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2012年4月26日 (木)

モンスターズクラブ

Photo_2 アメリカに実在した爆弾魔、ユナボマーの起こした事件にインスパイアされて作った作品。山奥に篭り爆弾を作ってはそれを送りつける青年の心の内を描き出している。主演は『ワイルド7』の瑛太。共演に『UGLY アグリー』の窪塚洋介、『少女たちの羅針盤』の草刈麻有、松田美由紀、國村隼といった演技派が揃う。監督は『空中庭園』『蘇りの血』などの豊田利晃。
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う~ん、正直面倒くさいヤツだ…

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「なんだかなぁ…」コレが観終わった直後の正直な気持ちだ。豊田利晃監督はアメリカの実在する爆弾魔、ユナ・ボマーの犯行声明分を読んで本作を作ることを決めたそうである。ユナ・ボマーは本名をセオドア・カジンスキーといい全米の大学と航空・金融業界の関係者に爆弾を送りつけ重軽傷者をだした。で、この作品の主人公・垣内良一(瑛太)のどのへんがユナ・ボマーをモチーフにしているのかと言えば、山小屋に篭り、爆弾によって現代社会システムを破壊しようとしたことや、ユナ・ボマーが弟に告発されたのと同様に、彼は妹に告発されたというところぐらいだろうか。彼は雪深い山奥にたった一人で住みつき、文明の利器を殆ど使わず基本的に自給自足の生活を送っている。

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爆弾魔がどうしてそんなところで?赤軍派の隠れ家的感じ?色々なことが頭をよぎるのだが、別のそれに関しては観ている側が考える余地も無かった。と言うのもご丁寧に作中で良一が説明してくれる。一応、ユナ・ボマーの声明文よろしく、垣内良一の声明文が淡々と読み上げられられるのだが、要は現代社会に生きる人間が本当に自由を得ようとしたら、今ある社会システムやテクノロジーを放棄するしかないということらしい。それは解った。だがそれと彼が爆弾を作って送りつける行為とどんな関係があるというのか?良一の家族は妹のミカナ(草刈麻有)を覗いて全員死んでいて、弟のケンタ(Ken☆Ken)やユキ(窪塚洋介)が時折亡霊の如く現れては良一と言い争いを繰り広げる。

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ユキは言う「いくらお前が爆弾を作って送りつけても世の中なんか変わらない」と。それでも良一はそうすることで世の中を変えられると信じているのだが、そこに関してはどうしてそう信じているのかは全く説明が無い。とにかく物語の大半は亡霊との会話に費やされる。いや、亡霊ならまだ良いのだが、何だか得体の知れない化け物が彼を襲うのだ。ちなみにその特殊メイクを担当しているのがピュ~ぴるという現代美術家。どことなくオバQを思い出させるその特殊メイクは不気味さが際立つけれど、何が何だか全く意味不明である。え?と思ったのは物語も半ばを過ぎた所だ。爆弾が送られて爆発することを思わせる描写は1度しかないのに、あっという間に彼の前に警察が現れるのである。

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後から知ったのだがこの作品、僅か72分しかないではないか。そりゃ駆け足にもなるだろう。結局、その妙な特殊メイクをした良一は刑事たちを振り切り町に逃げ出す。というか気がつくとどうやら渋谷のスクランブル交差点にいるようだ。時間や空間はまるきり無視し、何となく雰囲気だけ保ちつつ物語はラストへ…。ひたすらナレーションによる説明が入るこの作品、何処が良いのかサッパリ分からない。いずれにしても言葉でハッキリ説明が入る分解り易い反面、逆にそれ以上のイマジネーションを許さない演出は個人的には好みではなかった。豊田監督は「ユナ・ボマーが危惧していた社会システムの末路が日本の現状に似ている」と思ってこの作品を作ったそうだが、凡人の私にはそれこそ連合赤軍時代のような、己の理屈に縛られた人のようにしか思えなかった。

個人的おススメ度2.0
今日の一言:窪塚は相変わらず何も進歩なし
総合評価:53点

作品情報
キャスト:瑛太、窪塚洋介、KenKen、草刈麻有、ピュ~ぴる、松田美由紀、國村隼
監督:豊田利晃
脚本:豊田利晃
撮影:重森豊太郎
照明:中須岳士
美術:杉本亮
録音:志満順一
編集:坂東直哉
特殊メイクデザイン:ピュ~ぴる
音楽:ZAK、照井利幸
製作国:2011年日本映画
配給:ファントム・フィルム
上映時間:72分

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何気に鈴木一朗? 公式サイト。豊田利晃監督、瑛太、窪塚洋介、KenKen、草刈麻有、ピュ〜ぴる、松田美由紀、國村隼。アメリカのIQ170の連続爆弾犯ユナ・ボマーの事件にインスパイアさ ... [続きを読む]

受信: 2012年4月26日 (木) 21時10分

» 『モンスターズクラブ』 2012年2月23日 スペースFS汐留 [気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)]
『モンスターズクラブ』 を試写会で鑑賞です。 プレミア試写会ということで、瑛太、窪塚洋介、KenKen、草刈麻有、ピュ~ぴる、豊田利晃監督が登壇しました。 瑛太君、窪塚洋介は2回目です。 瑛太君は大人しいですね。芸能界でやっていけるのか心配になります 窪塚洋介は馬鹿っぽいと思ったけど、前に見た『UGLY』の時も思いましたが、かなりまともで信念を持ってメッセージ発信している。 【ストーリー】  雪が降り積もった原野に囲まれた山奥。そんな社会と完全に隔絶された場所に一人で暮らし、黙々と爆弾を作っては... [続きを読む]

受信: 2012年4月28日 (土) 16時33分

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 『モンスターズクラブ』を渋谷ユーロスペースで見ました。 (1)本作は、アメリカの爆弾魔“ユナボマー”を踏まえた、一種の思想劇といえる作品でしょう。  主人公の良一(瑛太)(注1)は、山の奥深いところに設けられている小屋に独り籠もりきりになり、爆弾を製造して...... [続きを読む]

受信: 2012年5月15日 (火) 21時24分

» 映画「モンスターズクラブ」今時の“革命”は、なにしろ難しいのだ [soramove]
「モンスターズクラブ」★★★瑛太、窪塚洋介、KenKen、 草刈麻有、ピュ~ぴる、 松田美由紀、國村隼出演 豊田利晃監督、 72分、2012年4月21日公開 2011,日本,ファントム・フィルム (原題/原作:宇宙兄弟 ) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← 「主人公は社会から背を向け 雪山の小さな小屋でひっそり暮らしていた、 彼... [続きを読む]

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うーん、。。相容れなかった。 [続きを読む]

受信: 2012年7月 1日 (日) 17時31分

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