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2012年5月 6日 (日)

ワンドゥギ/완득이

Photo キム・リョリョンのベストセラー小説を映画化。複雑な家庭環境に育った不良男子高生と型破りな担任教師の交流を描いたヒューマンドラマだ。主演はテレビドラマ「トキメキ☆成均館スキャンダル」のユ・アイン。共演に『チェイサー』のキム・ユンソク。監督は『青春漫画 ~僕らの恋愛シナリオ~』のイ・ハン。
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生徒よりも先生が問題児?!

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人気若手俳優ユ・アイン主演だからと言うより『チェイサー』『チョン・ウチ 時空道士』、最近では『哀しき獣』のキム・ユンソクが教師役というというので鑑賞してみた。ただユ・イアンは初見かと思いきや『アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~』に出演していたのを観ていたようだ。正直あまり記憶に残っていないが…。彼が扮するのは高校生のワンドゥク。体に障害を持つ父(パク・スヨン)とその父がその昔キャバレーに勤めていたときに知り合った叔父(キム・ヨンジェ)と3人で暮らしていた。叔父といっても親戚ではなくて言ってみれば義理の叔父らしい。この辺韓国の風習は良く解らない。ちなみに母親はおらず貧乏暮らしで生活物資の援助を得ているほどだった。

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ドラマでは見事なほどに良くあるパターンで、ワンドゥクはケンカっぱやくて頭が悪い。でそんな出来の悪い生徒の担任教師がキム・ユンソク扮するドンジュである。ワンドゥクの家の隣に住み、朝から晩まで彼に干渉し、おまけに援助物資を横取りするドンジュだったが、しかし人一倍彼の事を心配していた。『3年B組 金八先生』を始めとして日本でも生徒を想う個性的な教師の物語はいくらでもあるが、本作もそんなカテゴリーの一つに数えられる。ただ決定的に違うことは日本のドラマだともれなく問題を起こすのは生徒の方であり、先生はそんな生徒のために何をするのかが描かれるのだが、本作の場合問題を起こすのはドンジュの方なのだ(笑)

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何しろ授業中にワンドゥクの家庭環境についてみんなの前で話してしまったり、ワンドゥクの父親と勝手に親しくなって酒を酌み交わしたり、極めつけは頼みもしないのにワンドゥクの母が生きていて、実はフィリピン人だったなんてことまで勝手に調べて彼に教えてしまう。一応これには裏があって、彼は教会を隠れ蓑に不法滞在者の面倒をみる活動をしているのだが、そこでワンドゥクの母の事を知ったのだった。ただいずれにしてもある日突然自分の母親は実は生きていてフィリピン人でしたなどと言われて動揺しない人間がいるはずがない。ところがワンドゥクはこれが意外なほど素直に全ての事実を受け入れてしまう。というよりそもそも観ていて彼は劣等生だが全然問題児には見えない。

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もっともだからこそドンジュの破天荒振りが際立つのだが…。ちなみに彼は教会の活動で警察に逮捕され、ワンドゥクが面会に来るという、「それ普通逆だろ!」と突っ込みたくなるようなシーンまであるのが面白い。さて、物語の後半ではそのフィリピン人の母をワンドゥクが受け入れるまでを描いているのだが、日本でよくあるような「いまさら母親ヅラするんじゃねぇ!」的な展開は一切ない。というよりむしろ率先して自分から母親に会いに行ったりするほどだ。この辺はやはり儒教文化の国であり親を大切にするお国柄がベースにあるのかもしれない。もちろん弱冠のわだかまりはあるのだけれど、それはドンジュの荒っぽいけれど愛溢れる“干渉”を中心にして変って行く。

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一応他にもヤサグレていた彼が変わって行くキッカケとして彼女が出来たり、キックボクシングを習い始めたりというシーンはあるのだが、この辺はどうもラブストーリーとスポコンを摘み食いして描いているようでやや中途半端な感は否めなかった。もっともドンジュが好きな女性を落すのに、ワンドゥクが使った方法を使うといった細かいリンクは物語そのものとしてはユニークだと思う。いずれにしても教師モノカテゴリーとしての安定感、そして何より悪い人間が登場しないというのが本作の良い所で、だからこそ結構重めのテーマ設定ながらも笑いを交えて軽く気持ちよく見られるのがいい。ただ、こういう作品は連続ドラマで観たらもっと楽しめるような気がする。

個人的おススメ度3.0
今日の一言:お馴染みキム・サンホさんも出てくるよ!
総合評価:64点

作品情報
キャスト:キム・ユンソク、ユ・アイン、パク・スヨン、イ・ジャスミン、キム・サンホ
監督:イ・ハン
原作:キム・リョリョン
原題:Punch
製作国:2011年韓国映画
配給:CJ Entertainment Japan
上映時間:108分

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