『きつねと私の12か月』 あらすじ
リア(ベルティーユ・ノエル=ブリュノー)はアルプスの山中に家族と住む女の子。ある秋の午後、リアは学校の帰りに一匹のキツネを見かける。一目でそのキツネの虜になってしまったリアは、翌日から毎日森に通い始める。ところがキツネはなかなか姿を現さない。一度でいい、あのキツネに触ってみたい。そんなリアの願いは叶わないまま、やがて秋が過ぎ、森は真っ白な雪に覆われた。リアは相変わらず森は通いを続けていたが、ある日雪に足をとられて転び骨折してしまう。結局冬の間は家に閉じ籠っているしかなかった・・・。
春がきてリアの足も治り、彼女は早速森に出掛けた。すると彼女の前にあのキツネが現れる。リアはキツネの後を追いかけ巣穴を発見した。ところが冬の間に母親になっていたキツネは、警戒して巣穴を変えてしまう。リアはキツネを追いかけるのを止め、餌を置いて待つことにした。すると徐々にではあるが、キツネはリアの置いた餌を食べるようになった。
夏になるころには大分リアはとキツネの距離は縮まったが、まだ触らせてはくれない。しかし状況が一変したのは、リアが森で道に迷い一夜を明かしてからだった。朝、眼が覚めるとキツネが横に寝ていたのだ。そっと手を差し出すリア、キツネは逃げなかった。リアはキツネを“テトゥ”と名付ける。そこからリアとキツネの楽しい毎日が始まった。毎日森でテトゥと遊び、やがてはテトゥの子供たちとも仲良くなる。しかしある事件をきっかけに、その楽しい日々は終わりを告げ、別れの時がやって来た…。
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