コナン・ザ・バーバリアン/Conan the Barbarian
大暴れするジェイソンに心躍る |
あらすじ
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アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『コナン・ザ・グレート』で一躍有名になったキャラクター「コナン」。それをジェイソン・モモア主演でリブートしたのが本作だ。どうでもいいが何回見てもジェイソンの顔が『テルマエ・ロマエ』の北村一輝に見えて仕方がない…。それはさて置き、コナンだけにジェイソンはかなりのマッチョ。両手もちのバーバリアンソードを縦横無尽に操り敵をバッサバッサと斬り倒して行く姿は実に爽快だ。まあ正直言うとシュワルツェネッガーの元祖コナンの方が更にマッチョで迫力は上だったと思うが。さて、物語はそのコナンが子どもの時代から始まる。暗黒帝国のアケロン族はかつてバーバリアンによって破壊され、各地に隠された古代王の骨で作られた兜の破片を集め復元しようとしていた。
その破片の一つを所持していたのがコナンの父コリンだ。何気に嬉しいのがこのアケロン族の王カラーを演じているのがスティーヴン・ラングで、コナンの父を演じているのがロン・パールマンというところ。邪悪な雰囲気をプンプン漂わせるラングに、バーバリアンらしいどっしりとした逞しさを見せるパールマンの図が対照的だ。カラーに父を殺されてから9年後、父の死によって救われ成長したコナンは友人アルタスと共に義勇海賊を率いカラーに対する復讐の機会を覗っていた。アケロン族に捕らえられた人々を救うシーンは大人になったコナン最初の見せ場で、相手が鎧を着ているにも関わらずまるで何も着ていないかのごとく斬りまくる。助けた美女が全員トップレスなのは何故だろう(笑)物語的には実はこの辺までがプロローグといっていいかもしれない。
それにしてもこの作品、パッと見はB級作品ながら、どうして中々壮大なスケールと時の流れを感じさせる物語である。そもそもカラー王は古代王の骨の兜の力を復活させ、殺された妻を蘇らせようとしていたのだが、それには生贄のために純潔を保った女性の血が必要だった。即ちここから話は、コナンの復讐物語に加え、純潔の血の持ち主である女性タマラ(レイチェル・ニコルズ)とそれを助けるコナンのラブストーリーも描かれて行く。最初はタマラを囮として利用しようとしていたコナンが段々と彼女に惹かれて行くというのもお約束のパターンではあるけれど、そもそもこの話全体が定番かつ王道のファンタジーアドベンチャーであるため全く気にならなかった。それにしても無駄に上半身裸で戦っているから、敵の毒ナイフが脇腹を掠めて意識朦朧になったりするのが面白い。
もっともコナンはべらぼうな強さの戦士だけにそうでもしてハンディがないと敵もまともに戦えないのだろう。コナンの強さを逆説的に表現しているとも言える。アケロン族と戦い、敵妖術師に召還された砂の戦士と戦い、そして今度はカラー王の城の地下に住まうモンスターと戦う。先に進むにつれて敵が強くなって行くのはこれまたアドベンチャーのお約束だが、いつだってコナンが負けるはずもなく、観ている方ももちろんそれを期待している。そもそもコナンがカラー王の城に行ったのはタマラが王に浚われたからだった。しかしここでちょっと疑問だったのが、カラー王が求めていた生贄の血は“純潔の血”だったはずなのに、浚われる前日にコナンとタマラは肉体関係を結んでいたこと。つまり浚われた時点でタマラは既に純潔ではないのだ。
無論浚った方はそんなことを知る余地はないのだが、それでも生贄の血を使う際に何かが起こるかと思いきや結局なにもないままだったのがなんとも腑に落ちない。更にそれを気にしないとしても、一応は儀式に成功した割に何とも締まらない結末になってしまったのが気になる。結局のところ、ジェイソン演じるコナンの豪快な暴れっぷりを観ている分には爽快極まりないので、あまり細かいところに拘らないほうが良いのかもしれない。ちなみに一時日本でも大ブレイクした格闘家のボブ・サップがウカファという役で出ていたらしいが、観ている時には全く気付かなかったし、一体どのような役立ったかも全く覚えていない程印象にうすかったりする(苦笑)
個人的おススメ度3.0
今日の一言:ま、2・3ヶ月で忘れると思う…
総合評価:63点
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