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2012年3月20日 (火)

トロール・ハンター/Trolljegeren

Photo_2 ノルウェーにすむ伝説の妖精トロール。そのトロールが人間に被害を与えた場合に彼らを退治するというハンターに密着し、トロールの知られざる秘密を克明に描き出すモキュメンタリー。主人公のハンターを演じるのはノルウェーのコメディアンであるオットー・イェスパーセンが演じる。監督・脚本はアンドレ・オブレダル。
>>公式サイト

soon 3月24日(土)公開

全世界を揺るがす笑撃的な記録映像!?

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これは掘り出し物だ!キャッチコピーが「これは全世界を揺るがす衝撃的な記録映像である!」ときたら最初は何事かと構えてしまうし、上映開始と共に「我々の元に差出人不明の記録映像が届いた」なんてテロップを読むと、これはもしかして『THE 4TH KIND フォース・カインド』のようなモキュメンタリーなのか?と思ってしまう。しかし実態は全然違った。この作品はトロールをテーマに監督の頭に浮かんだ妄想を大真面目に映像化したブラックコメディ映画と言っても良いと思う。だから客観的に引いてみてしまったら突っ込みどころは満載になってしまうが、それを作品の欠点としての突っ込みどころと観るのか、笑えるポイントと観るかでこの作品が楽しめるかどうかが決まってくるだろう。物語は246時間のテープが作者の手元に届いたというメッセージから始まる。

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この作品はそれを1時間43分にまとめたものだそうだ。まとめすぎだろ!トーマス(グレン・エルランド・トスタード)たち大学生の3人が、熊の密両事件の取材をキッカケに謎の男ハンス(オットー・イェスパーセン)を追いかけるところから始まる。あからさまに怪しい行動、徹底した取材拒否、しかし彼を追いかけて森に入るといきなり暗闇からハンスが怒鳴りながら走ってくる。「トロールだぁぁ!」必死に逃げる一行、揺れまくる手持ちカメラから尋常ではない緊張感と恐怖感が伝わってくるのだが、その時スクリーンに映し出されるトロールの姿を観ると何故か同時に笑いがこみ上げてきた。めちゃくちゃ怖面白い。結局このトロールは太陽光をもしたライトを全身に浴びて石化してしまう。そうトロールは太陽の光を浴びると石化するか爆発してしまうのだ!

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もうこの序盤のシーンから一気に映画に引き込まれてしまった。この後、ハンスとトーマスたちはあの拒絶反応が嘘のようにフレンドリーになっていく。実はハンスはノルウェーで唯一人のトロール・ハンターだったのだ。しかもトロール保安機関(TSS)という国の公式的な機関の職員だった。基本的に人間に害を与えるトロールを退治するのが彼の仕事で、それは言ってみれば熊が人を襲った時に駆除するハンターと何も変わらない。ただ、今まではそんなことは殆ど無かったのに、ここのところトロールたちの様子がどうもおかしいという。<いや、おかしいのはお前の頭だ。>結局ここから先トーマスたちはトロールの映像を世に知らしめるためにハンスに密着することになる。過程で明かされるトロールの知られざる秘密がユニークで実によく考えられている。

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【 トロールの特徴 】
danger 哺乳類で大きく分けると山トロールと森トロールがいる。
danger 更に細かくリングルフィンチ、トッサーラッド、マウンテンキング、ハーディング、ヨットナールといった種類に分けられる。
danger 寿命は1000~1200年で、現在何人生息しているかは不明。
danger 妊娠期間は10~15年で一度に一人しか産まない。
danger 成長に従って頭の横に頭状の突起物が生えてくる。敵を威嚇したり、雌の気を引く効果がある。
danger 太陽光に当たると内臓や血管が膨張して体が爆発する。高年齢になると骨が爆発し、一瞬にして石化する。
danger キリスト教徒を嫌い、その匂いを敏感に嗅ぎ付けて襲う。
danger タイヤをかじるのが大好き。
(参考:公式サイト)

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こう書いたことが全てセリフだけの説明ではなく、実際に映像として見せてくれるのが嬉しい所だ。更にこのトロールに関する設定だけでなく、人間側の設定もまた余計なところまで細かくて笑わせてくれる。例えばハンスは深夜残業手当が無い。そしてトロールを殺す度にTSSに“トロール屠殺記録”という書類を提出しなくてはいけない。どう見てもただの送電線と鉄塔なのに「トロールのテリトリーの境界線だ」と言ったり、ただの牧羊を「トロール用のエサを飼育している」といったり。誰でも自然にそこにある事象を元に勝手な妄想を語ったことはあると思うが、監督の妄想が炸裂しまくっているとしか言いようが無いのだ(笑)こうした綿密な?設定にも関わらず、やけに適当な部分もある。

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何故かトロールの採血をしなくてはならなるのだが、その採血用の注射器がただの巨大注射器だったり、カメラマンが一人トロールに殺されたにも拘らずあっさり代わりのカメラマンを手配したり…。ただどちらにせよ心の中で突っ込みながら面白おかしく楽しませてもらった。結局トロールたちの異変の原因がsecret何と狂犬病に罹っていたからとsecret判明するのだが、それ自体も「え?マジ?(爆)」という感じ。もちろんスクリーンの中の登場人物たちは極めて真面目に受け止めているのは言うまでもない。結局最後には本物のノルウェー首相イェンス・ストーテンバルグまで登場しsecret記者会見でトロールの存在を認めるsecretというこだわりの演出に脱帽した。エンドロール後の止めの一言secret『この映画では、一切トロールを虐待していません』secretがトコトン洒落の効いたこの作品を良く表していると思う。

soon 3月24日(土)公開

個人的おススメ度4.0
今日の一言:シネコンでやってくれるから観ないと損よ♪
総合評価:78点

作品情報
キャスト:オットー・イェスペルセン、グレン・エルランド・トスタード、ヨハンナ・モールク
監督:アンドレ・オブレダル
脚本:アンドレ・オブレダル
原題:Troll Hunter
製作国:2010年ノルウェー映画
配給:ツイン
上映時間:103分
映倫区分:G

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