王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件/狄仁傑之通天帝國
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あらすじ ![]()
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ツイッター上でもやけに評判の良いこの作品、アンディ・ラウ主演作ということもあり期待満々で観に行ったのだがこれは確かに面白い。キャッチコピーにある通りシャーロック・ホームズっぽいのだが、その鋭い洞察力や類稀なる戦闘力は、まるでロバート・ダウニーJr.主演の『シャーロック・ホームズ』のようだ。時は唐代、則天武后(カリーナ・ラウ)は史上初めて女性にして中国の皇帝の座につこうとしていた。彼女の威光をあまねく知らしめるべく地上200mにも及ぶ超巨大な仏塔“通天仏”を建造し、完成したその日に即位しようというのである。ところがある日その通天仏の建造責任者が突然人体発火して死んでしまう。体の内側から燃え上り骨だけ残してあとは完全に灰と化したのだ。
この人体発火シーンは何度か出てくるのだが、気のせいか何処かで観たような…。と思ったら、ヴァンパイアが陽光を浴びて燃え尽きる時に良く使われる映像効果だった(笑)この事件の真相解明のために、則天武后は彼女に逆らった罪で投獄していた判事ディー・レンチェを(アンディ・ラウ)を呼び戻す。最初に『シャーロック・ホームズ』の中国版と書いたが、実は物語の展開自体は半分正しく半分違う。あちらはもう完全に希代の名探偵が驚異的な推理力を駆使し、それこそ観ている我々すら解らない内に事件を解決に導く。しかしこちらはディーがどうこういう以前に則天武后の即位を快く思わない勢力や、それに対抗する則天武后側の争いの中に無理矢理巻き込まれていく感じなのだ。
ディー自身は自ら則天武后に反抗して投獄されたのだから当然彼女の事は信用もしていないし、快く思っていない。しかし人体発火事件の謎の究明とその気持ちは基本的に分けて考えている。この辺がディーの人となりを良く表していると思うのだが、そんな彼の人となりとは無関係に事件そのものは、則天武后の即位と関係している。つまり彼は事件に巻き込まれることで事件解決のヒントを得ているのだ。ただ人体発火そのものの秘密は思いのほか簡単に明らかになる。それは火炎虫という虫の毒のせいで、陽光を浴びると発火するというものだった。どうもディーはそれに関しての情報を知っていたようである。そこで彼は地下世界に住むかつての宮廷侍医・ワンポー(テディ・ロビン)を訪ねる。
彼の部下として自らの側近チンアル(リー・ビンビン)と司法官ペイ・ドンライ(ダン・チャオ)も同行するこの地下世界での戦いのシーンは見所の一つだ。ワンポーに襲い掛かる敵をディーたち3人が守るのだが、元々がリアルカンフーアクションといった体ではなく、アクションエンタテインメントのノリなので、ワイヤーによるオーバーアクションなところが良くハマる。チンアルの鞭や、ペイの大斧、そしてディーの持つ降龍杖といった個性的な武器もまた観ていて心躍らせる要素だろう。特に先帝から賜った、瞬時にして対象物の弱点を捜し当てて一撃粉砕できる降龍杖は、客観的に観たらただの鉄の棒なのだが、主人公が手にする特殊武器としては実に楽しい効果満点だ。
捜査の結果、人体発火を則天武后のマッチポンプではないかと疑い始めるディー。劇中展開される事件からは確かにそんな風に見える。しかもチンアルはある秘密を持っているのだが、これが意外に早い段階でそれと匂わせるような演出があり、そのため本当の秘密に対して我々の目が向かない。これは上手い演出で、結局真犯人に関して私はそれが明かされる直前まで全く解らなかった。通天仏が今にも倒れようとする中、火炎虫の毒に置かされたディーが真犯人を追う。果たして則天武后の命はどうなるのか?ラストの畳み掛けるような、そして目まぐるしい展開にはグイグイ引き付けられて目が離せない。この作品、原作はシリーズもの故にこの映画もシリーズものにして欲しいものだ。
個人的おススメ度
4.0
今日の一言:ペイが有吉に見えて…w
総合評価:77点
| 作品情報 キャスト:アンディ・ラウ、リー・ビンビン、ダン・チャオ、レオン・カーフェイ、カリーナ・ラウ 監督:ツイ・ハーク 原案:ロバート・ファン・ヒューリック 脚本:チャン・チァルー アクション監督:サモ・ハン 撮影:チャン・チーイン 美術:ジェームス・チュウ 衣装:ブルース・ユ 編集:ヤウ・チーワイ 原題:狄仁杰之通天帝国 製作国:2010年香港・中国合作映画 配給:太秦 上映時間:128分 |
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