ラム・ダイアリー/The Rum Diary
主演のジョニー・デップの親友にして異端のジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの同名小説をそのジョニーが製作・主演で映画化。プエルトリコでの破天荒な毎日を描いた文字通りダイアリーだ。共演にアーロン・エッカート、アンバー・ハード、リチャード・ジェンキンスらが出演。監督・脚本は『キリング・フィールド』の脚本を担当したブルース・ロビンソン。>>公式サイト
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『GONZO ならず者ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンのすべて』でジョニー・デップが個人的にトンプソンと親友だったことは知っていたが、言ってみれば本作はジョニーの手による親友の追悼作品と言っていいだろう。原作小説は未読だが、そもそも自伝的小説というからにはほぼ実話ベースの話で、だからこそ映画としてはどうにも締まらない結末に唖然とさせられてしまった。物語はジョニー扮するフリージャーナリストのポール・ケンプがプエルトリコのローカル新聞、サンファン・スター紙で働き始めるところから始まる。この作品、とにかくひたすらラム・ラム・ラムで特に前半は殆ど酔っていない時がない程飲みっぱなしだ。充血したケンプの目はこれはもうかなりヤバイ(笑)
さて、ケンプはある日アメリカ人企業家のサンダーソン(アーロン・エッカート)と、その婚約者のシュノー(アンバー・ハード)と出逢う。簡単に言うと、彼はこのサンダーソンを中心としたアメリカ人グループの悪巧みの仲間として目をつけられたのだ。もう少し具体的に言うと、現在アメリカ軍が使用している島の一つを払い下げてもらいソコにリゾートを作って大儲けしようとしていたのだった。ところで私は、ここにも米軍は駐留していたのかと思って観ていたのだが、後から調べて恥ずかしながらプエルトリコが現在でもアメリカ領(正確には自治連邦区)だということ初めて知った。それにしてもアーロンの外見があまりにもステレオタイプなヤンキーなのが笑える。
婚約者のシュノーに一目惚れしてしまったケンプとしては、仲間にされたのはむしろ好都合。ジャーナリストのクセに青臭い正義感でなく美人について行くのがならず者とンプソンらしくて良い。シュノー役のアンバー・ハードは非常に美しい女優だが、最近では『ザ・ウォード/監禁病棟』 だとか『ドライブ・アングリー3D』 、『ゾンビランド』 といったどちらかと言うとB級より作品への出演が目立つ。今回約2年ぶりに素顔での作品となったジョニーと真赤なシボレーのオープンカーで疾走するシーンは、美男美女として実に絵になっていた。このままならず者らしく悪の片棒担ぎをするのかと思いきや、風向きが変わり始めたのはそのシュノーからだった。
具体的に描かれている訳ではないが、恐らくサンダーソンはケンプがシュノーに横恋慕していることに気付いていたのではないか。また、シュノーもケンプにまんざらでもない様子が見て取れる。更にこれより前、ケンプが勝手に新聞社仲間のサラ(マイケル・リスポリ)をサンダーソンに無断でこの計画に絡ませたこともあって、彼は仲間から外されてしまうのだった。さあ、こうなるとケンプがこの計画を黙っている理由も無くなったワケだ。潰れる寸前の新聞社のために最後の一花をサンダーソン絡みの記事で咲かせようと決めるのである。ここからいよいよケンプたちの逆襲が始まるのかと身を乗り出してみたのも束の間、物語は実に中途半端な終わり方をしてしまう。
原作でそうなっているのなら仕方ないのだが、結局新聞社は閉鎖され、ケンプたちが必死でお金を工面するも、肝心要の印刷機が差し押さえられてしまいジ・エンドではあまりに不完全燃焼と言うものだ。闘鶏で金を稼ごうとするくだりなどは、かなりの尺を裂いてバカバカしいながらも面白い展開だったのに…。印刷機が無くても何とか打開策を考えるのだろうと思って観ていたのだが、これがもう拍子抜けするほどアッサリ諦めてしまう。“現実は映画のように上手くは行かない”ということならそれはそれでありだと思うが、その割りに最後にサンダーソンのヨットをかっぱらって逃げると言うのも本当かね?とちょっとしっくりこない。もっとも最初に書いた通り、この作品がジョニーから親友トンプソンへの哀悼を示す作品だとするなら、映画化したこと自体に意味があるのかもしれない。
個人的おススメ度2.5 今日の一言:ジョニーの目はやっぱりクールだ!総合評価:55点
作品情報 キャスト :ジョニー・デップ、アーロン・エッカート、マイケル・リスポリ、アンバー・ハード、リチャード・ジェンキンス、ジョバンニ・リビシ監督 :ブルース・ロビンソン製作 :グレアム・キング製作総指揮 :パトリック・マコーミック、ティム・ヘディントン原作 :ハンター・S・トンプソン脚本 :ブルース・ロビンソン撮影 :ダリウス・ウォルスキー美術 :クリス・シーガーズ衣装 :コリーン・アトウッド編集 :キャロル・リトルトン原題 :The Rum Diary製作年 :2011年製作国 :アメリカ配給 :ショウゲート上映時間 :120分映倫区分 :R15+
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『ラスベガスをやっつけろ』の脚本家を担当、親友で自殺してしまった
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受信: 2012年7月 1日 (日) 20時48分
» ラム・ダイアリー [心のままに映画の風景]
1960年、南米プエルトリコ。
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米国のジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの自伝的小説を親友であるジョニー・デップが自ら企画し、製作しそして主演を務めた作品です。真夏のプエルトリコを舞台にジャーナ ... [続きを読む]
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» ラム・ダイアリー [新・映画鑑賞★日記・・・]
【THE RUM DIARY】 2012/06/30公開 アメリカ R15+ 120分監督:ブルース・ロビンソン出演:ジョニー・デップ、アーロン・エッカート、マイケル・リスポリ、アンバー・ハード、リチャード・ジェンキンス、ジョヴァンニ・リビシ
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プエルトリコにやって来たジャーナリストの破天荒な日々を描いた作品です。 [続きを読む]
受信: 2012年7月 4日 (水) 12時57分
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ジョニー・デップが敬愛してやまない“伝説のジャーナリスト”ハンター・S・トンプソンの自伝的小説の映画化。監督は「ラスベガスをやっつけろ」でもジョニーから監督を依頼されたブルース・ロビンソン。本作は彼の約20年ぶりの監督復帰作。
これはトンプスン自身がまだ...... [続きを読む]
受信: 2012年7月 6日 (金) 19時13分
» ★ラム・ダイアリー(2011)★ [Cinema Collection 2]
THE RUM DIARY
最低な毎日は“最高”だ。
映時間 120分
製作国 アメリカ
公開情報 劇場公開(ショウゲート)
初公開年月 2012/06/30
ジャンル ドラマ/伝記/コメディ
映倫 R15+
【解説】
ジョニー・デップがプライベートでも親友だった伝説のジャーナリスト、
...... [続きを読む]
受信: 2012年7月 6日 (金) 23時33分
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The Rum Diary(film review) 手元に『ラム・ダイアリー( [続きを読む]
受信: 2012年7月 7日 (土) 16時59分
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ジョニー・デップ主演、伝説のジャーナリストを描く『ラム・ダイアリー』を観てきました。
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酒浸りのおっさんが無茶...... [続きを読む]
受信: 2012年7月 8日 (日) 00時42分
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2012年7月7日(土) 19:30~ TOHOシネマズ川崎プレミアスクリーン 料金:0円(フリーパスポート) 『ラム・ダイアリー』公式サイト フリーパスポート5本目。 お嬢さんたちが大好きなジョニー・デップの新作。盟友ティム・バートンとのやつは、何かいつも同じようなものの感じがしてきて、今回はパスした。「スリーピー・ホロウ」から、何か同じ雰囲気で飽きた。 本作は、「ラスベガスをやっつけろ」などの原作者でもあるジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの自伝的小説が原作の映画。 ジャーナリス... [続きを読む]
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» ラム・ダイアリー ジョニデの思い入れが空回り〜 [労組書記長社労士のブログ]
【=31 -3-】 TOHOシネマズ、6本観たら1本無料の特典を使うのに、スパイダーマンを観るかこっちを観るか悩んだ末の選択だったのだが。
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受信: 2012年7月 9日 (月) 12時38分
» ラム・ダイアリー/THE RUM DIARY [いい加減社長の映画日記]
巨悪を暴く的な、ちょっと気になるテーマだったので・・・
「オフィシャルサイト」
【ストーリー】
1960年、カリブ海に浮かぶプエルトリコのサンファンにある地元新聞社に、ジャーナリストのポール・ケンプがやってきた。
NYでの生活から一転しようとここへ来たケンプだ...... [続きを読む]
受信: 2012年7月10日 (火) 07時42分
» ラム・ダイアリー [キノ2]
★ネタバレ注意★
ブルース・ロビンソン監督、アーロン・エッカート出演作です☆
『ラビット・ホール』からまだ半年ちょっとしか経っていないのに、もうエッカートとスクリーンで会えるとは、大変喜ばしいことであります。それもひとえにジョニー・デップが共演(主演とも言う)してくれたからこそですね。これからもエッカートさんはせっせとデップと組んで映画に出演していただきたいと思います。……ん、待てよ、エッカート自身が日本市場でも確実に公開される人気者になってくれさえすれば、デップさま頼みをしなくても... [続きを読む]
受信: 2012年7月10日 (火) 23時03分
» 映画「ラム・ダイアリー」ある破天荒なジャーナリストを描く [soramove]
「ラム・ダイアリー」★★
ジョニー・デップ、アーロン・エッカート、
アンバー・ハード、マイケル・リスポリ、
リチャード・ジェンキンス出演
ブルース・ロビンソン監督、
120分、2012年6月30日公開
2011,ショウゲート
(原題/原作:The Rum Diary )
人気ブログランキングへ">>→ ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい←
「ジョニー・デップ主演作... [続きを読む]
受信: 2012年7月12日 (木) 07時24分
» 「ラム・ダイアリー」 [ノルウェー暮らし・イン・原宿]
「ファンだったら観ないとー」とみんなに詰め寄られたので、仕方なく観てきた(笑) [続きを読む]
受信: 2012年7月13日 (金) 19時47分
» ラム・ダイアリー [Diarydiary!]
《ラム・ダイアリー》 2011年 アメリカ映画 - 原題 - THE RUM D [続きを読む]
受信: 2012年7月13日 (金) 22時18分
» 「ラム・ダイアリー」 酔いどれ日記 [はらやんの映画徒然草]
ジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンの原作を、親友であったジョニー・デップが [続きを読む]
受信: 2012年7月16日 (月) 20時17分
» 君の血中アルコール濃度は? ~『ラム・ダイアリー』 [真紅のthinkingdays]
THE RUM DIARY
Absolutely Nothing in Moderation
1960年、カリブ海に浮かぶ南米・プエルトリコ。NYからやってきたポール・
ケンプ(ジョニー・デップ)は、サンファンの地方紙記... [続きを読む]
受信: 2012年7月17日 (火) 15時29分
» 「ラムダイアリー」 [てんびんthe LIFE]
「ラムダイアリー」ユナイテッドシネマ豊洲で鑑賞
2012-068
作品選びでは間違いがないと言われてるジョニー・デップ。
最近は子供のためにとコスプレ中心のすごいキャラクター物は大成功。
しかし、普通の人で出る作品がどうもパッとしない。
これもそんな1作。
ニューヨークからプエルトリコに移住してジャーナリストとして生きる小説をもとにした伝記。
最近思うのは、ドキュメンタリーの次に伝記ものが苦手だと自覚したってこと。
これもそんな作品の一つ。
彼は伝説のジャーナリストなんだそう。... [続きを読む]
受信: 2012年7月18日 (水) 21時03分
» ラム・ダイアリー [みすずりんりん放送局]
『ラム・ダイアリー』を観た。
【あらすじ】
1960年、南米プエルトリコにジャーナリストのポール・ケンプ(ジョニー・デップ)が降り立った。
地元の新聞社で働き始めたケンプは、記者仲間に囲まれながら、ラム酒を浴びるように飲むという島の生活にすぐ馴染...... [続きを読む]
受信: 2012年7月24日 (火) 09時58分
» 「ラム・ダイアリー」 [みんなシネマいいのに!]
こ、これは真剣つまらない。 伝説のジャーナリスト、故ハンター・S・トンプソンの [続きを読む]
受信: 2012年7月29日 (日) 08時56分
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