『イースタン・プロミス』 あらすじ

ある日、アンナ(ナオミ・ワッツ)の勤める病院に1人の少女が搬送されてきた。彼女は妊娠しており、女の子を産み落とすが本人は亡くなってしまう。彼女のバッグの中には日記が入っていたのだが、アンナは女の子が里子に出されるときに一緒に持たせようと、その日記を家に持ち帰った。

日記はロシア語で書かれていたため、アンナは伯父のステパン(イエジー・スコリモフスキー)に翻訳を頼むが、故人の持ち物を持ち出したことに怒ったステパンは翻訳を嫌がった。そこでアンナは翻訳を依頼するために、日記に挟まっていたロシアン・レストランを尋ねるのだが、店の前でアンナは奇妙な男と出会う。ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)だ。彼はロシアン・マフィア「法の泥棒」で運転手を務めていた。

無事翻訳を依頼したものの、乗ってきたバイクが故障してしまったため、ニコライは家までアンナを送り届ける。ところがアンナの留守中に伯父は日記を読んでいた。なんと、日記には「イースタン・プロミス」=人身売買のことが書かれていたのだった。しかも「法の泥棒」のボス・セミオン(アーミン・ミューラー=スタール)が少女をレイプして妊娠させたことまで記されていた。

図らずもセミオンにこの事実を教えてしまったアンナの元にセミオン本人が現れ、日記を渡すように迫るのだった。結局日記を引き渡すが、セミオンはニコライに知りすぎた彼女の伯父を始末するように命じる。そして伯父・ステパンは姿を消した。ニコライはアンナに、この事件にこれ以上関わらないように忠告するが、彼女は引き下がらなかった。

ニコライはこの一件を通じてセミオンに認められ、正式に「法の泥棒」のファミリーとして迎え入れられることになるのだが、しかしこれには裏があった・・・。

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