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2012年4月 6日 (金)

青いソラ白い雲

Photo_2 東日本大震災をモチーフに、ある女子大生と震災で飼い主を失った犬という一人と一匹を取り巻く人間関係を描いたドラマ。監督は『DEATH NOTE デスノート』シリーズの金子修介監督が務める。主演はモデルで森泉の妹、本作で映画デビューとなる森星。共演に渡辺裕之や元光GENJIの大沢美樹生が出演している。
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日本に対するゆる~い応援作品

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東日本大震災をモチーフにした作品。主演の森星(もりひかり)はファッションデザイナー森英恵の孫で、タレント森泉の妹だ。モデルとして活躍してきたがこの作品で映画初デビュー初主演となる。最初は誰だか解らなかったが、顔を見た瞬間にあまりにもお姉さんと似ているため直ぐに解った。お姉さんに桐谷美玲を足した感じといったところか。175cmの長身に長い手足、スレンダーボディは正にモデル体系で何を着ても美しい。というか、出演者の中でも一人完全に浮いている程だった。ただ旅行会社社長の一人娘というセレブでお嬢様・リエの役は見事にはまっていた。序盤はそんな彼女の家庭環境を紹介してくれるが、基本的に彼女がどういう人物かだけ解ればあとはどうでもいいだろう。

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要するに両親が離婚して彼女はアメリカの大学に通うためにロスに住むことになるのだが、彼女が旅立った後に東日本大震災が起こり、それからしばらくして彼女が帰国してきたところから本題に入っていく。帰ってくるなり東京の住宅地にも関わらず線量計であちこち計り回るリエ。私から見ると正直不快だし、どうかしていると思うのだが、案外これが外国人から観た日本の現状なのかもとも感じた。この後、父は詐欺罪で警察につかまり、自宅は借金のかたにヤクザに奪われ、結果彼女は追い出されてしまう。これは帰国と同時にタクシー代で現金を使い果たしたことと併せて、ある日突然着の身着のままで放り出される状態になった、即ち被災者と同じ状態になったことを暗に仄めかしているのだろう。

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正直言ってちょっとこの演出はあざといし不快に感じる。しかもこのタイミングで被災地でボランティアをしているという彼氏が突如現れ、被災犬を彼女に預けて立ち去ってしまうというのもいま一つ良く解らない。というより、この後の展開を見ても、この犬の存在意義がいま一つ良く解らなかった。父から贈られたクレジットカードは使えず、困った彼女はロスに戻ろうとするものの公衆電話の使い方を聞いた通りがかりの人間に航空券を盗まれてしまう。うーん、どうも話の持って行き方が無理やりすぎやしないか。リエはこの後、高校時代の同級生・戸田梓(村田唯)と再会し、彼女と彼女の兄・若林健人(大沢樹生)に頼み込んで同居させてもらうことに。

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リエは元読者モデルという経歴を活かして、健人の紹介でチラシのモデルや場末の中古車店のキャンペーンガールのような仕事をしてお金を稼ぐ。雇用がない中でお金を稼ぐためなら何でもやるというのも、被災地を意識しているのだろう。ただリエほどの人間が普通のモデルとして雇われないことはいくらなんでも不自然だ。読者モデルをやっていたならば、その出版社にモデルとして働きたい旨伝えればいくらでも道は開けそうなものだと素朴にそう思ったりもする。さて、このあと物語は怒涛の展開に入り込むのだが、その辺の意外な事実の次々が物語としては面白い所だろう。テンポ良くサラッと、しかし「ええ?!」というようなことが明らかになっていくのだ。

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健人が実は昔アイドルだったことを手始めに、彼がその時のマネージャーと付き合っているゲイであることが判明したり、アイドル時代のファンのおばさんが訪れてきて家に居座ってしまったり、梓が健人の遺伝子を残すための代理母をやっていたり…。しっちゃかめっちゃかな割には雰囲気的には緩い感じでどうなるのだろうと見入ってしまう。結局の所この作品のテーマは一体何なんだろう。それはタイトルにもなっていて、しかも健人が大好きな歌、そして土手を歩きながらリエが大声で歌う「黙って俺についてこい」そのものなのかもしれない。過酷な状況に置かれても「そのうちなんとかなるだろう~」と元気付けてくれると同時に、置かれた現状で出来る限りのことをすればいいんだよと励ましているようにも思えた。

個人的おススメ度3.0
今日の一言:ワンコの役割が今一つピンと来ない
総合評価:64点

作品情報
キャスト:森星、大沢樹生、渡辺裕之、畑中葉子、村田唯、近江陽一郎、仁科貴、金子奈々子
監督:金子修介
脚本:金子二郎、萩原恵礼、金子修介
音楽:山崎一稔
製作国:2011年日本映画
配給:ヘキサゴン
上映時間:96分
映倫区分:PG12

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