれだけでこちらも満足してしまった。
個人的おススメ度3.5
今日の一言:バット星人の声優・東国原英夫は意外に上手かった
総合評価:67点
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